パワメジャ2
めざせメジャーリーガー!キャンパスライフ編

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概要

『実況パワフルメジャーリーグ2』におけるサクセスモードのタイトル。アメリカにある架空の大学「パワフル大学」が舞台。

主人公はパワフル大学1年生で、リーグ優勝候補という野球チーム「チューリップス」に入部する。だが実際はリーグ最下位の常連で、強豪はソフトボールの方であった。今さらチームを辞めるわけにはいかず、ここからメジャーを目指すしかない、と主人公は奮起する。

本作の設定では「部活動に参加するのは3年生まで、それが終わったら引退して学業に専念すべし」となっているため、舞台は4年制大学であるが育成期間は3年である。

運命のカード

パワメジャ2の固有システム。野球人生を左右する出来事からちょっとした日常の1コマまで様々な場面でカードのような選択肢が示され、いずれかのカードを提示してイベントを進めていく。
カードは状況に対して肯定的な態度を表す「はい」、否定的な態度を示す「いいえ」、挑戦的な態度を示す「挑戦」、ヤーベン・ディヤンスを意識した態度を示す「ヤーベン」の4種類のうち、ゲーム開始時にランダムで4枚(基本的に)が配られる。一度出したカードは捨てられて新たなカードが補充される。

手持ちのカードが片寄ることが多く、どの状況においてもプレイヤーの望み通りに選択できることはあまりない。そのため本サクセスの育成環境はまず安定せず「正解を知っていても正解の行動が取れない」というもどかしいケースもあり得る。
ただ損得を抜きにすれば、何気ないイベントの分岐パターンが豊富であったり、何かにつけてヤーベンが出てきたりという楽しみもある。

ストーリー分岐

本サクセスは基本的にチューリップスにのみ所属し、大まかなあらすじは草野球並の弱小チームがリーグ優勝そして全国制覇を目指す「巨人殺し」の話である。
ただしある局面における「運命のカード」の選択により、話の内容が少しずつ違ってくる。

ウィリールート

1年目の中盤で野球道具店のブアイソンに出会い中古のバットを勧められた際、「はい」か「挑戦」を選びバットを買うと分岐。

バットを買ったことで主人公は自称メジャーリーガーの幽霊「ウィリー」に取りつかれてしまう。
確かに野球の実力は図抜けていたが、何かあれば体を乗っ取ってやりたい放題のウィリーに振り回され、周りには奇行グセと誤解され散々な目に遭う主人公。

一方、チームは引き継ぎの時に2年生の問題児、トビーが消去法でキャプテンになってしまい悪いムードに陥る。さらに練習試合でエバービクトリー大学の名門チーム、ワールドギャザリングス相手に1回コールド敗けを喫してしまう。
この体たらくに嫌気がさしたのか、アルヴィンはトビーとケンカの末にチームを抜けてしまう。エースも精神的支柱もいなくなったチームで、がむしゃらに食い下がるしか道はない。

アルヴィンルート

1年目の終わりに3年生たちが引退する際、監督から旧1年生の主人公がキャプテンに指名されるが、ここで「挑戦」以外を選択すると分岐。

トビーがキャプテンになってワールドギャザリングスとの練習試合でボロ負けを喫するが、アルヴィンが投げなかったのはアルヴィンの球を誰も捕れないからだとパトリックに笑い物にされる。
そして弱気になりかけたアルヴィンだったが主人公の叱咤で立ち直り、主人公(もしくは後輩のマーク・ワイズマン)と新たにバッテリーを結成し、かつてバッテリーを組んでいたパトリックに挑む…という内容であり、どちらかというとアルヴィンとパトリックとの確執が中心である。

キャプテンルート

1年目終わりの引き継ぎで「挑戦」を選び、自らキャプテンになった場合に分岐。

2年生ながらキャプテンになった主人公だが、元々この決定に不満を持っていたトビーは些細な言い合いから退部し、ワールドギャザリングスとの練習試合にボロ負けしてアルヴィンも手紙一枚で抜けてしまう。
空中分解寸前のチームをまとめるため、主人公は前キャプテンの助言により「リーグ優勝できなければチーム解散」を宣言、崖っぷちのシーズンが始まった。

スケジュール

毎年8月~1月(1ターン1ヶ月)

リーグ戦終了後から開幕前までの期間。アメリカの大学が秋季入学であることにともない、8月4週からのスタート。
リーグ前だから適当に練習しておいてくれ、という理由により1ターンが1ヶ月になっている。

毎年2月~5月(1ターン1週)

2月4週に開幕するサニーリーグのリーグ戦期間。この間は1ターンが1週になる。
設定上は約3ヶ月間リーグ戦が行われるが、プレイヤーが実際に試合操作するのは5月4週の最終戦のみ。
1年目は試合出場に監督評価が必要だが2年目以降は無条件で出場できる。
ただし5月2週に学年末のテストがある。勉強が足りないと落第で補習を課され、補習課題の提出も忘れると問答無用で退学(ゲームオーバー)。
また3年目は後述の全国大会期間も合わせて、負けた時点で育成終了となる。

毎年6月(1ターン1週)

全国大会にあたるカレッジ・キングス・シリーズの開催期間。1年目は最下位確定のため特に何もないが、2年目と3年目はリーグ最終戦で勝てば大会に出場できる。

毎年7月(1ターン1ヶ月)

チームの引き継ぎ期間。3年生が引退し新キャプテンの指名が行われる。
3年目は全国優勝した場合に限り特別試合が行われる。

登場チーム

サニーリーグ

カレッジ・キングス・シリーズの代表権を持つアメリカの大学野球リーグ。
草野球の延長と全米レベルの名門とが同時にいる、玉石混淆なリーグである。
設定上は2月下旬から5月下旬までがリーグ戦のシーズンであるが、実際にプレイするのは5月のシーズン最終戦のみ。

パワフル大学 チューリップス

主人公たちのチーム。リーグでは最も新参で、最下位タイか単独最下位しか取ったことがないという弱小チーム。1年目前半は監督すらおらずチーム全体の雰囲気もユルい。

エバービクトリー大学 ワールドギャザリングス

パトリック・ゲイナー属するチーム。元々サニーリーグでは強豪であったが、パトリックの加入で全国レベルのチームとなった。チューリップスはこれを破らない限り全国大会に進めない。

マッスル大学 アイアンストーンズ

ハンク・アームストロングのチーム。打撃は強いが守備・走塁が壊滅的なチーム。それでもサニーリーグでは強い部類だが、強面の選手が多い。

マッハ大学 インパラレッグス

パーシーのチーム。本来は陸上部であり、トラック競技のオフに野球をやっているようなユルいチーム。選手の走力など身体能力はまずまずだが技術的には低く、チューリップスがいないと全チーム負け越しらしい。

シンクタンク大学 テックブレインズ

グレゴリーのチーム。イメージマッチを欠かさない頭脳派チームだが身体能力や実技は低水準。

グッドルッキン大学 ナルシサス

オスカー・ヴァレンタインのチーム。実力は低いが色男が多いため、試合中はよく黄色い声援が飛ぶ。

カレッジ・キングス・シリーズ(全国大会)出場チーム

ソルジャー大学 コマンダーズ

マーズ・バトルフィールドのいるチーム。厳しい規律とストイックな学生生活により鍛えられた強豪だが、部員は大なり小なり軍隊かぶれ。

トントン大学 ワイルドピッグス

クリーク・ウエイトのいるチーム。大食い揃いでパワーはあるが、機動力はない。

ユニバースユニバーシティ チャンピオンリングス

全国大会の決勝で当たる、アメリカの大学野球最強と謳われるチームで、レギュラーの半分はメジャー契約内定の噂がある。
3年目にゼロ・ギブソン、条件次第でアルヴィンも加わる。

その他

スーパースターズ

3年目に全国制覇するとドリームマッチの相手として現れる、2007年当時の現役メジャーリーガーによる混成チーム。
試合前にMLB最強打者の一角とされたアルバート・プホルス(当時セントルイス・カージナルス)が挨拶に現れる。

用語集

球面撮影素子カメラ

サラの父親が半生を懸けて開発したデジタルカメラ。
従来のデジタルカメラとの違いはレンズが球体であること、加えて撮影素子(取り込んだ光を映像に変換する電子部品)を球面状に配置したことであり、これにより映像のひずみをほぼ無くすことに成功、さらに電子部品が熱せられることによるノイズの影響も極めて小さく抑えられている。
しかし外付けの望遠レンズを使わないとズームできない、何より部品の構造上大型化してしまう、と不便な点も数多い。
このカメラを完成させることが父親のライフワークであり、娘であるサラの目的はカメラの価値を世に認めさせることである。

劇中では球面撮影素子の特許料取得を目指しており、主人公はカメラの性能をアピールするため、コンテストの被写体として協力することとなる。

πππ(パイ・パイ・パイ)

パワフル大学に存在する友愛会(アメリカの大学社会に存在する社交クラブのようなモノ)の一つ。メジャーリーガーでも誰でもうちの出身だと豪語する怪しい団体。
主人公とヤーベン・ディヤンスは定期イベントでこの会の人間から接触を受け、入会の条件として女子寮に潜入して「何か」を持ってくるよう命じられる。
運命のカード「はい」を選択して命令に従うと、ろくな物を持ってこられず入会を拒否されてしまうが、代わりに彼女候補のサラに出会える。

しかしロバート・スペンサーによればそのような会は存在しないとのことで、実態は友愛会を口実に女子寮の私物を盗難させるのが目的の連中であった模様。

実際の友愛会もギリシャ文字3文字で表されることが多く、アメリカの学校社会において大きな影響力を持っている。

ビッグソフトの会長

πππが友愛会のOBだと語る人物。しかし友愛会イベントで運命のカード「いいえ」を選択した場合、そもそも会長は大学出でないことが主人公に見抜かれており、πππは勧誘に失敗する。
「ビッグソフト」とは実在する企業「マイクロソフト」のパロディと思われるが、実際にビル・ゲイツはハーバード大学中退である。

劇中劇

ゲーデルコード

アニー・ハンターと映画を観に行くデートで、「数学的な映画を観る?」という質問に運命のカード「はい」と答えると観られる映画。
天才的数学者が密室殺人事件に挑むものの、謎が解けずに終わるという概要である。
アニー曰くモノグラムの使い方が面白いらしい。

プロボウラー4 失われたマイボール

トビー・ベイカーがファンである、ボウリングを題材にしたスポーツコメディ映画のシリーズ4作目。
ボールをなくしたことをきっかけに疑心暗鬼に陥り、人間関係が崩壊するという概要である。
トビーはこれを公開初日で観たいがために、キャプテンでありながら全体練習を中止にした。

四元数の橋

アニー・ハンターと映画を観に行くデートで、「数学的な映画を観る?」という質問に運命のカード「はい」と答えると観られる映画。
四元数を発見した実在の数学者、ウィリアム・ローワン・ハミルトンが橋に数式を刻んだ、というエピソードがモチーフのラブロマンス映画とされる。
数式を刻んだという橋はダブリンに現存するが、数式そのものは残っていないらしい。

新規作成日: 2020/11/15 17:12
最終更新日: 2022/03/26 20:32
最終更新者: 匿名ユーザ
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