概要
所属する築石岬高校野球部が源塊原、双流滝、片桐峠の各校野球部と結成した合同チーム・金剛連合の正捕手を務める女子。赤縁メガネをかけた理知的かつ端正な顔立ちをしており、同性の鈴島紫音でさえ思わずドギマギしてしまうほどの美人である。
頭の回転が速く、優れた観察眼・洞察力を有するがゆえ、何事においても見切り・諦めが早過ぎる面があり、自身もそれが課題であると認めている。その見切りの早さは人間関係にまでも及び、少しアドバイスを送っただけで勘違いした男子に言い寄られた経験が何度もあったことから男嫌いを発症、鈴島紫音や太刀川広巳といったひたむきに努力する女子こそが自らの好意に値する存在であるとして、彼女らへの“応援”に傾倒している。
そんな中、常人では考えられない成長速度と根性と主人公補正で予測をことごとく覆していく主人公には、ある種のリスペクトを覚えるようになっていき……?(※イベントが進むにつれ、どんどん口調が柔らかく好意的なものになっていく)
名前の由来はオリーブ色と海松色。実際パワターを見てみると、後頭部でオリーブの実のごとく房となって束ねられている髪の毛を確認することができる。
能力
冷静かつ知的なキャラクターを反映し、キャッチャー○、ささやき破り、冷静といった特殊能力に加え、ささやき戦術、司令塔と捕手専用超特殊能力を2つも所持。肩力C60、守備力C65、捕球B70と守備系基礎能力自体は六道聖、日向ららといった他の女性捕手にやや見劣りするが、ホーム死守を有するなど意外に体を張ったプレイも得意とする。
一方、打力の方に関しては、ミートC62パワーE43と女性捕手として他と大差ない数値をしており、バント○、チームプレイ○などからは、チームへの貢献を意識したプレイに徹していることがうかがえる。(※ただし、SRイベントの展開によっては自らホームランを放っていることから、こういった打撃アプローチも諦めの産物であった可能性がある)
金剛連合編
メインシナリオ
冷静沈着が過ぎる?
先の展開を見越してすぐ諦めてしまう悪癖と歯に衣着せぬ物言いが目立つ曲者として描かれていたが、覇堂高校のエース・木場嵐士のアドバイスにより徐々にキャプテンとして開花し始めた久里武尊の影響を受け、少しずつ変化を見せるようになる。
シナリオ中の活躍
金剛連合というチーム名にはダイヤモンドのように強固な絆を結んでほしいという鈴島紫音の願いが込められていることを主人公に教え、ミックス練習考案のきっかけをもたらした一方で、4校のパワーバランスが久里擁する源塊原に偏りすぎたことでチームに亀裂が生じると予見しながらも、何ら手を打つことはなかった。
・・・こんなときが来ると思ってたわ。
部員数に格差が生じたことで源塊原と他の3校の間で不和が生じるのは当然の帰結よ。
固いダイヤモンドも特定の方向に衝撃を与えると簡単に割れてしまうものよね。
ランダムイベント
こちらでは出ずっぱり。ほぼ全てのランダムイベントに絡む活躍を見せた。
お眼鏡にかなう野球部
他校の情報を調べているうちに気になる高校を見つけ、「女子校になる予定で女の子ばかりの野球部・・・こういうのもステキね。ふふふ・・・」などと笑っている織部の許に、矢部・古羽を伴って現れた主人公。彼女の挙げる「個性的な高校」のうち気になった1校について尋ねてみることにするが……。
- 「独自性の強い学校って?」を選んだ場合、選択肢の通り尋ねると20種のスポーツ競技を練習に組み込んでいる学校があると聞かされることに。金剛連合なら4で割って1校当たり5種目で済む、いや1校当たり20種目やって4倍強くなれると矢部と古羽が謎理論をそれぞれ展開し始めてしまうのであった。
- 「似た境遇の学校って?」を選んだ場合、選択肢の通り尋ねると部員不足の問題を連合チームという形でなくメカ部員を補充することで解決した高校が存在すると聞かされることに。「直接視察に行ってもいいくらいだわ」とやけに食いつきのいい彼女にワケを尋ねると、「この学校の監督モノクルの似合う知的な女性なのよ」「ぜひお話ししてみたいわ」と下心丸出しの答えが返ってき、「マジメにチェックしろよな」とツッコむ羽目になってしまうのであった。
- 「急に強くなった学校って?」を選んだ場合、急激に強くなった手段について尋ねてみることに。有力選手の引き抜きをしているところがいくつか存在すると聞かされ、「ウチも万が一有力選手を引き抜かれたら大変だな」と警戒を強めていると、矢部がわざと「そりゃあ久里くん一択でやんすね!」と口に。久里への対抗意識に燃える古羽を怒らせてしまうのであった。
各校の部活事情
同じく部員不足に喘ぐバスケ部の部員に連合チームの組み方を尋ねられ、少子化で生徒数が減少の一途を辿る源塊原の現状に思いを馳せた主人公と矢部は、にわかに他3校の事情についても気になり始める。
その後は確率で織部が登場し、学業優先の方針をとっている築石岬高校は部活自体が盛んでなく、少しでも学習に遅れを見せると過酷な補習を食らう羽目になるという話を聞かされることに。彼女自身は計画的に勉強を進め、出題傾向を分析してテスト対策も万全らしく、自作の予想問題含めた対策資料を求めて試験前には数時間待ちの行列ができるとのことで、「その間に勉強した方がいいんじゃないの、そいつら?」とツッコまれてしまうのであった。
紫音と2人きり
織部と紫音の2人が談笑しつつ部室に入っていたのを見逃さなかった矢部に「狭い部屋に女の子2人でやんすよ!なにをするのか、気にならないでやんすか!?」「仲間同士隠し事はなしでやんす!さっそく見に行くでやんす!」と唆された主人公は……。
- 「そんなことより練習だ!」を選んだ場合、誘いには乗らず矢部を練習へ連行。辺りには「はなすでやんす!オイラは歴史的瞬間に立ち会いたかったでやんす〜〜!」との悲痛(?)な叫びがこだまし、せっかくのいい雰囲気が台無しだと憤りつつ、紫音に対しては甘えるような態度を見せる織部であったが、彼女の口車に乗せられて主人公と矢部の練習を監督するよう仕向けられてしまうことに。「あなたたちが不甲斐ないからそれ(※紫音とイチャイチャ)どころじゃなくなったのよ!責任とってもらうわよ!」と八つ当たり気味にビシバシ2人を指導する彼女を眺めつつ、「ふー、助かった。あの2人には感謝しないと」「実留ちゃん、美人だからあんまり近いとなんだかドキドキしちゃうんだよね」とホッと一息つく紫音なのであった。
もう、せっかく紫音といい雰囲気になってたのに騒々しいったらないわね。
まっ、あんなふざけた連中は放っておきましょ。それより部室で仲良くお話を・・・ね?
- 「様子を見に行こう」を選んだ場合、部室へ堂々突入。ちょうど紫音にグイグイ迫っていたところを邪魔される形となった織部は、「紫音ちゃんが困ってるぞ?」と注意され、「そんなはずないわ。2人でお話ししていただけよ」と不満げ。自分たちも混ぜろと駄々をこねる矢部には、「じゃあ、こうしましょ。私は紫音と、矢部は○○くんと仲よくするの」と追い払いたい気持ちを隠そうともしないのであった。
紫音は気配り上手ね。いつも選手のことを考えてる。
その健気なところ、素敵だと思うわ。でもちゃんと休めてる?休日はどんな感じで過ごしてるの?
- 「コッソリうかがおう」を選んだ場合、そっと2人を尾けることにするもすぐさま気づかれてしまう。好みのタイプは練習熱心な人だと聞こえよがしに言うことで尾行コンビを追い払うことに成功する紫音であったが、今度は織部から「ホントはどういうタイプが好みなの?」と迫られる事態に。「あーっ、私も手伝いに行かなきゃ!」と白々しい演技で逃亡を図り、「そんなぁ、待ってよ紫音〜!」と追いかけられることとなるのであった。
それでね、紫音と一緒に行きたいケーキ屋さんが・・・
久里は自分勝手
練習に熱が入る久里武尊と打席に立って相対することとなった主人公。投げ込まれる凄まじい球威のボールを前に飛ばすことすらできず手を痛がっていると、「お疲れ、そこで休んでて。オレは練習を続けるから」と興味なさげに置いて行かれてしまう。
「久里、なんか変わったよな」「まるで練習以外は頭にないみたいだ・・・」と呆気に取られていると、現れた織部に「あら、もっと心配してほしかった?」「まあ、久里はああ見えて自分勝手だしね」と声を掛けられ……。
- 「そんなヤツじゃない!」を選んだ場合、「久里はそんなヤツじゃない!あんなにみんなに優しくて謙虚で……」と反論を試みるも、周囲を顧みずに度が過ぎた謙遜を続けるのは勝手そのものだと断じられてしまい、「そういう見方もあるのか・・・」とトーンダウン。それでも、彼女が「とはいえ、今はちょっと雰囲気が変わった気がするわね」と付け加えた上で、練習を続ける当人の細かな表情の変化を捉えて「あれは練習相手が必要って顔ね」と彼の許へ向かうのを眺め、「織部も、久里に影響されたのかな?」と微笑む主人公なのであった。
謙虚すぎるからよ。それで逆にみんなをやきもきさせていたでしょう。
周りの意見を聞かずにへりくだるのは自分のことばかり考えているのと同じことだわ。
- 「それでいいかも」を選んだ場合、「キャプテンなんだから多少自分勝手なくらいがちょうどいいよ」「その方が、みんなも安心するかも」と鷹揚に構えることに。恐らく久里は練習試合を通して覇堂高校の木場に影響を受けたのだろうという彼女の指摘に「なるほどな。いい効果があったならうれしいよ」などと相槌を打っていると、「そのうち久里も山ごもりに行っちゃうかもね」と冗談めかして言われることとなり、「そういう影響は困るな・・・」と苦笑するのであった。
紫音の人心掌握術
些細なことで喧嘩を始めてしまったマネージャー陣の間に割って入り、見事手懐けてしまう鈴島紫音の人心掌握術を目の当たりにした主人公。ここで、「女子の扱いもうまいな」を選んだ場合、「男子だけじゃなくて女子の扱いもうまいな」「あの色気にはみ〜んな骨抜きでやんす」などと矢部と話しているところに現れた織部から、ぐうの音も出ない正鵠を得た論評をぶつけられてしまい、2人してうなだれることとなる。
なにヘンなこと言ってるの。
紫音は色仕掛けなんてしてないわ。
相手のことを見てちゃんと気配りして言葉を尽くす。そうやって信頼を得ているのよ。
紫音のいいところを私たちはちゃんとわかってるの。色気にやられる男どもとは違うわ。
しかし、彼女は彼女で紫音を前にするとすっかり骨抜きにされてしまい、「メロメロでやんすね」「さっきの話はどこにいったんだよ」と白い目で見つめられてしまうのであった。
紫音!見てたわよ、さっきの!
みんなを上手く統率していい仕事をさせていたわ!さすが連合の有能マネージャーね!
困ったことがあったらなんでも私に頼ってね!紫音のためならどんなことでもしちゃう!
部費不足
源塊原野球部の部費が底をつきそうだと青ざめる主人公と矢部。ここで「積み立てするか」を選んだ場合、現れた織部から築石岬野球部の堅実かつ効率的な部費運用をアピールされることとなる。帳簿に記された貯蓄の多さに目を丸くする2人であったが、随所で見受けられる謎の出費が女子部員のおやつ代と知り、「私利私欲に走ってる気がするでやんす」「織部に任せといて大丈夫なのかなあ・・・」と一転冷ややかな目を向けるのであった。
それはがんばってくれる女子部員たちへのおやつ代よ。有能な子は、待遇をよくしてちゃんと引き留めておかないと。
・・・決してその子たちがかわいいからじゃないわよ。
イベキャラ
通常バージョン
女子の優秀な捕手。頭の回転が速く記憶力も良いが諦めるのが早い面もある。馬鹿な男子より、女子の方が好き。
(パワプロアプリN〜PRのプロフィールより)
常に冷静沈着な捕手。守備の要として活躍するが頭が良すぎて、理詰めでない感情を理解できないことがある。一生懸命な女子が好き。
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)
ユニークボーナス:花園の守護者
自己紹介
得意のささやき戦術で対戦相手のエースを精神的に追い詰めてチームに勝利をもたらした織部。そんな彼女に対し、あのとき何を囁いてたのだと尋ねた主人公は、太ったことを指摘して少しばかり脅しをかけただけだと聞かされ、そのような変化は見て取れなかったと首を傾げることに。しかし、スイングスピードもダッシュも遅くなっていたし、ベルトを締める穴も変わっていたと次々根拠を並べられ、「ちっとも気づかなかった・・・」「織部には、全て見透かされてそうだな」とその観察眼にすっかり脱帽してしまうのであった。
全レアイベント『世話焼き織部』
マネージャー陣が買い出しで出払っていることを自慢の洞察力で看破し、代わりに部室の掃除をしてあげているという織部について、「流石の観察眼だ」「それにお世話上手って感じだ」と舌を巻く主人公。さらに彼女の手際の良さにも目を惹かれることとなり……。
- 「観察のおかげか?」を選んだ場合、そうやってマネージャーの仕事をテキパキこなせるのも普段から周りを観察している賜物かと質問し、元々はマネージャーの友人を手伝う形で野球部に関わっていたという事実を、その後捕手に転向したエピソードと共に教えられることに。意外な経歴に驚いていると、「意外なのは、あなたも同じよ」「私のこと、結構観察しているのね」と返され喜ぶ彼であったが、「別にほめてないわよ」と突き放されしおらしくなってしまう。すると、「・・・そうしょげないで。バカにしたわけでもないから」とフォローされることとなり、「織部って、ちょくちょくリアクションも意外なんだよなあ」と戸惑いを覚えるのであった。
- 「なんだか悪いな」を選んだ場合、見ているだけというのも気が引けてジュースを買いに行くことに。両手いっぱいにジュースを抱えてどれがいいか尋ねると、「・・・どういう魂胆なの?」「私の好みを探って気を引こうとでも?」と警戒度MAXで問い詰められてしまうが、部員みんなの分を用意しただけだと説明することで納得してもらい、アドバイスしてあげただけで言い寄られた経験が何度もあったため警戒してしまったと謝られる展開となる。その後織部は、男子について「好きになれない」と手厳しく述べつつ、ひたむきに頑張る女子の持つ魅力について嬉々として熱弁を振るい始めるのだが、後者について賛同の意を示した主人公に対しては、「別にあなたの意見は聞いてないけど」と冷淡な反応を見せるのであった。
なんだ、そうなの。ごめんね、勘違いして。
あなたも男だから、そういうつもりなのかと思っちゃって。
・・・他の男たちはね、ちょっとアドバイスしただけでなぜか言い寄ってくるの。
だから、男子って好きになれないのよ。
その点、ひたむきにがんばる女の子って素敵よね。つい応援したくなっちゃうわ!
- 「手伝うよ」を選んだ場合、選択肢の通り自分も手伝うと申し出て、力を合わせて棚を動かしたりしていると、ふとした拍子に織部を巻き込んで転倒してしまうことに。すかさず彼女を気遣う彼であったが、眼鏡を取り落としてしまった相手の目付きの険しさに恐れをなしてしまい、「ぎゃーっ、そんなににらまないで!ごめんなさーい!」と一目散に逃走。何も見えず状況も把握できないままで、「メガネはどこ?○○くんどこに行ったの・・・?」とただ周りを手当たり次第に探ることしかできない織部なのであった。
Rイベント『心を読み解け』
1回目
打撃練習で快音を飛ばす織部。その堅実な打撃の秘訣が気になった主人公は……。
- 「よく観察する」を選んだ場合、打席での様子に目を凝らして見てみることで、どうやらピッチャーの癖を見抜いて打っているらしいことを発見。それを指摘した上で、相手をしっかり観察すれば球種もコースも予測できるようになると頷く彼女に、「簡単に言うけど、すごい洞察力だな」「どうすればそんなのが身に付くんだ?」と率直に尋ねると、街行く人々を観察してどんな行動を取るか推察する訓練を積むよう勧められることに。後日2人で実際にやってみる約束をするのであった。
- 「直接聞く」を選んだ場合、選択肢の通り直接教えてもらうこととするも、その過程で「まず基礎的な部分がガタガタね」「あなた、野球歴は?始めたてじゃないよね?」「こんな簡単なこともできないのに野球部に入っていたの?」「こんなことすらできないなら教えても時間のムダ・・・」と散々好き勝手言われてしまう羽目に。心がボキボキに折れて逃げ去ってしまった彼について、「・・・変ね。おかしいところをおかしいって言ってるだけなのに」と首を傾げる織部なのであった。(イベント終了)
2回目
実際駅前で人間観察を行うことに。まず織部が手本として目の前を通りかかったスーツ姿の男が和菓子屋に入ることを見事推理してみせ、主人公もそれにならって何人もの通行人の行き先を予測する訓練を積む。
たとえば、あのスーツ姿の人。きっと和菓子屋さんに入るよ。
さっきからメモをちらちら見てる。なにかお土産でも買う予定なのよ。
しかも靴がピカピカ。つま先まで身だしなみを整えてる。得意先にあいさつに行くんじゃない?
そのお土産と来れば高級和菓子。駅前には有名なお店があるでしょ?
いよいよ自信が湧いてきた頃合で、最終試験として通りすがりの母子連れの行き先を言い当てるよう言われた彼は……。
- 成功パターンでは、母親のプリプリした様子と子供のしょげた表情から学校で使う道具をなくしたりしたのではないかと考え、文房具屋に入ると見事言い当てることに。これを幾度も繰り返して瞬時に考えを巡らせられるようになればヒットも量産できるはずだと告げられ、「先は長いなあ・・・」と苦笑しつつ、頑張ることを誓うのであった。
- 失敗パターンでは、夕飯の買い出しにスーパーに入ると予想するも、実際に入ったのは文房具屋。子供のしょげた表情と母親の怒った様子から予測することは十分可能だったと織部に告げられ、「オレもまだまだだな・・・」と項垂れてしまうのであった。
子供が悲しそうな顔をしてたし学校の道具を壊したんじゃないかしら。お母さん、怒ってたもの。
子供を叱って代わりの道具を買いに来たってとこね。
SRイベント『予測を超えて』
1回目
練習試合にて序盤から大量ビハインドを背負い、「厳しい展開になりそうだ」と呟く主人公であったが、「厳しい?どうしてそう思うの?」と織部はあくまで冷静で……。
- 「どういうことだ?」を選んだ場合、選択肢の通り彼女に発言の真意を尋ねることに。「厳しいどころじゃないということ」「勝つ確率はほとんどないわ」と答え、頭を切り替えて勝利を目指すのは諦めるべきと告げる織部であったが、せめて一矢報いなければ気が済まないと抗弁され、それならばと相手投手にはストレートを投げるときちょっとした癖があるのでそれを利用すれば球種を予測できるとアドバイス。そうは言いつつも、今まで誰も満足に捉えられていないストレートをまともに打ち返せるとは思えないと諦めの表情で彼の打席を見守る。が、結果は予想外も予想外の長打で、「一矢報いたいって気持ち、案外ムダじゃないのかもしれないね」と晴れやかな表情で自らの誤りを認めるのであった。(イベント終了)
まさか、ここまでの結果を出せるなんて・・・
お疲れさま、○○くん。最後の当たりは、見事だったわね。
・・・最初は、ムダなことをしてるな、って思ったの。
打てるはずがない・・・よしんば打てても長打なんて、って。
でもあなたが打ったとき。どこか胸がスカッとした自分に気づいたのよね。
一矢報いたいって気持ち、案外ムダじゃないのかもしれないね。
- 「オレも落ち着こう」を選んだ場合、彼女を見習って冷静になろうと決意。織部が平凡な内野ゴロと予想した当たりを内野安打にしてみせるなど執念を見せるも、試合は結局完敗に終わってしまい、「次は絶対に負けない!」と意気込んで練習へ向かう。そんな彼の背中を眺めつつ、「あんなスライディング、賢い選択肢じゃないわ。ケガのリスクもあるのに・・・」「どうして、あそこまでがんばれるのかしら」と首を傾げる織部なのであった。
2回目
真っ暗になるまでグラウンドに残って練習に励む主人公の許に現れた織部は、彼が腹を空かせているであろうこと、汗をたくさんかいて塩分を欲しているであろうこと、手作りなのを喜んでくれるであろうことを全て読み切って塩気多めの手作りおにぎりを振る舞う。
すると、なぜそこまで気にかけてくれるのかと尋ねられることとなり、可能性を感じたのだと返答。先日の練習試合での凡打を内野安打にしてみせたプレイについて、どうしてあのような全力疾走ができたのかと逆に尋ね返す。
この前の練習試合、覚えてる?
あなたが最後に放ったヒット。あれは、私の予測を裏切るものだった。
勝てるはずのない試合間に合うはずのない打球・・・なぜあなたは全力疾走できたの?
そこで返ってきた、ただ無我夢中でプレイしていただけで理由などわからないとの答えに目を丸くし、他と一線を画す主人公の"本気で状況を覆す力"に一目置いていることを告白。特にすぐその場の状況から将来の予測を立てて諦めに入ってしまうきらいがある自分にとっては福音のような存在だとまで述べる。
・・・信じられない。
いいえ、むしろ普通。みんなバカみたいに口をそろえて全力全力と口にするわ。
けど、それで結果が出るわけがない。そうしろと言われてやっているだけの思考放棄に過ぎない。
・・・でも、あなたは違った。あなたの本気は状況を覆したわ。
あなたは心の底から間に合うと信じて疑わなかった・・・それが、あの結果につながったのね。
いいえ。私はむしろ、可能性を感じたの。
私はどうしてもあらゆる情報を分析して先読みしてしまう・・・
だから勝てる見込みが薄くなると早々にあきらめてしまう傾向があるの。
でも、そんなとき○○くんがいれば自分の予測を覆せると思ったのよ。
大きな期待を寄せられていると知って、早く練習に戻らねばとおにぎりを口に詰め込む彼であったが、案の定ノドを詰まらせてしまう羽目に。これも完全に読み切っていた織部の用意したお茶のおかげで、何とか事なきを得るのであった。
3回目
迎えた強豪との試合、勝算は高くないと言いつつも「あきらめない、だよね」と期待に満ちた表情を向けてくる織部に「もちろんだ!敗北予想なんてくつがえしてやるさ!」と威勢よく応える主人公であったが……。
- 成功パターンでは、9回裏2アウト1点ビハインドという絶体絶命の場面で見事三塁打を放ちチャンスメイク。続く織部の逆転サヨナラホームランを呼び込む。試合後、彼女と喜びを分かち合うと期待以上の活躍を讃えられ、さらには、自分がホームランを打てたのは主人公の決して諦めない心が勇気を与えてくれたからだと柄にもない熱のこもった言葉をかけられることに。自分がこんなことを言うことになるとはと頬を染めるその姿に、「ははは、織部でも読めないことってのがあるんだな」と笑いかけると、「そうね。あなたといると予想のつかないことばかり。でも、それがすごく楽しいわ」と純粋な好意に満ちた反応が返ってくるのであった。
うん。最後の最後で、予想を覆したわね。
さすがは○○くん。私の見込み通り・・・いえ、それ以上の活躍だったわ。
○○くんを見ていたからよ。
あなたのがんばりが、私を勇気づけて決してあきらめない気持ちを芽生えさせてくれた・・・
・・・私がこんなこと言うなんて予想外だよ。
そうね。あなたといると予想のつかないことばかり。でも、それがすごく楽しいわ。
- 失敗パターンでは、9回裏2アウト1点ビハインドという絶体絶命の場面で詰まった当たりを気迫のスライディングで内野安打に。続く織部も「あんなの見せられたら私も応えなきゃね!」と快音を響かせる。結果は敗北に終わるも、「今日の負けはいつもと違う」「いつにもましてみんながあきらめずに戦ってた。○○くんが引っ張ってくれたおかげかもね」と讃えられ、これからも頑張ると誓う主人公なのであった。
エピローグ
主人公のプロ入りを祝った織部は、「まさか本当に夢を叶えるなんてね。私の予想、またしても外れちゃったな」と当初はプロ入りを絶望視していたことを告白。ショックを受ける彼に、諦めない心をもって自分の予測を超えて成長し、ついには夢を現実のものとしたということなのだから落ち込まないでほしいと言い、「オレだけの力じゃないよ。織部やみんなの力もあったからこそだ」との反応にはそういう謙虚さも強みの1つなのだろうとしみじみ。こんなに素直に褒めることになるとは、これもまた予想外だと笑いつつ、今後壁にぶつかって諦めそうになった時は主人公のことを思い出して勇気をもらうつもりだと宣言するのであった。
・・・こんなに素直にあなたをほめるなんて。この行動も、私の予測を裏切ってるわ。
もしこの先、あきらめそうになったら○○くんを思い出すわ。
そうしたら、きっと前に進めるから。
コンボイベント
『お手伝いさせて』
特にお気に入りの相手である鈴島紫音とのコンボ。
何かと仕事を手伝おうとしてくる織部を、ちょうど主人公が「オレと一緒にみんなのフォームをチェックしてほしいんだけど・・・」とやって来たのに乗じて練習に戻そうとする紫音。自分は平気だと言っても「ともかく紫音の方を手伝うから!紫音が大変なのを見ないふりなんてできないわ!」と聞く耳を持ってもらえない。そこへ主人公が割って入り、どちらか一方に加勢することとなるが……。
- 「織部にも一理あるな」を選んだ場合、確かにマネージャーの仕事は大変だと織部に加勢。が、自分も手伝うと申し出ると「なに言ってるの?それだと意味がないじゃない」となぜか叱られてしまう。本音を漏らす格好となった彼女は、「意味がないってどういうこと?」との問いに口ごもった末、「・・・あっ、○○君はまだ練習が終わってなかったわね」「そんな状態で手伝われたら紫音が気にするでしょう」「わかったなら、さっさと行きなさい!」と強引に主人公を追い出してしまうのであった。
- 「紫音ちゃんは大丈夫だよ」を選んだ場合、ちょっとやそっとでへこたれるタマではないだろうと紫音を擁護。すっかり拗ねてしまった織部から、スイングチェックを終えた後は居残り練習で朝までしごいてやるから覚悟しろ、と八つ当たり気味に接されることとなってしまうのであった。
・・・なによ、2人して。
ああ、もうわかったわよ!徹底的にチェックしてあげるわ!
○○くん覚悟しなさい!
チェックのあとは、居残り練習よ!明日の朝まで私がみっちりしごいてあげる!
相応の実力が身に付くまで帰れると思わないことね!
『水に油、古羽に織部』
古羽流登とのコンボ。
何やら織部が古羽を責めている場面に遭遇した主人公。彼女曰く、マネージャー陣のために用意していたお菓子を食べられてしまったとのこと。机に置きっぱなしな上、名前も書いていないとあれば食べられても仕方ないだろうという古羽の意見も踏まえ、彼が下した結論は果たして……。
- 「両方悪いよ」を選んだ場合、織部は名前を書くべきだったし、古羽は一言断っておくべきだったと指摘することに。しかし、それをきっかけに口論はさらにヒートアップ。仲裁に入ろうとすると、「○○くんは、黙ってて!」「そうだ、黙ってろ!」とこの点に関してだけは息ピッタリで拒絶されてしまうのであった。
古羽に想像力の欠如を指摘されるなんてね。
なら古羽は勝手に食べたらどんなトラブルが発生するか想像ついてたのね。
今後のためにも古羽はもっと想像力を鍛えた方がいいわよ。
- 「食べるのはよくないよ」を選んだ場合、織部に加勢して古羽を責めることに。彼は「う、うるせえな!知ったことかよ!」と捨て台詞を吐いてその場を去って行ってしまう。翌日、織部宛だというメモが添えられた差出人不明のお菓子が机に置かれているのを2人は発見。怪しすぎるからと手をつけずに捨ててしまおうとすると、「捨てるな!」と古羽が現れる。これによって、彼が昨日の埋め合わせとしてお菓子を用意したことが露見し、「・・・と、ともかく!次は置きっぱなしにするんじゃねぇぞ!」と照れに照れる姿を「古羽って、ホント素直じゃないよな」と微笑ましく見つめる主人公なのであった。
- 「名前は書こうよ」を選んだ場合、古羽に加勢して織部を注意。素直にアドバイスに耳を傾けてくれるから一目置いていたのにまさか古羽と同類だったなんて織部に失望されてしまった上、「おい、お前のダメな話を参考にするヤツなんかと一緒にするな」と味方してあげたはずの古羽からも貶されてしまうことに。勢い余って織部のアドバイスをさらに貶し続けた古羽は、「古羽は、そういうふうに感じてたのね」「ちゃんと理解すればもっと上を目指せるはずなのに・・・古羽には難しすぎたってことかしら」と反省する彼女に「ハァ?そのバカにした言い方はなんだ!?」と突っ掛かり始め、織部を擁護に回った主人公に対しては「お前は、俺の味方だったはずだろ」と都合良く味方扱いしにかかるのであった。
○○くんが古羽の味方をするなんて・・・
まさか同類とは思わなかったわ。
素直に私のアドバイスを聞いてくれるから古羽とは違うと思ってたのに・・・
『買い物デート疑惑』
小平陽向とのコンボ。
休日の街中でやけに楽しげに買い物に興じる織部と小平を見かけ、デートではないかと疑う主人公であったが……。
- 「見なかったことにしよう」を選んだ場合、そのまま帰宅。しかし、翌日も部室で親しげに2人が話しているのを見かけては、やはり付き合っているのではないかと気が気でなくなり、ついには何をジロジロ見ているのか問われることとなってしまう。「織部先輩に隠しごとはやめておいたほうがいいですよ。すぐにバレますって」との忠告を受けて洗いざらい白状すると、織部が野球部の女子たちに贈るプレゼントを選ぶのに小平が付き合っていただけだと知らされることに。「女の子とよく出かけるからその手のお店にすごく詳しいのよ」「しかも季節のお菓子や流行の小物もしっかりチェックしていて・・・」と彼の有り余る女子力について説明しているうちに、「・・・小平くんって女の子だったりする?」という風に錯覚してしまう織部なのであった。
- 「声をかける」を選んだ場合、直接突撃し、織部が野球部の女子たちに贈るプレゼントを選ぶのに小平が付き合っていただけだと知らされることとなる。普段から相談に乗ってもらっているお礼だと彼が語るのを受けて、「小平にとって織部は頼りになる姉御って感じか」とコメントすると、初めは姉御という言葉に難色を示していた織部も、「・・・でも、よく考えてみれば案外悪くないかもね」「小平くんみたいにかわいい妹がいれば・・・」と小平の女子力に当てられて倒錯した結論を下してしまうのであった。
- 「しばらく観察しよう」を選んだ場合、2人を見失ってまごついているうちにとっ捕まえられるも、小平をナンパしようとする男でなかったことに拍子抜けされるという意外な展開を迎える。実際、女子向けの店で織部のプレゼント選びを手伝っていると、声を掛けられたらしく、その際は織部が追い払ったとのこと。「でも声をかけるならボクより織部先輩でしょう」と小平に水を向けられた彼女は、男に時間を割くのはまっぴらだがかわいい女子なら話は別だと趣味・嗜好丸出しの反応を示すのであった。
男なんてお断りよ。なにが楽しくて、一緒に時間を過ごさなきゃいけないの。
まあ、かわいい女の子なら考えなくもないけどね。
その他
『リスタート』
[リスタート]太刀川広巳と同時にセットしていると、台詞はないものの、彼女のSRイベント『リスタート』2回目に登場。感動的な再起の場面を満面の笑みで見つめる姿が描かれる。
なお、この時佐渡至皇理もセットしていると、2人で並んで太刀川の登板を見つめることとなり、奇妙な絵面を楽しむことができる。
Twitter公式アカウント掲載の4コマ
金剛連合シナリオ実装直後にパワプロアプリのTwitter公式アカウントに掲載されたイラストでは、鈴島紫音の世話を焼こうとしている際に話しかけてきた主人公を、凄まじい殺気を込めた視線で威圧する姿が描かれた。
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