概要
パワメジャ2における、主人公の父親。実の親子であるため、主人公と肌の色が同じ(ただし、本家では主人公の肌が何色でも両親の肌は固定であることが多い)。
いかにもだらしない風貌で定職に就いていない。調子の良い性格で仕事にはすぐありつくが長続きせず、主人公や見知らぬ若者にまで金をタカる。こんな調子だが夫婦仲は良い一方、主人公がメジャーを目指していることについては「初恋みたいなもの」と冷ややかである。
しかし、実はかつて野球選手でメジャーを目指していたが、挫折した過去を持つ。
悪友にして本作のスカウトであるルディ・フォックスによれば、現役時代は自信と覇気に満ちていたが、その半面臆病だったという。挫折して以降何事もすぐ諦めて長続きしない自堕落オヤジになってしまい、過去など知るよしもない主人公からは白い目で見られ続けている。
ただ過去に使っていたグラブをまだ持っており、捨てるに捨てられないが使い道もないのか、家の中に隠していた。
しかし、1年目3月の定期イベントでグラブを探して家中散らかしていたところ、主人公が知らずに帰省(大学寮住まい)してきたために偶然見つけられてしまう。
父親が野球をやっていたことを初めて知って驚く主人公に対して、グラブを見られたアランは明らかに大人用なのに「ガキの頃は野球くらいする」と誤魔化した上、そんなものは捨てて来るよう言いつける。
ここで運命のカードイベントが発生。
「はい」では手入れされているらしいことを惜しみながらも主人公は素直に捨ててしまう。
「いいえ」ではグラブを捨てることに抵抗するもアランが怒鳴り返したため、口では了解するが捨てたフリをしてこっそり貰うことにする。
「ヤーベン」ではアランから勝手にしろと譲り受けヤーベンに渡してしまう。お礼にヤーベンからバットを貰える。
「挑戦」では主人公がキャッチボールを提案、アランは面倒くさがるが「ヘタでもキャッチボールは出来るだろ?」と挑発され、1ドルでやると同意。
主人公は想像以上に本気のキャッチボールになって驚くものの、1球投げて1ドル、70球で70ドルと吹っ掛けるアランの前に呆れて驚きが吹っ飛んでしまい、二度とキャッチボールをしたくなくなった。
「いいえ」か「挑戦」でグラブを取っておくようにすれば、アランに関するサブイベントのフラグが成立、以後アランが仕事にありついて祝いとして小遣いを渡しに来るイベントと、失職して生活費をタカりに来るイベントが交互に発生するようになる。
アランに適切に対応することで「オヤジの機嫌」という隠しパラメータが上がり、ストーリーが進行する。
ただし「はい」か「ヤーベン」でグラブを捨てるか譲ってしまうと何も起きなくなる。
またレジェンド・ウィリーがいる場合はグラブを見つけるキーイベント自体がなかったことにされる。
なお「オヤジの機嫌」自体はサブイベントのフラグに関わらず存在するが、ウィリーがいたりグラブを捨てたりの場合は無意味である。
見知らぬ若者にアランが怪しい投資話を持ちかけていたところにルディが出現、互いの近況から話は互いの子供のことに。
ルディが「お前の息子(主人公)がメジャーを目指しているらしいな」と言えばアランは「若いから自分が見えていないんだ。すぐに覚めるだろう」と返し、ついでに「ベッキーはお前に似ず素直になった」とやり返すとルディは仏頂面で黙り込む。そんなやり取りの後去ろうとするアランに対しルディは「勇気を持って息子を信じることだ。でなければメジャーは逸材を失うかもしれない」と忠告した。
そのお節介に対し、アランは挫折した過去への自嘲を含んだと思われる「もっと見る目を養わないと金の卵なんか見つからない」との皮肉で応じるのみであったが、再びルディが現れ少しで良いから昔の姿を見せてやるよう諭されて以降、努力を続けながら信じて待つことも必要だったのかもしれない、と今更気づくに至り、主人公の練習相手になってくれるようになる。
この際プレイヤーが投手であればオリジナル変化球取得に派生することがある。
アルヴィンを一目見ただけでピッチャーと見抜くことや、アランに関わる一連のイベントから、自身も元々はピッチャーだったようである。
イベントを進めた状態でクリアするとエピローグにも登場するが、契約金の話をしてルディに呆れられる。
「アラン」の名がゲーム本編に登場するのは、ほぼこのエピローグのみである。
関連人物
パワメジャ君(2)
本サクセスの主人公であり実の息子。メジャーを夢見る彼のことを冷笑的に見ているが、たまたまグラブを見つけられたことで嫌な気持ちにさせられる。
ルディの見立てでは息子にかつて夢を追いかけていた自分を見せることと、今夢を追う息子を直視することを怖れているようである。
そのため、アランが野球選手であったことを息子はゲーム本編まで知らなかった。
彼女候補ベッキーの父親であり、メジャー傘下のスカウトであり、アランの旧友。
かつてアランの才能を愛し、彼が諦めたことを悔やんでいた。自堕落な現在の彼に呆れる一方、まだ彼を信じている部分もある。
アランの雇い主
アランに仕事を依頼した人たち。
一人目は家の芝刈りを依頼するが、芝刈り機で公道を走り回った挙句警察沙汰を起こしたアランの行動を問題視してクビに。
二人目は家のペンキ塗りを依頼するが、アランが「屋根から落ちたらケガするから」という理由で手抜き仕事をしたためにクビに。
三人目はレストランの店主だが、アランが厨房に入ると食中毒騒ぎが起こった上、まったく悪びれた様子もなかったためクビにした。
四人目以降は汎用イベントであり、隠しパラメータ「オヤジの機嫌」が一定値になるまでアランは就職と失職を繰り返すことになる。
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