たちばなみずき
橘みずき

編集 履歴

登場作品 実況パワフルプロ野球10, 実況パワフルプロ野球11, 実況パワフルプロ野球12, 実況パワフルプロ野球13, 実況パワフルプロ野球14, 実況パワフルプロ野球ポータブル3, 実況パワフルプロ野球2011, 実況パワフルプロ野球2012, 実況パワフルサッカー
登場シナリオ イレブン工科大学編 , はばたけ!野球アカデミー編 , 聖タチバナ学園高校編 , プロ野球スター街道編 , キャットハンズ編
所属 おてんばピンキーズ、キャットハンズ、イレブン工科大学、聖タチバナ学園高校、津々家バルカンズ
ポジション パワプロ:P(メイン) / パワサカ:LMF(メイン)、LWG(◎)
利き手/足 左投左打 / 左足
誕生日 2月2日
目次

概要

 パワプロ10から登場した、早川あおいに続くパワプロの2代目女子選手。独特のタメがある左サイドスローから繰り出される正確にコントロールされたクロスファイヤーが持ち味で、その名の通り三日月の弧を描くように変化する高速スクリュー「クレッセントムーン」をウイニングショットとする。
 甘いものに目がなく、大好物はパワ堂のプリン。女子野球選手の先駆者であるあおいを敬愛し、六道聖とは相棒のような関係、友沢亮とはライバル関係にある。(※いつから彼とライバル関係にあったかは、作品によって描写が異なる)

 実家は日本を代表する大財閥・橘財閥の経営一族であり、母校の聖タチバナ学園は一族の総帥たる祖父・源之助が理事長を務める。姉の聖名子とは神童裕二郎との結婚問題などを始め、愛するがゆえの確執を抱える事も多い。
 また、彼女の人間関係を語る上で欠かせないキーアイテムが三日月のペンダント。高校を卒業して以来、肌身離さず身に付けているようだが、その理由は一体……?(→パワプロ13聖タチバナ学園編の項を参照)

 サクセスの登場人物の中でも取り分け幅広い年代での活躍が描かれており、パワポタ3や2011でのメスガキキャラ~2013やアプリでの生意気小悪魔後輩キャラ~11や13での傍若無人同級生キャラ~14でのお転婆の面影を残しつつも優しく指導してくれる年上のお姉さんキャラなど作品ごとに見せる表情は非常に多彩。長期にわたる性格の変遷を楽しめる厚みを持ったキャラクターであると言えよう。

パワプロ10 キャットハンズ編

左サイドの女性投手、二種類の変化球を投げる。生意気だけど本当は素直。
(パワプロ10超決定版サクセスオールスターズのプロフィールより)

シナリオ概要

 1年目オフのドラフトにて甲子園出場経験がないにもかかわらず1巡目でキャットハンズからの指名を受け入団。このときの出身校名は聖タチバナ学園ではなくタチバナ学園であった。
 今作の彼女は周囲にしっかり敬語を使い、生意気に振る舞うことも少ないちゃんとした後輩キャラであり、後続作品とはキャラが違うと評されることもしばしば。しかし、矢部への接し方や、一撃必殺と書かれたバットを持ち、瞑想する主人公に警策を与える機会をうかがっている精神友情タッグ時のイラストには後のワガママ小悪魔キャラの片鱗をのぞかせている。

 そんな彼女が唯一の同性であるあおいに対してはなぜかつっけんどんな態度を取り続けており……?

主要イベント

2人目の女性プロ野球選手誕生

 1年目のオフ、ドラフト会議にてキャットハンズは橘みずきという女子投手を1巡目指名。「女の子ってことは、監督の要望かな」「でも映像がチラッと出たでやんすが、結構かわいかったでやんすよ」など中継を見ていた主人公と矢部が好き放題言う中、女子のチームメイトができると聞かされたあおいは興奮のあまり矢部を締め上げて失神させてしまう。それでも頭の中はみずきのことでいっぱいで、「そうなんだ。楽しみだな」と呟き、彼を一瞥することすらなく鼻歌まじりに去って行くのであった。

入団初日

 2年目のキャンプ入りにて初登場。自己紹介をするみずきをあおいがニコニコで見守る中、抜群のコントロールとキレのある変化球で相手打者を翻弄するサウスポーで、登録名が「橘」ではなく「みずき」になるなどといった設定が監督の口から説明される。
 監督の話も終わり、気さくに話しかけるあおいであったが、みずきは「き、気安く話しかけないでもらえます?」「失礼しますっ」とつれない反応。「なんでやんすか、先輩に対してその態度は!」と矢部が咎めるも、「うるさいメガネ・・・邪魔っ!」との罵声と共に走り去られてしまう。
 そして、タメ口をきかれたことに憤る矢部は、きっと彼女にも緊張と疲労があったのだろうとあおいに宥められ、「そ、そうでやんすかねえ・・・」と釈然としない表情を浮かべるのであった。

ぎこちない2人

 ロッカールーム「お、おはようございますでやんす」と矢部に挨拶されたみずきは「お、おはよっ」とタメ口で返し、再び彼を怒らせる。
 続けてグラウンドであおいから「あ・・・おはよ、みずき!」と話しかけられるも、ロクに返事もせず逃走。「ゴメンなさい・・・だって似すぎてるんだもん・・・」と独りごちるのであった。

臨界点

 先日の試合で打ち込まれたのが堪えたのかロッカールームで落ち込んだ様子を見せるみずき。まだ体作りが必要な時期にもかかわらず人気先行で起用されている境遇に主人公と矢部が同情していると、「みずき、元気出して」「たった一回ミスしたくらいでくよくよしてちゃダメだよ」とあおいが励ましにかかる。しかし、「・・・同情ですか?」「心の中ではわたしのことバカにしてるんでしょ?」「目を見れば分かるんですっ!」などと言いがかりを付けられているうちに短気が発動して頭に血が上って手を上げてしまうことに。「せ・・・せんぱいのバカっ!」と走り去られ、「あ・・・」「ボク、どうして・・・」と1人後悔に沈むのであった。

反発の理由

 ビンタの一件以来気まずい雰囲気が漂う2人を見かねた主人公は一肌脱ごうと決心。なぜあおいにキツくあたるのかみずきに直撃することに。
 彼女の答えは、これまで何かにつけ比較されてきた実の姉に瓜二つだからというもので、負けると存在価値を誰にも認めて貰えなくなるように感じられたのでその姉に負けないように生きてきた(ゆえにあおいに対して打ち解けられない)とのこと。自分が精一杯頑張ったのだったらそれでいいのにと言っても決して納得しようとはしてくれなかったため、彼は自分が次の試合を無失点に抑えたらその考えを改めてあおいと仲直りするよう強引に約束。
 そして、次の試合での起用を監督に直訴しに行くと、盗み聞きでもしていたのか、「分かっている。みなまで言うな」「フン、昔を思い出すな。オレもお前のような目をしていたことが・・・」などと訳知り顔で頷かれるのであった。

わたしの姉さんに・・・似てるんです。

わたしには姉がいるんですけど、スゴクできる人で・・・常に比較されて生きてきました。
両親にわたしという存在を見てもらうため、負けるわけには行かなかった。
負けたら・・・わたしの存在価値が無意味になってしまう気がしたから。

和解

 制球友情タッグ結成のイベントでもある。

約束を果たした場合

 約束を果たしたと主人公に言われてもなおうつむく彼女は「みずき、ごめんね。ボク、知らないうちに傷つけちゃってたのかな・・・」とあおいから謝られたことでやっと重い口を開き、自分もずっと謝りたかったのだとこれまでの非礼を詫びる。
 そこで彼は、「もういいよ、みずきちゃん。分かっただろ、ひとりじゃないって」と制し、連れてきた姉(=聖名子)と引き合わせる。初登板の時も観戦しに来てくれていたという聖名子は「ごめんね、みずき。知らず知らずのうちにあなたにプレッシャーを与えていたみたい」と謝り、2人は姉妹水入らずのひと時を過ごすこととなるのであった。

そんなことないですっ!
せんぱい、ごめんなさい。わたし、素直じゃなくて・・・
ホントはずっと謝りたかった。
○○先輩との約束がキッカケになるんじゃないかと思って。

約束を果たせなかった場合

 約束は果たせなかったとみずきに謝る主人公であったが、もう既に仲直りしていたことが判明。「じゃあストレッチに行こっか、みずき♡」「はーいっ」と仲睦まじい2人の様子を眺め、「ま、いいか。なにはともあれ良かった良かった」と胸を撫で下ろすのであった。

三日月のペンダント

 PS2時代のみずきを語る上で欠かせないキーアイテム・三日月のペンダントについて初めて言及されるイベント。
 あおいとの練習を終えたみずきは、首に下げている三日月の形をしたペンダントについて話を向けられ、「ある人にもらった」と説明。誰にもらったのかという質問には「ヒミツですーっ!」と大いに動揺した姿を見せ、「そんなに恥ずかしがっちゃって・・・気になるなあ」とからかわれてしまう。

 製作者の解説などから13の聖タチバナ編は本作の前日譚であることがほぼ確実視されているのだが、その13における描写からすると、ここで彼女はちょっとだけ見栄を張ったこととなる。(※詳細は下記パワプロ13聖タチバナ学園編の項を参照のこと)

え・・・
こ、これは・・・以前、ある人にもらったものなんです。

それは・・・ヒミツですーっ!

ムフフなストレッチ

 精神友情タッグ結成時のイベント。
 2人で柔軟のストレッチをするあおいとみずきを見かけた主人公は、「女の子どうし・・・いいなあ」とニヤニヤ。しかし易々と混ざるわけにもいかないと逡巡していると、なんと向こうの方から一緒にやろうと誘われてしまう。「よ、よろこんでお相手させていただきます!」と下心見え見えのリアクションにドン引きされつつもストレッチを開始、手が滑ったと言っては7度も"お触り"を堪能しているところを矢部に見つかり、「ズルイでやんす!ウチの紅2点を独占して何してるでやんすかっ!?」「オイラもまぜてほしいでやんす!!」と迫られることになるが、ちょうど練習が終わるタイミングとなりお開きに。
 次も一緒にストレッチする約束を取り付けてウキウキの主人公と対照的に、「悲しすぎるでやんす。オイラぐれちゃうかもでやんす」とたそがれる矢部なのであった。

パワプロ11 イレブン工科大学編

シナリオ概要

 イレブン工科大学所属。サッカー部のメンバーに手伝ってもらわなければ試合もできないような野球弱小校である同大学を進学先に選んだ理由は明らかとなっていない。また、そのサッカー部のエースでもあるチームメイト・軽井沢大輝から度々言い寄られているが、軽い男は嫌いだと袖にし続けている。
 今作より傍若無人な性格がガッツリ前面に出始めた。

 10と異なりこちらでは、初対面の際ガチガチに緊張してしまうなど、ストーリー開始時点=本人に会う前からあおいに心酔している設定。有望な後進である彼女の投球を目の当たりにしたことで、あおいはとある決心を一層固めることとなった。

主要イベント

野球を続ける理由

 みずきの愛用している野球カバンについて、結構年季の入った感じだと主人公が水を向けると、リトル時代から使い続けているお気に入りなのだとの返事。それからソフトボールに転向することなく野球を続けたことに驚くと、男子に混じってもやっていける自信があったのに加え、ちょうど中学の頃に初の女子プロ野球選手・早川あおいが登場したことでプロを目指すようになったと聞かされることとなる。
 ……と、ここまでは感心した風に相槌を打っていた主人公と矢部のコンビであったが、最後に飛び出た「わたしのカワイさがあればチヤホヤっぷりもスゴいだろうし」の一言には、「はあ」「結構軽い気持ちで狙ってるんでやんすね」とすっかり呆れてしまうのであった。

ふっふっ、わたしはタダものじゃないから。それに男の子の中にまじってやっていける自信もあったしね。
でも何といっても大きいのは中学の時にプロ野球に登場してきたあおい選手だけどね。
カッコいいよねー!あの姿に憧れちゃってさ。第2のあおい選手になるのはわたし!・・・と思って。
それにわたしのカワイさがあればチヤホヤっぷりもスゴいだろうし。

あおいとの邂逅

 河川敷で主人公・矢部と練習するみずきは、偶然通りかかった憧れの人・早川あおいに話しかけられ、「誰よっ、気安く呼ぶ・・・!?」→「うわわ、ホ、ホンモノですか!!」と態度を一変。もっと変化球を見せて欲しいと頼まれ、初めは緊張のせいで思うような球が行かなかったものの、あおいの手助けもあって徐々に普段の調子を取り戻していく。
 結果、「すごくイイ球だね」「橘さんね・・・じゃあ、これからも頑張ってね」と褒められることとなり、感激しきりの彼女は、本来ならお開きの時間だと文句を垂れる主人公らをムリヤリ付き合わせさらなる練習へ打って出る。

 その一方あおいは、「あんな感じで野球をやる女の子が増えていってるのかな」「ボクの決意ももう鈍ることはないだろうな・・・」としみじみ呟くのであった。

あおい引退

 あおいとの遭遇以来、乗りに乗っているみずきは彼女の後を継ぐ気満々。「わたしの才能を持ってすればどんな困難にもうち勝てるんだから」と軽口を叩いてみせる。

ふふ、あおい選手に会ってから絶好調!あおい様、安心してください。次世代の女の子スターは育ってます!

 しかし、部室での休憩中、テレビを通じてあおいが現役引退を表明したと知る羽目に。自分のことを指しているであろう「この前偶然出会った、野球をしてる女の子を見て確信しました。ボクの選手としての役目は終わったんだって」とのコメントを受け、「・・・どうして」と困惑の表情を浮かべるのであった。

あおいに直談判(みずきとの友情タッグ成立イベント)

1回目

 矢部によってもたらされた、あおいがパワフル大学野球部の監督に就任するというニュースを受け、近所ということもあって同大学への偵察へ向かおうとするみずきであったが、「ま、まあまあ」「就任したばっかりで厄介ごとは向こうも迷惑でやんすよ」と諭されて渋々引き下がるのであった。

2回目

 ついに辛抱たまらなくなったみずきは、主人公・矢部を引き連れパワフル大学へ。あおいらしき声を耳にした途端、他2人が追いつけないほどの猛ダッシュで声の発生源へと辿り着く。
 そこにいたのはやはりあおい。開口一番「あのっ、あおい選手!」「・・・プロをやめたのってわたしのせいなんですか?」「わたし、あのとき何か悪いことしちゃったのかなって・・・」と心にわだかまっていた本題を切り出すと、かねてより体力的な限界を感じていたものの、自分の意志を継いでくれるような女子選手が現れるか確信が持てないでいたところでみずきと出会い、やっと安心してプロを引退できると思ったのだと発言の真意を知らされることとなる。

 そうして彼女は、友人として支えてくれた主人公・矢部に感謝しつつ、あおいの期待に応えねばと一層気合を入れて練習へ臨むようになるのであった。

ボク、もう野球選手を続けることが体力的にキツくなってたんだ。
それでも続けてたのは・・確信が持てなかったから。

うん。大げさかもしれないけど、自分の意志を受け継いでくれるような女の子が本当にいるのかどうか・・・
ボク、1人でも多くの女の子に野球をやってもらいたいなって思ってるんだ。この前、あなたを見て安心できたの。この子なら・・って。
あ、重く考えないで。そのままのキミでいてくれたらいいと思う。

む、話しこみすぎちゃったか。じゃあ、さよなら、みずき!
試合であいましょう!負けないからね。

ペンダントに触れないで(軽井沢との友情タッグ成立イベント)

1回目

 みずきが首から下げているペンダントに悪ふざけで触ったら本気で怒らせてしまったと軽井沢から相談された主人公は、2人の仲を取り持つと引き受けるのであった。

ペンダントに悪ふざけでちょっと触ったら本気で怒っちゃってさぁ。その本気っぷりがタダゴトじゃなくて。

2回目

 部室にて仲立ちの進捗について主人公と軽井沢が話し合っていると、当のみずきと鉢合わせ。走り去ろうとしたものの、サッカー部のエースなだけあって脚力に秀でている軽井沢にアッサリ捕まってしまった彼女は、「ちょっとカンチガイしてるだけで・・悪いヤツじゃないんだよね」と彼の謝罪を受け入れた……はずが、「やったーっ!お礼といっては何だけど、今度デートでも・・・」と早速色目をつかわれた上、さらには、自分を放って「おおっ、絡み合う視線!スキだーっ!!」と別の女子のケツを追いかけに行かれてしまい、「・・・や、やっぱりアイツ許さなーい!わたしの方が断然カワイイじゃない!」と憤慨する羽目になってしまうのであった。

パワプロ12 はばたけ!野球アカデミー編

シナリオ概要

 全国に野球選手養成のためのアカデミーがどんどん設立されていっているという特殊設定下で展開されるシナリオ。
 元メジャーリーガーにして姉の婚約者・神童裕二郎が私財をなげうって設立したパワフル野球アカデミーに通うことになったみずきだが、大好きな姉を自分から奪っていってしまう彼に対するフラストレーションを解消できないでいて……?

 本作から友沢亮と本格的に絡むようになり、展開によっては投手時代の彼がウィニングショットとしていたスライダーを習得することがある。これが元となり、アプリ等の現行作品に登場するみずきは全てスライダーを持ち球とするようになっている(※2018パワフェスのコンボイベントによると、やはり友沢の影響で習得したもののようである)。
 また、休日には彼女と遊びに行くことが可能。「今のわたしは野球が恋人なの」と本人も言っている通り、恋愛ムードは一切ないものの、2人で買い物や海に行くなど事実上のデートをすることができる。
 ちなみに、PS2時代のみずき主役シナリオで唯一三日月のペンダントへの言及がない作品でもある。

主要イベント

みずき入学

 キャッチボール中、矢部の大暴投したボールを拾いにグラウンドを出た主人公が、転がしてでもいいからそのボールを寄越してくれないかと通りすがりの女性に頼むと、返ってきたのは胸元ドンピシャの好返球……に見せかけて手前で沈み込む金玉直撃トラップ。悶絶する彼を尻目に、「ごっめ〜ん。手がすべちゃった〜」(原文ママ)とその女性は去っていく。

 その後、アカデミーの新たな入学生・橘みずきとして紹介されたのが例の金的女と知り、「あ、キミは、さっきの!」「はは、これは一癖も二癖もありそうでやんすね」と驚く2人なのであった。

友情タッグ成立(みずき&友沢)

1回目

 いつも通りグラウンドで口論を繰り広げる「似たもの同士でひねくれてる」(主人公の評)みずきと友沢の許へ、友沢の妹・朋恵と弟・翔太が登場。「わ、かわいい。いいなあ〜こんな可愛い弟や妹がいて・・・」とすっかり機嫌を直したみずきが、母が長期入院中でこのままでは誰も授業参観に来る人がいないので何としても友沢に来て欲しいとお願いする2人に、「まったく兄貴は超ムカツクのに、キミたちは素直でかわいいなあ〜」とメロメロになっていると、「わかった、兄ちゃんが必ずいくよ」と約束してみせた友沢が2人を連れて帰途に就く。
 その際彼女は、「じゃあね、みずきお姉ちゃん」と朋恵から挨拶され、「私自己紹介したっけ?」と訝しむこととなるのであった。

2回目

 友沢が早々に練習を切り上げたのを不思議がる主人公が、みずきから「なに言ってるのよ。今日は授業参観日じゃない」(※他家の行事予定をしっかり把握している!)と教えられ納得していると、彼が血相を変えて学校へ向かうのとは違う道へ入っていくのを目撃することに。

 病で入院中であった母の容態が急変したことにより、3時間以上にわたる緊急手術の間、院内で待機することになった友沢は、姑息的ではあるが山場は凌いだと告げられ安堵。当然授業参観はとっくに終わっている時間になっており、「・・・後で、謝らないとな・・・」と俯きながら帰宅するも、自宅で待っていた朋恵と翔太、さらには主人公とみずきから代わりに2人が翔太と朋恵の参観に行ってくれたことを知らされる。
 そして彼は、「べつにあんたのためじゃないよ。この子達を悲しませたくなかっただけ、この子達のあんたへの想いは、私にはよくわかるんだよ」という彼女からの、埋め合わせとして変化球のコツを教えて欲しいとの要求に頷くと同時に気疲れしたのか眠りこけてしまう。

 その寝姿を一同と共に微笑ましく見守るみずきは、友沢がいつも「あいつは本当は素直で優しい」と自分について話していることを聞かされ、大いに照れることとなるのであった。

朋恵:みずきおねえちゃんはやっぱりやさしいね。
翔太:うん、そだね。
みずき:え?
朋恵:だっていっつも、おにいちゃんがいってるよ。「あいつは本当は素直で優しい」って。
みずき:え、な、なによそれ!?い、いい迷惑よ!
主人公:はは、友沢もありがとうの一言くらいあってもいいのにな。
みずき:もー、本当だわ。でも、ありがとうって言ってるよね、この寝顔がね。

友情タッグ成立(みずき&佐藤)

 佐藤太郎(=神童目当てで野球アカデミーに潜入するためお面を被って変装し、男モブになりすました姫野カレン)との友情タッグ成立イベント。

1回目

 アカデミーの長である神童に挨拶も返そうとしないみずきを不思議に思う主人公と佐藤。街中で神童と早川あおい(?)がデートしているところを見かけた2人は、真相を確かめに早速あおいの部屋を訪ねるも、「ボクは今日は帰宅してからずっと家にいたよ」という本人の証言と「あおい先生から神童様の臭いは一切しませんでしたわ」という佐藤の鳥肌発言をもたらすのみで、謎は深まるばかりとなる。
 すると、あおいから話を聞いて主人公らが色々と嗅ぎ回っているらしいことを察知したみずきが現れ、早川あおいに酷似した自分の姉(=橘聖名子)こそが神童の婚約者なのだと素っ気なく告げて退場。残された主人公が「みずきちゃん、お姉ちゃんの婚約なのにちっとも、うれしそうじゃなかったね」と心配する一方、佐藤は「むむ!そうか、そういうことか!?」「謎は!・全て!・解けましたわ!」と何かを確信してみせるのであった。

2回目

 浮かない顔のみずきを主人公と共に心配していた佐藤は、「ん!?たしか今日は・・・」「フッ、まったく、しょうがない子ですわ」と何かに思い当たった素振りを見せる。

 場面切り替わって一人川沿いの道を行くみずきは、今日は神童と聖名子の新居が完成する日なのに、引越しを手伝う約束をすっぽかしてしまったと呟き、15年前のある日を思い出す……。

〜〜〜以下回想〜〜〜

 今夜は両親が帰ってこないと使用人から告げられたみずきは「ふーん、いいもん。みずきなれっこだもん。お姉ちゃんがいればいいもん」と聖名子に甘え放題してみせる。

〜〜〜回想終わり〜〜〜

 さらに続けて1年前姉から神童との婚約について告げられたときのことを思い出した彼女は、「みずき1人ぼっちになっちゃったよぉ・・・」とポツリ。
 現れた佐藤から何を辛気臭い顔をしているのだと声を掛けられ、「フン、何か用な訳?それともなに?女の勘ってやつ?」と虚勢を張って応じると、バレてしまったかと姫野カレンと改めて名乗った彼女から何か(ぼかされているが恐らくは生理用品)を手渡されてツッコんだりしているうちに相手のペースに乗せられていき、姉のことで憂鬱になっているのだと自ら明かしてしまう。

カレン:まあ、そういう日もありますわ。
効果音:(サッ)
カレン:これを使って下さいな。
みずき:違うわよ!
カレン:あら?違った!?んじゃぁ!なんなんですのよ!
みずき:ちょっと、何逆ギレしてんのよ!

 それを受けて「おっと、そうでした」と軌道修正にかかったカレンから、「まあ、神童学長を真に愛するなら幸せを願うのが筋!ここは、お姉さんに取られたことはすっぱり諦めて・・」と実際とは真逆の見当違いな説教をされてみずきは爆笑。そのおかげか「・・・幸せか、いつまでも昔のままじゃない、か」と吹っ切れた様子を見せ、遅れてやってきた主人公にも「もう心配御無用、みずきは大丈夫!」と微笑んでみせるまでになる。
 その後は、主人公に正体を見られぬよう慌てたせいで佐藤太郎の仮面を上下逆さに被ってしまったカレンを、なぜかお面部分しか認識できない彼が「佐藤くん首が折れてる!?」と心配するというコミカルなシーンが繰り広げられることに。それを苦笑混じりに眺めるみずきは、不意に浮かんできた「みずきはもう、1人じゃないよ」という言葉に頷き、気にかけてくれた仲間達への感謝と、姉への祝福を口にするのであった。

謎の声:みずきはもう、1人じゃないよ。
みずき:え?そだね。ありがとう、カレンさん、○○くん、そして・・・おめでとうお姉ちゃん。

みずき、スライダーを習得

 みずき&友沢と友情タッグできるようになってから発生するイベント。

1回目

 約束通り友沢に変化球のコツを教えてもらっている最中、棘のある言い回しにカチンときたみずきは、「今にみてなさい!」と彼を見返すことを決心するのであった。

友沢:ダメだダメだ、投げ方の基本が全然なっていないな。
みずき:なによ、えっらそうに。
友沢:なに?教えてほしいって言ったのはお前たちの方だろ?
みずき:なんですって?
主人公:まあまあ、2人ともケンカせずに・・・
2人:フン。
友沢:まったく、そんな投げ方をしているから、いつまで経っても非力な女性投手と言われるんだよ。
みずき:なんですってやってやろうじゃないの?今にみてなさい!
友沢:フッ、お前に出来るかな?まあ楽しみにしておくよ。
主人公:あちゃー。なんでこの2人はこうも馬があわないのかねえ・・・

2回目

 グラウンドに主人公と友沢を呼びつけ、新たに習得したスライダーを得意気に披露するみずきであったが、友沢からは完成度の低さを指摘され、よりキレを増す方法を上から目線でアドバイスされる羽目に。今度こそ彼を見返したい彼女は、同様の問題を抱えているという主人公とともに猛特訓を積むこととなるのであった。

みずき:ふふふ、あんた前に、「やれるものならやってみろ」って私に大きな事言ったわよね。
友沢:フン、それがどうした。本当の事を言ったまでだ。
みずき:ふふ、よく言った。見なさいコレを!
効果音:(ビュッ!)(ククッ)
主人公:これは!スライダー!?
友沢:ふん。
みずき:どうよ、見た?見た?ふふーん、どうよ、あやまんなさいよ。
友沢:まだまだだな。
みずき:なんですって!?
主人公:おい、友沢。確かに今のはスライダーだったぞ。少しくらい認めても・・・
友沢:リリースの瞬間に手首をもう少し早く返すと、ボールにパワーが伝わってキレがでるのに、そんな事も知らないとはな・・・
主人公:友沢。
友沢:○○、お前の投げ方も同じだ。
主人公:へ?確かに、言われてみればそうかも・・・
友沢:オレは今からバッティングの練習がある。後はお前たちで勝手にしろ。
みずき:勝手にしますよーだ。べー!
主人公:みずきちゃん、気にしなくていいよ。あんな言い方だけど、本当は、俺達の事を思って・・・
みずき:フン、わかってるわよ、だから悔しいのよ・・・
主人公:え?
みずき:○○くん、特訓するよ!いつまでもあんな無愛想の男にナメられるのムカつくでしょ!
主人公:う、うん。
みずき:まったく、優しいお金持ち以外はみずき大嫌いなのにもーっ!くそー、いつかギャフンって言わせてやる!!
主人公:怒っているの・・・かな?
ナレーション:その後、みずきちゃんと友沢のアドバイスに添って?(むしろ逆らって)地獄の特訓をした。

パワプロ13 聖タチバナ学園高校編

パワプロの小悪魔系ヒロイン。独特のサイドスローから投げるオリジナルのスクリューは一級品。(パワプロ13キャラクター紹介より)

シナリオ概要

 10の時点から構想にあったという(※パワプロ13のホームページより)みずきの高校時代を描いたシナリオ。物語開始時は野球部に所属しておらず、学園を牛耳る生徒会長として副会長の大京均、書記の宇津久志、会計の原啓太を従え登場。各部活は何をするにしてもご要望会議なる陳情会で彼女の承認を得なければならず、3人しか部員がいない野球部が公式戦に出場するためには、同会で意見を通して部員を増やすよう便宜を図ってもらうことが必要になってくる。
 学長である祖父・源之助の威光により学園の女王として君臨している彼女だが、必ずしも良いことばかりではなく、出奔した姉の代わりに橘家の後継ぎとして期待され、後継ぎには不要と野球を禁じられてしまっている。そういうわけで、祖父の目を盗んではシニアからの付き合いである他の生徒会メンバーと共に首都体育大学に赴き、三本松一七井=アレフトと思われる人物の指導を受けつつ密かに練習を積んでいる。
 また、姉の聖名子は教育実習で聖タチバナ学園に赴任中で、神童との馴れ初めが語られる。ゲームの都合上3年間も実習していることになるのはご愛嬌。

カリスマ

 他人を平気で振り回す傍若無人な振る舞いが目立つが、それでもなお周囲に人が絶えないのは、人を惹き付けるカリスマの為せるワザで、大京・宇津・原からは人生の恩人だと崇拝されている他、高校入学を機に野球を辞めるつもりだった六道聖と出会うやいなや信頼関係を築き上げ心変わりさせるなど、人心掌握術には目を見張るものがある。腐れ縁の三条院麗菜にやたらと目の敵にされるのも人望の裏返しであろう。

天使と小悪魔

 傍若無人な振る舞いはもちろんゲームシステム上にも反映されており、ご要望会議で大量の気合を要求してくる、入部の際に彼女と強制破局(後述)させてくるなどしてプレイヤーを苦しめ、その後も、機嫌が悪いときの練習後イベで体力や気合を減らしてくる、機材を壊して練習レベルを下げてくるなど、円滑な選手育成を妨げてくるため、憎しみを込めて「みずカス」と呼ばれることが多くなってしまった。
 しかしながら、機嫌が良いときの練習後イベでは、子猫とじゃれ合うキュートな姿で主人公を魅了したり、体力や気合を回復してくれたり、練習レベルを上げてくれたりする上、条件を満たせば最後の最後に主人公への恋心をのぞかせるなど、シナリオのヒロインにふさわしい可憐な一面を時折見せるため、取り巻きの生徒会メンバーらよろしく彼女の小悪魔な魅力に射抜かれた者も少なくない。

イベント

みずき入部

 2年5月から遅くとも3年夏の大会前までに一連のイベントが発生。
 純粋な眼差しでプロ入りの夢を語る主人公を見て利用できると一計を案じたみずきは、祖父が野球部を視察しに来たタイミングでそれを実行に移し、彼を自分のフィアンセとして紹介。将来超一流プロ野球選手になる橘家にふさわしい大器であり、野球部に入ってその歩みを側で見届けるのだと大風呂敷を広げる(もちろん主人公にとっては青天の霹靂)。
 そこまで言うならと彼がプロ入りに失敗した場合は祖父の決めた許嫁と結婚することを条件に入部を認めてもらい、野球部に本格参戦(生徒会長の職はその辺をぶらついていたモブに押し付けた)。祖父の前では主人公とラブラブの演技をすることになるのであった。

 ちなみに、既に交際中の彼女がいる場合は、偶然この場面を見られるという強引な展開で強制破局となる。この仕様により聖タチバナ編は、みずきただ1人が(主人公の相手役or攻略対象という意味での)ヒロインとして想定されている極めて特異なシナリオとなっている。

友情タッグ成立(みずき)

1回目

 チームメイトが友情タッグを組んで効率的な練習を行っているのを見て羨ましくなったみずきは、どうすれば良いか取り巻きに相談。進境著しい主人公はどうだと提案され難色を示すが、あとは矢部くらいしかいないと言われ観念する。
 グラウンドで練習に励む彼に声をかけるも、「改めて頭を下げて頼むのはちょっとシャクね」とアマノジャクが発動。素直になれず、直視しないまま「あのさあ、○○くんて、たよりないし、スケベだけど・・・」と切り出すも、いつもの八つ当たりかと逃げられてしまい、「どうしても一緒に練習したいって言うなら・・・」と目を向けたときにはもう手遅れ。「こうなったら、○○から友情タッグ練習をしたいって言わせてやる!」と意地になってしまうのであった。

2回目

 友情タッグ練習をしているチームメイトを見て「オレもやりたいなぁ」と羨ましがる主人公。これはチャンスと攻勢に打って出るみずきであったが、「友情タッグがなんだって?まあ、私も忙しいからねぇ・・・」とあくまで上から目線を崩さなかったため、「いいよ別に」とすげなく断られてしまう。

 場面が切り替わり、今度は一緒に変化球練習できるパートナーが欲しいと嘆く主人公。すかさず手を差し伸べるみずきであったが、「まあ、どうしてもって言うなら、一緒に練習したげないこともないよ」とやはり素直になりきれない。「わあ、絶対こっちから頼ませる気だな・・・」と察した彼も意地になって無視を決め込み、「こんな高飛車娘はおいといて練習に行こう」と矢部を誘うことにする。
 遠巻きに様子をうかがってみると「クスン・・・クスン」と涙を流す彼女を目の当たりにすることとなり、流石に良心が咎めた主人公は、下校する彼女を捕まえてムキになったことを謝罪。「ねえ、一緒に練習してくれない?オレ、みずきちゃんと一緒に練習したかったんだ」と誘う。

 すると、先程までのしおらしい態度はどこへやら、「・・・よっしゃ!勝ったー!」と豹変したみずきは、全て作戦に基づく演技だったとネタバラシ。「もーなんだよ!本気で心配したんだよ!」と怒る彼を「怒らない、怒らない。練習は一緒にやったげるからお互い高め合いましょうね~」と満足げになだめるのであった。

・・・よっしゃ!勝ったー!
ね、これは効くでしょ?
北風と太陽からヒントを得たのよね。押してダメなら引いてみなってね♡
いやあ、ホント奥の手だったのよ「か弱い美少女の涙作戦」。

友情タッグ成立(大京・宇津・原)

1回目

 大京・宇津・原の3人は、みずきの指示によりそれぞれ捕手として1mほど吹っ飛んだり、審判として大声で叫んだり、打者として空振りして4回転したりする特訓を3時間も続けることに。
 ようやく終わって疲労困憊にもかかわらず、明日もやると無情にも告げられた3人に、なぜみずきのお付きみたいなことをしているのかと主人公が尋ねると、「オレたち全員、みずきちゃんに恩があるんだよ」「人生の恩人」との返事。さらに宇津から「みずきちゃんは、ああ見えてやさしい友達思いの子なんだぜ」とまで言われ、納得しかねる表情を浮かべるのであった。

2回目

 再びみずきのムチャな練習に付き合わされた3人はボロボロで、さらには片付けを押し付けられてしまう。流石に見かねた主人公は一言物申してやろうと彼らを引き連れ部室へ向かうが、彼女が大仙監督と話し中だったため、取りあえず会話を盗み聞きすることに。
 なんとみずきは原に4回転空振りを強要したのは腕力をつけるため、宇津に審判役を強要したのはゾーンのイメージを植え付けて制球力を向上させるため、大京に捕手役をさせたのは腕力に見合った足腰に鍛えるためなのだとムチャな練習を課した意図について説明しており、それを聞いた3人は感動。それぞれ、彼女に野球をしようと誘ってもらった過去を回想する。

~~~以下回想~~~

 チビでひ弱だった中学時代に野球なら小さくてもヒーローになれると誘われたと原は述懐。
 歌手志望にもかかわらず声量不足に悩んでいた中学時代に肺活量とスタミナがつくと誘われたと宇津は述懐。
 ブヨブヨに太って醜かった中学時代に筋肉つけたらかっこよくなると誘われたと大京は述懐。 

~~~回想終わり~~~

 彼女はみんなのことがとても大切だからこそ、誰よりも好きだからこそ、あえて厳しく接しているのだとさらに続け、それを聞いた3人はズキューーーン!バキューーーン!ドキューーーン!とハートを射抜かれ完全にメロメロ。これもきっと何かのトレーニングに違いないと主人公を引っ張って片付けに向かう……。
 ……が、彼らが去った後になされたみずきと監督の会話から、今の独白はパワスポの『美少女選手特集』インタビューのリハーサルであり、内容はオーバーに美化されていたことがプレーヤーにのみ明かされる。

 そんなことはつゆ知らず、「みずきさんの気持ちに全力で応えようぜ!」と団結を深める3人となぜか巻き込まれて同志扱いされる主人公なのであった。

クレッセントムーン習得

 みずきと聖両方と友情タッグを成立させると発生。

1回目

 練習に励むみずきと聖を見かけた主人公は、大京の解説により、2人がクロスファイヤーを活かした高速スクリュー、クレッセントムーンの練習をしていること、クレッセントムーン自体は完成しているものの、聖の捕球技術が追い付いておらず、実戦投入できていないことを把握する。
 練習を終えて2人きりになってから、いくら聖でもあの魔球を捕れと言うのは無茶を言い過ぎだと主人公はみずきをたしなめるが、聖の力はあんなものではない、クレッセントムーンを捕れると確信したからこそ彼女を聖タチバナに招聘したのだと反論される。

~~~以下回想~~~

 みずきが高校1年、聖が中学3年の夏、野球部入りを見越して目ぼしい選手がいないか各中学を見て回っていたみずきは、たまたま見かけた試合で大暴投を止めてみせた聖の集中力と反射神経に舌を巻き、近所に女子選手の入部を認める高校がなく野球を諦めようとしていた彼女を「あなたの力が私には必要なの」とスカウトする。

~~~回想終わり~~~

 あの時見せた超集中力さえあればクレッセントムーンを捕れるはずなのだが、あれ以来何度練習しても再現できないのだと残念がるみずきだったが、主人公には心当たりが。一緒に守備練習をしているときに見たことがあると言われ、何が超集中を引き出すトリガーになっているのか、彼女はある仮説を思いつくのであった。

2回目

 いくらやっても捕れるようにならず、精神的に参ってきた聖は、練習をサボりがちになり、この日もみずきからの特訓の誘いを断って校舎を去る。
 やって来たのは2人が初めて出会ったグラウンドで、「・・・所詮高校レベルには通用しないのかな?」と1人落ち込む彼女であったが、どこにいるかみずきにはお見通し。超集中のやり方を教えると学園のグラウンドに連れ戻される。
 もう一度だけクレッセントムーンを投げると言われ、自分には捕れないと反発するも、振り向くと逆さはりつけに処された主人公が。捕球に失敗すると彼にボールが直撃するとの脅しと共に、クレッセントムーンを投げ込んで来られてしまう。「私には無理だ!」と泣き言を言い諦めようとしたそのとき、中学時代バッテリーを組んでいた「あの子」の姿がフラッシュバックし、超集中が発動、見事捕球に成功する。

 土壇場に追い詰められたときや大切な守りたい人がいるとき超集中は発動すること、主人公が「あの子」に似ていることを指摘し、「なー」と動揺する聖を尻目にみずきはこれにて一件落着と満足。落ち着いて「私はあきらめちゃいけない。常に強くないといけない」と決意を新たにした聖は、主人公に「オレも自信満々の聖ちゃんは大好きだよ」と言われて再び動揺。彼と「あの子」が似ているかもしれないと認めるが、2人とも制服でおっ始めるもんだからそれは絶景だったとにやける彼に白けてしまい、「やっぱり全然似ていない」と撤回するのであった。

 これによりみずきと聖2人ともが精神練習にいるとき精神友情タッグを起こすことが出来るようになり、タッグ時には練習中この時の絶景を思い出して(みずきは白とピンクの縞パン)にやける彼を2人が制裁するイラストが挿入される。

三日月のペンダント

 祖父の前で普段通り主人公と口論してしまったことに気付いたみずきは関係を疑われているかもしれないと冷や汗をかき、ごまかすために恋人の証を用意することをひらめく。何がいいか思案した結果、鞄の底に突っ込んだままになっていたペンダントを贈ることにする。
 翌日、祖父が野球部を覗きに来ていることを確認した上で、「プロになれるかもしれないご利益があるらしいよ多分」と適当を並べ立て、主人公にその三日月のペンダントをプレゼント。「気持ちを確かめる贈り物とは乙女心という奴かのう。ふぉふぉふぉ」と祖父を騙すことに成功する。

 教室で安っぽい造作のペンダントを眺め、「なんか、体よくガラクタ押し付けられた感じ・・・」と不満に思う主人公に、通りかかった聖名子がそのペンダントを買ったいきさつを説明。何でもみずきが幼い頃、街に出かけた際に三日月のペンダントを贈って永遠の愛を誓い合うカップルを見かけ、「いつか好きな人ができたら私もペンダントをあげるわ」と全く同じものを買ったとのこと。そういった品なら返した方が良いかもしれないと案ずる彼であったが、どうせアマノジャクだから受け取らないだろうという聖名子のアドバイスに従い、しばらく預かっておくことにするのであった。

 このペンダント、チャチな造りの割にゲーム中の効果はそこそこ強力で、ダイジョーブ博士の手術失敗を1回チャラにしてくれる優れものである。

エンディング

ペンダントをもらった場合

 ドラフト会議直前、屋上で落ち合う主人公とみずき。絶対ドラフトにかかってねと言うみずきに祖父を騙したままでいいのかと主人公は問いかけるも、うつむいた彼女から「部室で待ってる」とだけ返事される。

 部室に関係者全員で集まりドラフトの行く末を見守っていると、無事主人公もみずきも矢部もドラフトで指名され、「お前はタチバナ家を継ぐにふさわしい!」と祖父・源之助から結婚を認めてもらう。ここでみずきは2人の関係が演技に過ぎなかったことを明かし、激昂する彼に小学校の時少年野球チームに入れてくれたことで引っ込み思案だった自分は変わることができ、やりたいこと(=野球)を見つけられたと感謝。その言葉に絆された源之助は孫娘たちに身勝手な期待を押し付け過ぎたのかもしれないと反省し、彼女を許す。
 そこへ現れた聖名子が神童を婚約者として紹介して2人で橘家を継ぐと宣言し、事態は急展開を迎える。当初は神童が大財閥の長となるにふさわしい度量を持つか疑う源之助であったが、少し話しただけで彼が素晴らしい人格の持ち主であると了解し(!?)、これを承認。さらには、野球は人格を涵養するのにうってつけのスポーツと思うまでに感化され、将来的に野球専門学校の設立を構想し始める。
 こうして後継問題が解決し、みずきは晴れて自由の身となるのであった。

 再び屋上で2人きり。ふざけて「これでお互いプロ野球選手だね。ダーリン♡」と恋人の演技を続けるみずきは、「もう、いいじゃん。そんな三文芝居」と言われ「・・・そだね」とうつむく。続けてペンダントを返そうとする彼に対し、記念にあげると断るも、本当に好きな人が出来たときその人に渡さないととそれでも返そうとされ、「・・・そだね」と寂しげに受け取る。
 そして、主人公がみんなの中心にいる理由がわかった、今まで仲間として戦ってきて楽しかったがこれからはライバルになると伝え、最後に「私・・・ちょっと本気だったのよ」とポツリ。呆気に取られる彼に「なんってね、冗談。んじゃ、まったね~」と笑いかけ、お別れを済ませる。(一方残された主人公は、「ちょっと、もったいなかったような・・・」とみずきの好意を悟ったかのようなセリフを吐きつつも、展開の都合上「まあ、これでいいよね」とアッサリ諦めてしまう)

でも少しわかったよ。
キミがみんなの中心になってる理由が。
今まで楽しかったよ。でも、これからはライバルだね。

○○くん。
私・・・ちょっと本気だったのよ。

なんってね、冗談。んじゃ、まったね~。

 そして最後に、みずきは聖と会話。次期キャプテンを務めることとなった彼女を「あの子」や主人公のことを引き合いに出してからかいつつ激励するのであった。

フフ・・・それだけ元気があれば安心だわ。
聖、胸を張りなさい。
あなたならきっとタチバナを今よりも強いチームにできる。
なんたって私のお墨付きなんだから!

ウン、イイ顔してるわよ聖♪
じゃあね。プロの舞台で待ってるから。

ペンダントをもらわなかった場合

 会議直前の主人公が祖父を騙したままでいいのかと尋ねられて答えずに去るシーンと会議終了後ペンダントを返すシーン、その後のみずきのセリフなど彼女の恋心を匂わせる描写がカットされる。

その他

聖名子と神童

 1年の7月1週目に発生。みずきと聖名子が連れ立って神童先発のオリックス戦を観戦しに行くと、試合中みずきにファウルボールが直撃しかける。
 試合後、球場の周辺で解散しようとする2人に話しかけてきた神童は、「僕がファウルボールを打たれたばかりにご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません」と謝罪、是非ともお詫びをしたいと申し出る。「まあ、誠実な方・・・」と感心しつつも、みずきに学習塾の予定が入っていると断ろうとする聖名子であったが、「ではお姉さんだけでも」「このままでは僕の気持ちが収まりません」とかなり強引に話を持って行かれ、本来の被害者であるはずのみずきそっちのけでデートと洒落込むことに。

 いくら神童がウラオモテのないピュアな善人とは言っても、誰がどう見ても無理のあるナンパでしかない迷イベントである。

やっぱり縞パン

 3年春の甲子園に出場した際のイベント。男子高校生の味方こと春一番にあおられてスカートがめくれ、シマシマのパンツがあらわに。「お」と気合が入る主人公に「なんの気合よ、まったく」と呆れるみずきなのであった。

パット愛用者

 ごく稀に発生する弾道イベント。部活帰りに矢部とスパ・リゾートなる入浴施設で露天風呂を楽しむ主人公は、柵越しに「むむ、大きくならんねえ」と何かを嘆くみずきの声を聞く。さらに耳を澄ませると、普段はパットを入れて胸を盛っていることが判明。聞いてはいけないことを聞いてしまったとゲンナリしてみせるが体は正直(?)で、弾道と気合が上がる

普段はパットを入れて水増ししてるとは言えまい・・・
もんだら大きくなるかな?

パワプロ14 プロ野球スター街道編

第2の女性投手で、その変化球のキレはリーグでもトップクラス。趣味はヒミツ。血液型はO型。
(パワプロ14作中に登場するパワスポ特集号の記述より )

シナリオ概要

 キャットハンズの絶対的セットアッパー(中継ぎエース)として登場。全体的に変化量が上昇しキレ4を習得しているなど、変化球に磨きがかかっている上、打たれ強さ2や安定度2が無くなっており、技術面のみならず精神面でも成熟を感じさせる能力となっている。
 実際バルカンズに移籍してくると、主人公のポテンシャルに目を付け、年上の女性らしく優しく温かく教え導いてくれる。が、しかし三つ子の魂百までとはよく言ったもので、対戦相手になった際にこちらを小馬鹿にしてきたり、オールスターで仲間として戦って負けた場合に「あんたたちのせいで負けたのよ」と当たってきたりと、往年の傍若無人っぷりを発揮することもしばしば。特に、同世代&同期の友沢亮とは、何かと張り合って小競り合いを繰り広げている。

 もう大人の女性ということもあって、お馴染みのミニサイドテールは卒業し、髪を伸ばしてかつてのあおいと同じ結い方をするように(野球帽を横に被っているのは相変わらず)。グラウンド外ではそれを解いたストレートロングの姿で過ごしている。その際見られる私服姿も13までの子供っぽいスタイルではなく年齢相応のコーディネートに変化したが、にもかかわらず高校生が見ても「ガラクタ」に映るあの三日月のペンダントを他人に見えるような形で首から下げており、聖タチバナ学園編当時から10年近く経ってなお同編主人公との思い出を大切にしている(あるいは彼への未練を残している)ことがうかがえる。

 責任感や使命感といった言葉とは無縁だった彼女にも色々と転機が迫っているようで……?

主要イベント

キャットハンズ戦

  • バルカンズが勝利した場合、「気を抜けばこちらが負けていた」と語る聖に「謙遜しちゃって~」と微笑んだみずきは、バルカンズが面白いチームになったと呟く。

やるじゃん。聖。
お、謙遜しちゃって~。
しばらく見ない間に大人になったねえ。

ふ~ん。でも面白いチームになったねぇ。バルカンズ。

キミ達~。次に会う時を楽しみにしてるよ。んじゃね。

  • バルカンズが敗れた場合、「キミ達にしては、まあ、良く頑張ったんじゃない?」とみずきから挑発的な言葉をかけられいきり立つ主人公であったが、「よせ、みずきはいつもこんな感じだ」と制され、「普通に負けるより何倍も悔しい!」と憤る。

ほんと、おしかったねえ~。キミ達にしては、まあ、良く頑張ったんじゃない?
次会う日を楽しみにしてるよ~。じゃあね~ん。

電撃トレード

 トレードによってキャットハンズから電撃加入。親しみを持って「みずき」と呼ぶよう主人公に挨拶し、ノリの軽さを心配されるが、高校の後輩である六道聖に実力「は」信用して構わないと含みのあるフォローをしてもらうのであった。

あの人が左サイドの変則フォームで投げるスクリューは天下一品。実力は間違いなく信用できる。
まあ、実力は・・・な。

友情タッグ結成

 キレ味鋭い変化球を低めいっぱいに制球するみずきの投球に唸った主人公は、「女性投手ならではの繊細さとテクニックが光っていますね」と称賛の言葉を贈り、自分には変化球を磨き上げてリリーフに特化するしか道がなかったのだという話を聞かされることに。さらに続けて「今度変化球練習をする時にアドバイスをしたげようか?」「まあ、できない子を教えるのも勉強になるって言うしね」と誘われることになり、「みずきさんの指導なら喜んで!」と二つ返事で承諾する。
 そんな彼を見て、「ふふ、私が思った通りだ。強いなこの子。もしかしたら化けるかもね」と微笑むみずきなのであった。

まあ、それしか選択がなかったんだけどね。
変わった事もしたくて、先発完投の投手も憧れたんだけど、私には無理だったのよ。
中継ぎはイニング制御が効くしね。でも、毎日肩を作る必要があるのがかなり大変だったりするけどね。
それにリリーフ登板だから少ないイニングでも特殊な投手はバッターを困惑できて有利なのよ。
まあ、私が変化球を特に磨いた理由もそれが大きいかな?

にょっきり才能開花

 みずきのスターダムシステム。若さゆえ元気があって成長も早いと主人公を褒めそやしたみずきは、それが中々結果に繋がらないと悩む彼に、実力が付くかは自分次第のシビアな特訓をしないかと提案してくるが……。

  • 「やる」を選んだ場合、彼は同意。最高級の器材を用意するが、成果が付くかは自分次第だと念を押されつつ「にょっきり才能開花練習」(投手では変化量、野手ではミートorパワーの直上げができる)がスタートするのであった。
  • 「やらない」を選んだ場合、自分には地道な練習の方が合っていると彼は拒絶。これまで通りの練習を続けることになるのであった。

オリジナル変化球伝授

 にょっきり才能開花の練習時に確率でオリジナル変化球を習得できるイベントが発生。ちなみに、ライジングショットなど既存のものと同じ名称にしようとすると、大人の事情でダメだとNGを出されてしまう。

ツボマッサージ

 恒例の精神友情タッグ結成イベント。グラウンドからロッカールームに戻ってきた主人公は女子ロッカーの方からみずきと聖がくんずほぐれつしているような声を聞く。
 よほど激しかったのか出てきた2人は息も絶え絶えの様子で、気まずそうにする彼であったが、「○○くんも一緒にどう?」「うむ、3人だとできることが増えるな」と誘われ、「ええー!オレも参加していいの?」と大興奮。「・・・お父さん、お母さん」「オレ今日、大人になります」などと良からぬことを期待しつつ2人に身を委ねると、ツボマッサージの激痛に身悶えする羽目に。
 彼女らによると、本を読んでやってみたくなったので練習してみたが、あまりの痛さに困り果てていたので、実験台が来てくれて助かったとのこと。もう慣れたので次からは大丈夫、精神練習に集まったときに続きをしようと勝手に話を進められ、「大丈夫、次こそは大丈夫」と自分に言い聞かせる主人公なのであった。

クレッセントムーン伝授

 クレッセントムーンの切れ味に驚く主人公に対し、その紆余曲折あった歴史を述懐するみずき。高校の頃にはプロトタイプとなる球を完成させていたこと、その高校時代も初めのうちは野球を禁止されていたため隠れて練習していたこと、色々な人の助けがあって初めてプロになれたことを語り、かつては自分1人さえ優れていれば良いと思っていたがあの時に1人で野球はできないと学んだのだと締めくくる。
 そして、クレッセントムーンを投げたくないかと誘ってくるが……。

  • 「よろしくお願いします」を選んだ場合、選択肢の通り主人公はクレッセントムーン習得に取り組んでみることに。ツーシームのような握りをした上で、「指にかかるような感じでちょっと被せるように抜く」と投げ方を教えられ、何度か実践してみるうちに見事習得。感謝する彼に対し、自分も何かに挑戦してみようかなとみずきは独り言のように呟き、「本当、野球って楽しいね」と笑いかけるのであった。

はは、何年もやってると、新しい感動に出会わなくなるもんね。
だからこそ、大人になったら自分から感動を探すのよ。
私も何かに挑戦しよっかな。

  • 「やめておきます」を選んだ場合、「その変化球はみずきさんの球だと思います」と主人公は固辞し、三日月を意味するクレッセントムーンの名には特別な意味が込められているはずであり、それが何なのかわからない自分が投げても同じ球にはならないだろうと指摘。その言葉を受け、「その三日月のペンダント、みずきちゃんに好きな人ができたらその人に渡さないとね・・・」と聖タチバナ学園編の主人公から三日月のペンダントを返された瞬間がフラッシュバックしたみずきは「はは、お姉さん参ったな」「そっか、そだよね」と苦笑し、彼自身の投球を伸ばす指導を行うことにするのであった。

クロスファイヤー伝授

 打者を立たせて投球練習を行っているみずきを見かけた主人公は、彼女がプレートの一塁寄りギリギリに立って直球を投じ、見逃し三振に切って取る様子を見て、ただのストレートに手が出ないとはと困惑。実際打席に立って見てみると良いと言われその通りにすると、「・・・急に視界の外から現れて急角度で視界の外に行くからまるで、球が消えたみたい・・・」と呆気に取られてしまい、クロスファイヤーの威力を実感することとなる。
 さらに、ひょっとするとこれがマンガなどでよく描かれる消える魔球の正体かもしれないという仮説を理論立てて聞かされ、そうかもしれないという気分になった所で、自分も投げられるようになりたくはないかと尋ねられ……。

  • 「よろしくお願いします」を選んだ場合、選択肢の通り習得を目指すことに。
    • 成功パターンでは、実際プレートの端から対角線に投げてみると、見事いい感じの球がミットに収まる。「やったー!ウイニングショットにしよう!」などとはしゃぎまくる彼に対し「もう、子供のように喜んじゃって」と嘆息しつつも、「はは、一発で覚えるなんて、私の日ごろの教育のタマモノかな?」と内心ニコニコのみずきなのであった。
    • 失敗パターンでは、実際プレートの端から対角線に投げてみると、バックネットにぶつかるような大暴投となってしまう。「まあ、あくまでかく乱投法の1種だし、無理に覚えなくてもいいよ」と励まされるも、「でも、覚えたかったなあ・・・」とモヤモヤは晴れないのであった。
  • 「オレは遠慮します」を選んだ場合、選択肢の通り固辞することとなる。

ツーシーム伝授

 パワスポの特集を見てツーシームに興味を持った主人公。そこへ現れたみずきから、「私も昔挑戦したけど、握力不足でリーチの短い私にはあまり効果がなくてねぇ」「ま、それでも女性の中だと背は高い方ではあるんだけどね」「それにスクリュー系に得意変化球がある私には、それほど必要じゃないし」と彼女自身の話を聞かされ、「へえ、○○くん、ツーシームに興味あるんだぁ」と尋ねられるが……。

  • 「メッチャ興味あります」を選んだ場合、「いやあ・・・何か新しい直球を覚えてチームの優勝に貢献できたらなって・・・」と認め、リーチのある彼なら上手く投げられるかもしれないとみずき指導の下習得に取り組むことになる。
    • 成功パターンでは、見事ツーシームを習得。「私ができなかった事をいとも容易く・・・」「この子の素質は凄い・・・こりゃ将来が楽しみね」としみじみ思うみずきなのであった。
    • 失敗パターンでは、ツーシーム習得とはいかず。「まあ、気にしない。ツーシームじゃなくても活躍できる方法はいっぱいあるよ」と励まされ、気を取り直して投げ込みへ移るのであった。
  • 「やっぱいいです」を選んだ場合、選択肢の通り「やっぱりツーシームはいいです」と諦めることに。代わりにコントロールをチェックしてもらうのであった。

愛の先輩勝負

 みずきと友沢がバルカンズに所属しているときに発生するスターダムシステム。
 いわゆる第二世代が「友沢世代」か「みずき世代」かで揉める友沢とみずき。「頼れて、強くて、後輩を優しく、時には厳しく育ててくれる人」が世代を代表するべきという主人公の意見を受け、彼が投手の時には友沢と、野手の時にはみずきと実戦形式の練習を行うことになるのであった。

○○くん。
ねえ、この練習で友沢のすかしたクール気取りの笑顔を曇らせてよ。

オールスター

 オールスターの試合前、緊張でガチガチの主人公と矢部に「まぁ、せいぜい緊張しないで頑張ることよ」とみずきはアドバイス。そこで友沢を発見し、「あっ、友沢もいるじゃんっ」「当然だっ!オレみたいな大スターが選ばれなくてどうする」「ふぅ~ん。大口たたいて、散々な結果になっても知らないわよん」「くっ。口の減らん女だ・・・」と掛け合いを演じる。

試合に勝利した場合

 「キミたち、なかなかやるじゃん!」と友沢と共に主人公らを称賛するも、「友沢さん、みずきさんに言われると本当にウレシイです!」という返答に「なんで、「友沢さん」が先なのよ!」「失礼しちゃうわ」と突っかかり、「ああいうところがなかったらいいやつなんだけどな」と評されてしまうのであった。

試合に敗れた場合

 いつもの余裕に満ちた態度はどこへやら、彼女は「アンタたちのせいで負けたのよ!!」と主人公らに当たり散らすのであった。

自分の力で

 レ・リーグもまだ創設されていない5年前の選手名鑑を見つけ、キャットハンズのページに掲載されている写真のみずきと今のみずきとでまとっている雰囲気が違うようだと感じる主人公。ちょうどやって来た彼女にそのことを話すと、変わった理由を教えてあげても良いが、乙女の秘密を教える以上相応の見返りはいただくと言われてしまい……。

それなりに意味はあるのよ。
まあ、乙女の秘密だもの聞いたら何かはあるかな?

  • 「聞く」を選んだ場合、話を聞くことに決めた主人公はみずきに促されてキャットハンズのページに載っている早川あおいの記事に気付く。女子プロ野球選手のパイオニアとして常に道を切り拓いてきたあおいに比して自分は何らレガシーとなるものを残せていないという負い目から、キャットハンズから離れて自らの道を歩むことを希望したと彼女は語り、あおいと交わしたとある約束を果たすため先発に転向するつもりであること、それをやり遂げる勇気をもらおうとあおいと同じ髪型にしていることを明かす。そして、約束を果たさんとしている姿を見せてあおいを安心させるためにも、リーグ優勝を目指すと誓うのであった。

そう、私の憧れの大先輩。
この年までは、あおいさんがいたの。
あの人はすごかった。女性初のプロ野球選手だけでなく女性初の甲子園出場も・・・
女性が出場できない規則だったのに署名活動をして甲子園出場を可能にしてくれた・・・
いろいろ、快挙を成した人だった。
私は、あおいさんの作った道をただ、歩いて来ただけ。
それが、イヤだったの。偉そうにしていたくせに自分じゃ何1つやって来なかった自分に。
だからバルカンズに移籍をしたの。自分の力で何かをしてみたいから。

あおいさんが引退する時に約束した事があるの。
そのためにも私、先発に挑戦するわ。
大丈夫、そのための練習メニューはもう準備してるの。
まあ、この髪型は勇気のお守りね。

そう、私が尊敬する人の力がみなぎって来そうで。
きっとどこかで見ていると思う。そこで証明したいの。大丈夫、安心してねって。

わがままを言ってゴメン。でもまあ、理由はどうであれ目標は一緒だしね。

  • 「聞かない」を選んだ場合、怖気づいた主人公は「いや、まあ、女性の秘密を聞くって言うのも・・・」と及び腰。すると彼女は、ただの気分転換に髪型を変えただけで大したことじゃないと言い、「カッコつけて背負いすぎたかな?」と意味深な呟きを残して練習に戻ってしまうのであった。

私にも野球のプレーにだけに打ち込めた時代もあった・・・カッコ付けて背負いすぎたかな?

プレーオフ最終戦

 いよいよレ・リーグの覇者が決まる最終戦。ここまで進んでこれたのは自分の力があってこそだと嘯くみずきに、「相変わらずだねえ、みずきちゃん」とキャットハンズ時代の元同僚は苦笑い。電撃トレードや先発転向には驚かされたと笑いつつ、あおいがシーズン中度々観戦に来ており、今日も来ていることを伝える。
 それを聞いた彼女は、あおいを含めた全てのファンに全力対決を見せてやろうとその元同僚と誓い合う。

そうか・・・それを聞いて少し勇気出た。
今日はその仕上げね。
勝負よ!私たちの全力の対決をあおいさんを始め全てのファンに見せようよ!

 バルカンズが勝利した場合、夏に先発転向して6勝を稼いでくれたことが優勝の大きな後押しになったと主人公から称えられたみずきは、「まあね、ふふふ」と微笑みつつ「あおいさん・・・見てくれたかな?」と思いを馳せる。
 そして、「しっかり見たよ、みずき」とそのセリフを継いだ観客席のあおいは、現役時代挫折しそうになる度、自分に続く女子選手であるみずきがいてくれたおかげで頑張って来れたのだと呟き、「安心したよ、ありがとう」と去って行くのであった。

キャットハンズのモブについて

 キャットハンズには友沢亮と似た能力値のモブが必ず在籍しており(※ポジション・名前は不定)、これが試合前にみずきと会話していた人物でありかつ聖タチバナ学園編(13)の主人公なのではないかと噂されることがあるのだが、根拠に乏しく与太話の域を出ないのが実情である。
 なお、みずきがタメ口で話しているため、キャットハンズ編(10)の主人公であるとは考えにくいことを付け加えておく。

エピローグ

 無事来季の契約を結び、これからもバルカンズの一員として頑張ると意気込む主人公に話しかけたみずきは、来年は先発一本でプレイする契約を交わしたことを明かし、一層活躍してあおいのようにプロを目指す女子に夢を与えたいこと、そしてゆくゆくは女子リーグを創設したいという彼女自身の夢を語る。
 それを受けた彼は、そうやってプロへ挑戦する女子野球選手の灯を絶やさず繋いでいくことこそが、以前耳にした「あおいさんが引退する時に約束した事」であると気付くのであった。

お、気合入ってるねえ。
私は正式に先発起用と言う条件で契約したよ。もしかしたら開幕投手かもね。
私も活躍して、野球選手を目指す子に夢を与えたいじゃん。あおいさんが与えてくれたように。
そして、近い将来は女子リーグとか作れたらなって。あ、夢よ夢。

パワポタ3

リトルリーグ「ピンキーズ」の3番で女エース。天才少女として有名人らしい。また人をひきつける大人顔負けのテクニックも持つ。
(パワポタ3PoTaCaのキャプションより)

概要

 いわゆる第一世代の高校時代を描いた作品であるため、リトルリーグのおてんばピンキーズに所属しているという設定で登場。ファンクラブを持ち、いとも容易く男心を弄ぶ小悪魔な一面が強調されている他、直接の会話はないものの早川あおいとのファーストコンタクトが描かれている。(※キャットハンズ編の描写とは矛盾、イレブン工科大学編の設定と近い)

イベント

出会い

 バッティングセンターで早川あおいと出会った後に発生。
 河川敷を歩いていた主人公はリトルリーグの試合が行われているのを発見。ちょうど登板していた女性エースの子供らしからぬピッチングに感心していると、「なんだよ、お前。あの子のファンクラブか?」「ファンクラブの会員番号は?」などと男に絡まれ、「え、いや、だれ?あの子」と質問することに。
 「知らないのかよ、あの子は、橘 みずき(たちばな みずき)。2代目の天才女性投手だよ」と教えられたところで「ちょっと、2代目って言う表現やめてくれない?」と試合を終えたみずきが登場、「そこの、お前は?」「見たところ野球選手みたいだけど上手いの?」などと高校生の主人公にも一切物怖じせず上から目線で接し、「ともかく、ウチのチームに昔、女性投手がいたらしいけど私と一緒にしないでよね」とムッとしてみせる。しかしそこで、彼がその女性投手・早川あおいのことを知っていると知り興味を惹かれた彼女は、「ふーん、ちょうどいい。今度、詳しく教えてよ」と言い残し、有望な人材(聖タチバナ学園編に登場する大京均のことと思われる)をチームへ勧誘するべく去って行くのであった。

刺激的な投球

 またも河川敷の球場でみずきが試合をしているのを見かけた主人公は、「天才美少女野球選手」を付けて呼べ、今から最終回の守備だから見ておけなどと色々注文を付けられ、言われた通り観戦することに。
 最後のバッターを変な立ち位置から「ムチャクチャなフォーム」で「コントロールは1級品」の変化球を投じ見逃し三振に切って取った堂々たるピッチング、そしてリトルリーガーらしからぬ取り巻きの多さに面食らうこととなり……。

通常パターン

 自分も負けてられないと自主トレに精を出すのであった。

レアパターン(クロスファイヤー伝授)

 試合後「試合中私に見とれてたじゃん」とイジられ、面白い投げ方だと思ったのだと説明(みずきは「フフ、こやつめ、私の美貌にメロメロだな」などと生意気なことを考えていた模様)。あれはクロスファイヤーという利き腕側いっぱいギリギリに立つことで限界まで鋭角にボールを投げ込める投げ方だと教えられ、「みずき様」と呼び敬語を使うならそのテクニックを伝授してやろうと言われた彼の反応は……。

  • 「教えてもらう」を選んだ場合、「んじゃ教えてよ」と返答。「みずき様教えてください」と言い直させられるも、ちゃんと教えてもらえることに。見事クロスファイヤーを習得してみせ、「ありがとう。みずきちゃん」とお礼を言うと、やはり「みずき様」と言い直させられ、「よしよし、いい子だ」と褒められる。この何とも言えないシチュエーションに、「中学生の女の子に「いい子」って言ってもらえる高校球児っていったい・・・」と首を傾げる主人公なのであった。
  • 「教えてもらわない」を選んだ場合、断ることとなるのであった。

デート?

 休日街に繰り出した主人公は、バッタリみずきと遭遇。話しかけてみると「あら、○○。ナンパ?」と言われ、「キミ5歳も年下の子供じゃん」とツッコむ羽目に。
 「愛に歳の差なんか関係ないよ」などと知った風な口を利き、試合で勝ってきたご褒美としてプリンパフェ(店内で一番高価なパフェらしい)を奢らせながら、サクランボの枝を口の中で結んでみせて「ふふ。やる気出た?」と小悪魔の表情を浮かべる。そんな彼女について、彼は「全く、末恐ろしいよ」と肩をすくめるしかないのであった。(※などと言いつつ体は正直で、このイベントでは弾道が上がることがある)

頂上決戦

 またまた河川敷。今度は地区の覇を争う強豪・やんちゃブラックスとの一戦で、みずきは相手の4番・友沢亮を鮮やかな変化球で手玉に取ってみせる。
 「ふふ~ん!とーぜん!」と不敵に笑った彼女は、これ見よがしにユニフォームの胸元をはだけていかにも暑そうにパタパタさせ、ギャラリーを盗み見しながら「ふふ、見てる見てる」と小悪魔の微笑。その一瞬の表情を見逃さなかった主人公は、「あ、あの表情!あれはやる気だ!人気取りだ!」と叫ぶのであった。

エピローグ

 3年夏の大会で、早川あおい率いる恋々高校、猪狩守率いるあかつき大附属を破り甲子園出場を決めると発生。

 街で主人公に話しかけたみずきは、実は彼が出場する地方大会の試合を観戦しに来ていたことを明かし、甲子園出場を決めたことをお祝い。続けて恋々高校戦で早川あおいのプレイを目の当たりにして感銘を受けたと正直に告白し、自分が甲子園に出ることであおいの夢を叶えるとの決意を語る。そして、実際甲子園へ行く主人公もまた自分の目標だから頑張ってくれと励ましてくれるのであった。

○○~
私ね、○○の試合をコッソリ見に行ってたんだよ。
えっと、甲子園出場おめでとう。
それでね、予選1回戦の試合で見たの、あの人を・・・

スゴイひとだったな。
私もあの人みたいになれたらな、って思ったんだよ。
私も大きくなったら甲子園を目指すよ。あの人の夢を、私が叶えるんだ。

○○。お前も今から私の目標だ。がんばれよ甲子園。

パワプロ2011

概要

 パワポタ3同様第一世代の高校時代を描いた作品であるため、中学生の設定で登場。全体的に弾道イベント・下ネタが豊富な今作にあって、そのご多分に漏れず下ネタ絡みのイベントが多くなっている。

イベント

出会い

 シニアリーグの試合を見かけた主人公は、0-0の息詰まる投手戦に感嘆。両軍の投手は何者なんだろうかと考え込んでいると"通りすがりの中学野球マニア"を自称するモブから「シャイでクールな男の子のほうが友沢 亮(ともざわ りょう)くん……」「そして典型的なツンデレ少女っぽいのが橘 みずき(たちばな みずき)ちゃんですよ」「いずれはプロ入りも!?と騒がれているスゴイ選手たちです」と教えられるのであった。
 ちなみに、みずき自身は勝ちきれなかったことをかなり悔しがっている様子。

まったくもう、勝てなかったなんて。
次は見てなさいよ……ブツブツ。

"中学野球マニア"とみずきのスクリュー

 投手育成時限定で発生。今度はみずき率いるシニアチームの練習を見かけることになった主人公。以前も現れた自称"中学野球マニア"(このとき彼を間違えて"中学野球少女マニア"と呼んで訂正されるやり取りがある)から彼女の人となりを教えてもらい、「へ~、そうだったんですか」と素直に相槌を打っていると、「しかも、お姉さんも美人で性格いいんですよ」と余計な情報まで伝えられ、「この人……中学野球少女マニアじゃなく全年齢少女マニアか?」と訝しむ。

彼女は小学校の低学年まではそれはもうおとなしいお嬢様だったんですよ。
でも高学年になった時、ひょんなことから野球と出会って才能が開花したってワケです。
それからと言うもの、あんな元気っ子になったんですよ。
しかも、お姉さんも美人で性格いいんですよ。

 そうこうしているうちにみずきから話しかけられ、高校球児と名乗ると、「じゃ、○○がキャッチャーね」と有無を言わさずトレーニングの手伝いをさせられる羽目に。「え、オレ投手だよ?しかも4~5歳上の年上の先輩を呼び捨てかよ」と不満タラタラの主人公であったが、左サイドのトルネードから繰り出される中学生らしからぬボールに心を奪われ、のめり込んでいく。最後にアウトピッチとして投じられた切れ味鋭いスクリューを高校球児の意地で何とか捕球して「お、捕った……やるじゃん」と認めてもらい、「はは、こりゃたまげた。すげー中学生だ」と苦笑するのであった。

争いは同じレベルの者同士で・・・

 行きつけの喫茶店でお気に入りの席に座ろうとする主人公であったが、そこには先客が。その正体は猪狩守で、「ボクの練習後の高級コーヒータイムを邪魔しないでくれ」とイヤミな先制パンチを食らわせてくる。セルフサービスの格安コーヒースタンドで何を言っているのだとツッコまれても、「猪狩コンツェルンの御曹司に必要な高級さは心の安らぎさ。値段じゃないよ」と鷹揚に構える彼に、「おいおい。ちょっとカッコいいじゃねーか」などと少し感心したりしていると、向かいの席の客から「そこ、うるさいわよ」とお叱りを受けてしまう。
 その客というのがなんとみずき。「まったくもう~。私の練習後のセレブな淑女のティータイムを邪魔しないで」と守そっくりのイヤミな登場をした彼女は、「なんだ?このお子様は?」と当の守から言われ、「失礼な!私は橘財閥の令嬢なのよ。まったくこれだから庶民は」と応じ、ここから売り言葉に買い言葉の応酬が勃発。ガキ呼ばわりされて「ガキですって!?なんざんしょ!橘秘密ボディガードを呼ぶわよ!」と実力行使をちらつかせるや、「上等だっ!猪狩最強武装機動親衛隊で正面から迎え撃つ!」と私兵部隊の動員を宣言されるなど、口論(?)はますますヒートアップしていくこととなるが、最終的には主人公の仲裁によってなんとか鎮静化を見るのであった。

幻惑するテクニック

 休日に公園で投げ込みに励む主人公に話しかけたみずきは、「う~ん、少し投球が素直なのよね」「もうちょっと相手を想定した幻惑する投球はどうかな?」と言い、何かを学び取ってもらおうと実際に投げてみせてくれるが……。

  • 「投げる時の足の位置」を選んだ場合、投球時にプレートを踏む位置が特殊だと主人公は指摘。「お、いいところに気がついたね」と頷き、プレートを踏む位置によって打者に与える影響が変わるのだと説いたみずきから、実際にやってみるかと問われる。
    • 「やってみる」を選んだ場合、実際試してみることに。いい感じの球が行き、「イイ感じ、ナイスナイス。流石覚えが早いわね」「お姉さんも鼻が高い高い」と(年下の中学生から)褒められるのであった。
    • 「やめておく」を選んだ場合、「気持ちだけもらっておくよ」と断ることに。「なにそれ、せっかくいろいろ教えてあげようと思ったのに」と機嫌を損ねたみずきはそのまま去って行ってしまうのであった。
  • 「投げた球の軌道」を選んだ場合、サイドスローゆえボールがベースの前端をかすめてストライクになると指摘。「お、いいところに気がついたね」と頷きつつ、自分はまだ成長途中ゆえ腕の長さが不十分なのだと苦笑するみずきに、「確かに、まだいろいろ小さいもんね」などとセクハラ紛いの言葉をかけて怒られたりした後、既に十分な腕の長さを備えている主人公なら効果的に扱えるかもしれないとクロスファイヤーを覚えてみないか尋ねられる。
    • 「やってみる」を選んだ場合、成功パターンでは見事クロスファイヤーを体得することに。「教え方が良かったのは言うまでもないとして」「飲み込み早いわね」と褒められるのであった。
    • 「やめておく」を選んだ場合、「投げる時の足の位置」を選んだ時と同様、みずきが拗ねる展開となる。

いろいろって何よ?
もー!成長途中だって言ってるでしょ!

  • 「腰……かな?」を選んだ場合、特殊なフォームなので投球時の腰使いが気になると返答。すると、確かにこのフォームは下着が食い込んで痛い、ユニフォーム越しでもラインが見えてしまわないか心配だとか、そんなに見たいのなら下着を見せてやっても良いとかいったみずきのウソに何度も騙される羽目になり、すっかり呆れられてしまうのであった。(※弾道が上がることあり)

うーん、確かにこの投法は、下着が「ピッ!」と食い込んでちょっと痛いんだよね。
ユニフォームの外から下着のラインが見えないか心配だなぁ。

ウソよ。見えるわけじゃない。
まったく男はコレだから。
でも、そんなに見たいなら見せてあげようかぁ?

バッカじゃないの?ウソにきまってるじゃん。

×××の中身

 矢部の×××には玉が2つだけ。主人公の×××には矢部のものより大きな玉が。そしてみずきの×××にはほとんど何も入っていないらしい。×××の正体は……自分の目で確かめてくれ!

え、×××の中?
そんなに興味あるなら私の×××の中も見せてあげよ~か。

激励のキス

 3年夏の甲子園出場を決めると発生。「なかなかやるじゃん」「今までの試合を見るにとても勝ち上がるとは思わなかったよ」「まぁでも、○○の持ち味は出てたよ」と上から目線で主人公を褒め称えたみずき。彼を伴ってシニアクラブの練習へ赴くと、予約していたグラウンドは「近くの最強草野球チームの2軍メンバー」を名乗る男たちに占拠されており、選手としての基本的な礼儀すらなっていないようではこれからも二軍止まりだろうと彼らを挑発した結果、グラウンドの使用権を賭け、試合で決着を付けることとなる(相手の指示により主人公の加勢は禁じられる)。

 彼女らシニアチームは中学生ながら大人相手に互角の戦いを演じ、ついに1-0の1点リードで9回裏2アウトという状況まで追い詰めるが、2塁にランナーを背負った状態でみずきが体力の限界を迎えてしまう。もはや握力も失われ、直球は諦めてスクリューを投げるしかないと腹を括ろうとした彼女は、ふと耳に入った主人公の声援から先程彼に贈った「持ち味は出てたよ」の言葉を思い出し、スクリュー待ちだった相手打者の意表を突くスローボールを投じて見逃し三振を奪う。

 主人公のおかげで相手の裏をかくという自分の持ち味を最後まで活かすことができたと彼に感謝を述べた彼女は(もし万が一負けたとしても周囲に潜んでいるお付きのボディーガードが何とかしてくれるので大丈夫なのだとか)、助けてくれたお礼兼甲子園出場祝いとして軽くキスをして励ましてくれるのであった。

○○に教えられたよ。ピンチの時でも自分を信じて長所を生かすってね。
まぁ、私の持ち味は相手の裏をかくことだしね。助かった、ありがとう。

そ~だ、私を助けてくれたお礼。甲子園出場のお祝いを兼ねて特別だぞ~!
活躍のおまじない。甲子園大会がんばってね。

パワプロ2012

 パワプロ6、パワポタ4に続く第一世代大学編。聖と共に聖タチバナ学園に通っているみずきは、満通万教育大学編にて野球マン2号に扮装することとなる。

実況パワフルサッカー

パワフル高校の期間限定シナリオ「青空タッグパワプル高校」の特攻キャラとして登場。
アベレージヒッター系でヒットが出やすい。イベキャラとしては必殺クロス『クレッセントクロス』のコツを取得可能。

11ではイレブン工科大所属だったがパワサカに登場するイレブン工科大附属高校との絡みは特にない。
狭いグラウンドを野球部と共有しているせいでフライを捕球したと思ったらサッカーボールだった練習環境のイレブン工科大と全国大会常連の附属高校は別物なのだろう。

新規作成日: 2020/10/22 02:24
最終更新日: 2023/09/24 01:58
最終更新者: エチレン @etilen_pawa
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