かざなぎひょう
風薙豹

編集 履歴

登場作品 実況パワフルプロ野球2014
登場シナリオ 壱琉大学 Road To The Top
所属 壱琉大学
ポジション アプリ:SS(メイン)、1B,2B,3B(◎) / それ以外:SS(メイン)、1B,2B(◎)
利き手/足 右投両打
誕生日 不明

概要

 何をさせてもすぐにコツを掴む要領の良さの持ち主で、一目見ただけでプロのプレーを完全にコピーするなど天才らしいエピソードには事欠かない主人公の後輩。
 優れた観察眼の持ち主であるがゆえに、他人に関しても自分に関しても早々に見切りをつけてしまう癖があり、比較的優秀という立ち位置に満足して自らの見定めた限界を決して越えようとはしないため、天賦の才を活かしきれていない部分がある。しかしもちろん、その醒めた姿勢が問題として表面化することはまずなく、何でも飄々と軽やかにこなし、穏やかかつ快活、そして人懐っこく振る舞うため、女子からはモテモテである。
 ちなみに、どういう意図のある設定かは不明だが、味覚をほぼ持たず、激辛料理でやっと痛みを感じる程度なのだとか。しかし、なぜか肉だけはうまいうまいとバクバク食べる。

 壱琉大学編での凶行によりサクセス史上有数のクズとして認知されてしまっているキャラクターであるが、後述の通りテーマ先行で進められた強引なストーリー運びの被害者という側面があることは否めない。

能力

 あらゆる野手能力がBまで1足りないC69であり、ハイレベルはハイレベルだが、闘争心に欠け自分の限界を自分で決めてしまうために一皮剥けていないキャラクター性を反映したものとなっている。
 その代わりこれでもかと言うほど大量の青特を所持しており、チャンス、パワーヒッター以外の目ぼしいものは大体網羅。パワフェスなどで実際に操作してみるとパラメーターの見映えから受ける印象以上の使いやすさに驚くことだろう。三塁手以外の内野3ヶ所をそつなくこなせる(パワプロアプリでは三塁手の適性も持っているため、壱琉大学所属時は雷轟の存在により三塁手としてプレイすることを諦めてしまっているのだと思われる)などユーティリティ性が高いのもありがたい。
 高校時代に投手を務めていたこともあって投手能力も備えており、最速139km/h(またしてもキリのいいところに1足りない)の速球に変化量1の変化球を4球種所持しているなど、マジメに鍛えればあるいは、と思わせる潜在能力を秘めている。
 ちなみに、投手を辞めたのはマウンド上の孤独に耐えられなかったから……というのは建前で、守備の間サボることが出来ないのが嫌だったからというのが本音。

パワプロ2014

壱琉大学編

 主人公より2学年下の後輩で、過酷な序列制度を敷く壱琉大学野球部において1年生ながらナンバー3の座を確保している実力者。同部では部員同士の実力勝負によってランキングが変動するのだが、彼は「性に合わない」と誰にも挑むことなく、定期的に開かれる実力試験で好成績を残すことのみによりたった半年で3位までのし上がった。
 とある事件で序列24位から最下位まで転落した主人公に対して周りが強く当たる中、以前と変わらずフレンドリーに接するなど、人柄は温厚かつ気さく。「ホントにいいやつだなぁ、風薙は」とは主人公の評。ただし、1学年上の暮羽とはソリが合わず、彼の粗暴な振る舞いを穏やかながらもトゲのある口調で咎めては度々火花を散らし、雷轟に諫められている。
 ケロッとした顔でさっさと練習メニューを済まし、空いた時間で女子に声を掛けたりしてサボるなどいわゆる可愛くない言動が目立つため、上級生の中には暮羽をはじめ彼を快く思わない者も多いが、序列3位の実力で黙らせている。

 自らの観察眼には自信があると言い、「運とか努力、そういうものが一切入り込む余地のない絶対的な力の差」があるため、現序列1位の雷轟にはとても敵いようがないからと1位を狙うことを諦めてしまっているなど闘争心に欠けている。そんな彼について雷轟は「あれだけの才能を持ちながら、なぜ今の地位に甘んじているのか理解に苦しむ」「あいつなら久々に熱くなる対決が期待できそうだったのだが・・・」と嘆き、「もしかしたらアイツなら焚き付けてくれるかもしれんな」と打倒雷轟に燃え頂点を目指す主人公が覚醒のきっかけをもたらすことを期待している。

 物語中〜終盤、どんどんと序列を上げてきた主人公との対決を前に実力差は歴然だと余裕綽々の態度を取る風薙だったが、結果は彼の敗北に終わる。そして、雷轟すらも破り壱琉大学野球部の頂点を極めた彼について、初めはを実力を見誤っていたのかと考えるも、すぐにその考えを打ち消し、実力では上回る自分や雷轟を主人公が破るに至った理由について考え込むようになる。そうするうちにあることに思い至り、それまで決して居残り練習などしなかったにもかかわらず、遅くまで残って練習に打ち込むようになる。

あの飽くなきまでの挑戦心・・・
ちょっとだけオレもがんばりたくなってきちゃうじゃないですか。

最後の対決

 壱琉大学でナンバー1となりプロ入りを決めた主人公はグラウンドで特訓しているという風薙と暮羽のもとへ向かう。
 そこでは風薙が上位ランカーの権限を使い、故障寸前になるまで暮羽を練習に付き合わせていた。手の痛みを訴える彼に対し、どこで聞いたのか「母親の手術代のために、他人を蹴落としてでもプロ入りを目指していた」という事情を把握した上で「誰かのためにプロ入り、ですか。甘いことです」と斬って捨て、練習を続けようとする風薙。止めに入った主人公に真の壱琉大学ナンバー1が誰か決めたい、暮羽を助けたいなら自分と勝負しろと挑み、一打席勝負が始まる。
 このときの彼の能力は普段のものとは違い、ミート走力がB70、パワーがA80となり、アベレージヒッターと広角打法がパワーヒッターとプルヒッターに変化して威圧感を所持するようになる上、投手能力の方も球速が148km/hに伸び、4つあった球種はいずれも変化量3に、そして威圧感含む大量の特殊能力を身に付けている(ちょっと練習しただけで!)など、有り余る潜在能力を多少開花させたものとなっている。

 一打席勝負に敗れた彼は声を上げて笑い、元々興味はなかったと易々と暮羽を解放、こんなことをしでかした動機について語り始める。この後の展開は、かつて雷轟に挑戦しない理由を語った風薙に対し、主人公がどのような言葉をかけたかで分岐が発生する。

勝利時(「やってみるまでわかるもんか!」と言った場合)

 かつて主人公がやったようながむしゃらな挑戦をしてみたくなって、本気の主人公と対戦するため暮羽をダシにして勝負を挑んだのだと説明した風薙は、負けたにもかかわらずすごくいい気分だ、たとえ結果がわかっていてもがむしゃらに突き進むのも悪くないと清々しげ。それを聞いた主人公は「オレの言葉をキチンと受け止めてくれてたんだな」と笑顔になり、突如現れた蘭王監督からも自分の限界に挑戦するその姿勢こそ壱琉大学野球部にふさわしい、雷轟や主人公とは違った自身のやり方で野球部を強くしろと激励され、風薙は主人公にプロでの再会を約束する。
 仮にもエースであるはずの暮羽を誰も心配しない上、風薙がロクに咎められることもないまま、「自分のカラを破った風薙が率いる新生壱琉野球部は、彼を頂点としてこれからも強くあり続けるだろう」とハッピーエンド風のモノローグで物語は締めくくられるのであった……。

さすがですね、先輩は。
あれからかなり練習したつもりだけど、全然届かなかった。
・・・やはりオレの目に狂いはなかったんだ。

以前、なぜオレが雷轟さんに挑まないのか、先輩が聞いてきたことがありましたよね?
あの時先輩は、『やってみるまでわかるもんか!』とタンカを切りました。
それにならって、オレも挑戦してみたんですよ、あなたにね。
結果はご覧の通り。オレの予測通り負けてしまいました。暮羽さんをダシに使って、先輩をわざと怒らせたにもかかわらず、ね。

負けたのに、今はなんだか充実してる。
すごくいい気分ですよ。こんな気分今までなかった。
結果がわかっていてもがむしゃらに突き進むのはいいものなのかもしれませんね。

勝利時(「お前はそれでいいのか?」と言った場合)

 躊躇なく他人を蹴落として一気に頂点まで駆け上がって行った主人公の姿から、他人を踏みにじってでも勝利を追い求めるのが自分にとって最良の結果をもたらすことになると学んだと語る風薙に、口では「それは違う」と言う主人公であったが、具体的な反論は出来ない。そこへ突如現れた蘭王監督から「勝利への執着、今までのお前に欠けていたものを手に入れたな」「これで壱琉大学野球部は新たな帝王のもと、栄光への道へ第一歩を踏み出した。新生壱琉大学野球部の伝説が始まるのだ!!」と称えられ、プロでリベンジを果たすと主人公に向かって宣言する。
 やはり誰も暮羽の心配をしないまま、「こうして壱琉大学野球部は風薙というモンスターを生み出した。ランキングシステムは彼によって、さらなる進化を遂げていくだろう。果たして、その先にあるものは栄光なのか。それとも・・・」というモノローグで物語は締めくくられるのであった……。

さすがですね、先輩は。
あれからかなり練習したつもりだけど、全然届かなかった。
・・・やはりオレの目に狂いはなかったんだ。

先輩は以前、『可能性に賭けてみる気はないのか?』って、オレに言いましたよね。

どうやらオレの方が間違ってました。オレはただ、臆病だったみたいです。
負けるのが怖かったんですよ。
でも、先輩の姿を見て考えを改めました。自分の夢のために、自分自身のために突き進む先輩の姿を見てね。

ええ、よくわかりましたよ。自分のためには他人を踏みにじってでも勝たねばならないってね。

違うって、どこがです?勝つ者がいれば負ける者もいる。勝負とはそういうものです。
まさか、自分のために他人を踏みにじるのが間違ってるとでも?
それはキレイ事です。現実に先輩だって、暮羽さんを倒して上位に上がったでしょう。
『お母さんのため』に勝たなきゃならない、暮羽さんを倒して。

以前のオレは、自分の欲望を抑えつけてました。他人を踏みにじって勝つことに、何の意味があるのかってね。
でも、先輩の姿を見て気付いたんですよ。勝つことは、それ自体が素晴らしいことだって。
勝てば官軍と言いますが、勝者はすべてを手にする権利があるんです。
それが自然の摂理なんですから!!

敗北時

 風薙との勝負に敗れ、「いつの間にこんな力を!?」と衝撃を隠せない主人公。せめて暮羽は見逃してくれと懇願すると、「暮羽さん?ああ、いましたね、そういう人が」と風薙は全く興味なさげで、あっさり暮羽は解放される。
 そこへ、勝者たる風薙を称えに蘭王監督が登場。勝利至上主義に染まり切った風薙と蘭王は互いに共鳴し合い、たとえプロ入りしたかつての序列1位であろうと、敗者となった主人公の言葉には決して耳を貸そうとせず、それどころか彼を軽蔑の視線で見つめる。
 最後まで主人公の言葉が彼らに届くことはなく、「その後、壱琉大学野球部は最強の名をほしいままにし、全国大会出場の常連となった。だが、野球部内は極端な勝ち組負け組に二分化され様々な問題を抱えているという」というモノローグで物語は締めくくられるのであった……。

蘭王:見事だ、風薙!
風薙:ああ、監督。ようやくわかりましたよ。あなたのやろうとしていたことが。
蘭王:うむ、勝利への飽くなき執念を育てる。それこそがこのランキングシステムの真の目的。
風薙:今までのオレは、ムダな争いはせず、身の程をわきまえて楽しくやっていればいいと思っていました。しかし、それは違った!戦って勝ち取らねばならない!勝利こそがすべてなんだ!
主人公:待ってくれ、風薙!それは違う!
風薙:見苦しいですよ、先輩。あなたはオレに負けたんだ。敗者に語る資格はない。
蘭王:敗北するというのはそういうことだ、○○。お前は一度最下位まで沈んで、その事を身に染みて知っているはずだがな。
主人公:しかし、監督!勝利が全てだなんて、そんな・・・
蘭王:貴様の言葉など聞くに値せぬ。・・・風薙。
風薙:はい。
蘭王:もはやお前に教えることはない。今度はお前の望むように、この野球部のシステムを活用し、最強のチームを作りあげよ!
風薙:もちろん、そのつもりですよ。
主人公:待て、風薙!
風薙:しつこいですね。負け犬の遠吠えはみっともないですよ。もう、オレはあなたに興味などありません。では。
主人公:風薙・・・

解説

 要約すると、どこか醒めているせいで才能を持て余している風薙が、躍進を遂げた主人公の背中から正の側面である「多少無茶でも挑戦する勇気」か負の側面である「他人を蹴落としてでものし上がろうとする闘争心」のいずれかを学び覚醒、一打席勝負でその素晴らしさを確認する、というお話。

 暮羽を痛めつけるくだりは上位ランカーの命令でも行き過ぎたものに従う義務はないという設定に矛盾してしまっているため強引に映る展開となっており、シナリオ自体の評価を落とす一因となっている。暮羽自身、不正投球や場外乱闘といった卑劣な手を使ってでも他人を蹴落としていく男であり、本人ははぐらかしたものの主人公が序列最下位にまで転落した事件の首謀者であった可能性が極めて高い。そのため、担当ライター的には多少雑に酷い目に合わせてもプレイヤー感情的に問題ないと判断したのかもしれないが、病身の母の手術代を稼ぐためなりふり構ってられないというお涙頂戴の設定もあり、流石にやり過ぎとドン引きする意見が多数を占めることになってしまった。
 グッドエンド(?)とバッドエンドを対比的に用意している以上、主人公が無邪気に他人を蹴落とし頂点へ登り詰めていくことが多い実力系シナリオを皮肉るため舞台装置として風薙を利用しただけで、彼の凶悪さを強調する意図はなかったと思われるが、前者でも主人公に本気を出させるためだけに暮羽を痛めつけるよう設定してしまったせいで、冷酷で理解しがたい人間、すなわち俗に言うサイコパスと思われるようになってしまった。その結果、Googleで風薙豹と入力すると検索候補上位にクズが出てくるなど今なお悪名を轟かせる事態となっている。

イベキャラ

 やはり気さくで飄々とした好感の持てる後輩として描写されており、壱琉大学編のラストで見せた冷酷さは欠片も見られない。

自己紹介

 練習中難しい打球を華麗に捌く風薙に主人公は感心しきり。普通のことだと言う彼に、今のと同じクオリティで複数ポジションこなせるのだから天才としか言いようがないと褒めちぎる。
 それでも喜ぶ素振りを見せず、「ほめたって何も出ませんよ」と軽くあしらって休憩へ向かう彼の背中を眺め、練習量は少なめだが実力は十分なので文句は言えないなと苦笑するのであった。

SRイベント『何をやらせても一流』

 風薙を釣り堀へ連れて来た主人公が、釣りを一度もしたことがないという彼にかけた言葉は……。

  • 「オレも初心者みたいなものだし」を選んだ場合、選択肢の通り自分も初心者のようなものだと言い、2人でのんびり楽しむことに。釣れた釣れたとはしゃいで風薙の元に行くと、彼は「こうした方がよく釣れるみたいなので」と重りの位置を調整しており、何をするにしてもすぐにコツを掴むこの飲み込みの速さが彼の強さの秘訣かと主人公は舌を巻くのであった。
  • 「オレが手取り足取り教えるよ!」を選んだ場合、懇切丁寧にコツを教えることに。すると、風薙はヒットを連発し、ボウズもいいところでヒットすらない主人公は、教えた相手を簡単に追い抜くなんて、と悔しさを滲ませるのであった。
  • 「だったら勝負だ!」を選んだ場合、どちらが多く釣れるか勝負だとけしかけることに、初心者とわかった途端にセコいと不服な様子の風薙であったが、たまには花を持たせてくれよと言われ仕方なく承諾する。魚の影は見えるものの、両者当たりのないまま時間だけが過ぎていく中、あることに気付いた風薙は一見魚のいなさそうなスポットへ移動し、見事一匹ゲット。底の方にいる気配がしたのだという。そして彼は、その穴場を共有しようと主人公に持ちかけ、「こういうのは楽しくやらないと」と語るなど、勝ち負けにこだわらない飄々とした態度を見せるのであった。

SRイベント『空と雲と風薙と』

 河川敷で主人公がジョギングしていると、どこからともなく風薙の声が。辺りを見回してみると、土手に寝転がっているのを発見する。そして、のんびり昼寝しているという彼から、一緒にどうかと誘われ……。

  • 「じゃ、オレも!」を選んだ場合、一緒に寝転がって青空を見上げることに。雲が流れるのを見るだけでも飽きないと楽しそうに語る風薙の隣で眠気に襲われた主人公は、いいところで起こすと言ってもらい、安心して眠りにつくのであった。
  • 「ランニングの途中だから」を選んだ場合、ランニング中だからと断ることに。「ははは、〇〇さんは真面目ですね」「それじゃあがんばってくださいね」と笑顔で応援されるのであった。
  • 「水切りしないか?」を選んだ場合、昼寝より水切りしようと提案することに。風薙が水切りさえも見事にこなす一方で、中々うまくいかず苦心する主人公であったが、コツを教えてもらいみるみる上達。2人で日が暮れるまで遊び続けるのであった。

SRイベント『天才の弱点』

1回目

 追っかけの女子から差し入れをもらう風薙を眺める主人公と矢部。特に矢部は彼のことが羨ましくてたまらない様子。すると地獄耳の風薙は2人の会話を聞き付け、量が多すぎて困っているのだと苦笑い。ゼイタクな悩みだと憤慨した矢部は、代わりに差し入れを食べてやると主張し、腹が満たせるならと主人公も乗っかることに。自分宛てにもらったものを人に押し付けるのは気が引けると難色を示す風薙に彼がかけた言葉とは……。

  • 「1人じゃ食べきれないだろ?」を選んだ場合、食べきれずに捨てる方がいけないと説得することに。風薙の承諾を得てチョコを回収に向かうが、なんと溜まりに溜まった差し入れはロッカー一杯に及ぶと判明。溢れかえりそうなときに風薙が昼飯抜きで食べてもなおこの量なのだとか。面食らいつつも、差し入れの山に手を付け始める主人公と矢部なのであった。
  • 「確かにそうだな」を選んだ場合、風薙の言うとおりだと引き下がることに。矢部も渋々従うのであった。(イベント終了)

2回目

 風薙が大量の差し入れをもらうのを再び見かけた2人は、またしてもタカることにするが、一口食べた途端あまりの辛さに絶叫。一方で風薙は同じものを食べたにもかかわらず平然とした様子で、自分は辛さもわからなければうまさもわからないため、食べ物の好き嫌いというものが一切なく、差し入れの感想を考えるのにも一苦労なのだと語る。筋金入りの味オンチに驚いた主人公の行動は……。

  • 「なんとかしてあげたい」を選んだ場合、うまいものをうまいと思えないのは可哀想と矢部と共に風薙の味オンチ矯正に乗り出すが、特に悩んでいたわけでもなく、むしろ便利とすら思っていた彼からは当惑気味の反応が返ってくるのであった。
  • 「弱点とは言えない」を選んだ場合、味オンチが弱点と言えるか否かで矢部と喧嘩することに。争いを鎮めるため風薙から差し出された新たな差し入れを口に入れると、今度は極端な甘みに不意打ちされることとなり、またしても絶叫する2人なのであった。(イベント終了)

3回目

 矢部の案により、ショック療法として風薙に激辛麻婆豆腐を食べさせたところ、相変わらずおいしさはわからないが刺激的な感じがして面白いとパクパク食べ進めるなど、好感触を得る。腹を壊すかもしれないしほどほどにしようと諫める主人公であったが、本人が乗り気になってしまっているため、諦めることにするのであった。

4回目

 今度は超激辛カレーに挑むことに。躊躇うことなく最高の200倍辛を選ぶ風薙に対抗して同じものを頼む矢部。さらに、なぜか主人公も巻き込まれ、同じ辛さのものを食べさせられることとなってしまう。
 風薙から大幅に遅れて何とか完食した彼は、これだけ辛くても何も感じないかと風薙に尋ねるが、辛みは痛覚なので口の中が少し痛いとの返事で、それだけで済むのかと脱帽。一方、あまりの辛さに悶絶する矢部は、「カラいという字はツラいとも読むでやんす・・・」「風薙くんの弱みを握る作戦、失敗、で、やんすぅ・・・」とうわ言を呟き、やけに積極的に出張ってきた理由が明かす。以下、成否判定が発生。

  • 失敗パターンの場合。翌日、激辛料理のせいで腹を壊した2人はトイレを奪い合う羽目になるのであった。
  • 成功パターンの場合。翌日、また例のカレー屋に行こう、激辛も慣れればどうってことないと風薙から誘われた2人は難色を示すが、自分を激辛の道に引きずり込んだのだからと矢部のことは見逃してくれない。悲鳴を上げる彼に、弱みを握ろうなんて邪なこと考えるからだ冷たい視線を向ける主人公なのであった。

Rイベント『気配りの男』

 自主練中の主人公は、たまには息抜きしないとと風薙から合コンに誘われるが……。

  • 「参加する」を選んだ場合、風薙の厚意は無下にできないと出席することに。いざ始まった合コンでは風薙の行き届いた仕切りに女性陣がメロメロで、彼の隣に誰が座るかで早速喧嘩が勃発。しかし、彼は浮かれることなくしたたかに仲裁し、せっかくの出会いの場なんだから色んな人と話そうと彼女たちを席替えへ乗り気にさせる。さらに女性陣の相手が一段落付くと、主人公が楽しめているか気遣う優しさも見せ、自分の隣に座ろうとした女性を彼の隣へ誘導までしてくれる。
    • 成功パターンでは、「あら、アッチのおにーさんも中々ステキね♪」「へぇ、野球部だけあってがっしりしてる♪なんかカッコいいかもー!」と相手もノリノリで、浮かれる主人公であった。
    • 失敗パターンでは、「じゃあこれでいーい?」と相手は渋々で、傷付く主人公であった。
  • 「参加しない」を選んだ場合、練習を休むわけにいかないと拒絶することに。練習を再開しようとしたそのとき、「合コンにオイラを誘わないとは何ごとでやんすかーー!」と荒ぶる矢部の声が聞こえ、ただただ呆れるほかない主人公であった。

Rイベント『天才と努力家』

1回目

 アウトローの球を見事に打ち返す風薙の技術に主人公は脱帽。プロの打ち方を参考にすれば誰でも出来るとあっさり言い放つも、それが普通はできないのだと聞き愕然とする風薙を見て、この能力こそが天才たる所以かと考えた彼の取った行動とは……。

  • 「オレもできるようになりたい!」を選んだ場合、自分もその能力を身に付けたいと思い、何かコツでもないのかと尋ねるが、こればかりは持って生まれたものだからと風薙は困り顔。前途多難だと頭を抱える主人公であった。
  • 「オレには無理だな」を選んだ場合、自分には到底真似できないと諦め、練習に戻るのであった。(イベント終了)

2回目

 ビデオを見ただけで動きを真似るなど簡単にできるはずもなく、落ち込む主人公の許に風薙が現れる。主人公が自分のように少し見ただけで何でもできるようになる能力を得ようとしているのを知った彼は、なんでも簡単にできるというのもとてもつまらないことで、達成感を感じたことがないため時々普通の人がうらやましくなると天才ゆえの悩みを吐露。身に付けようとするのはやめておいた方がいいと忠告してくる。
 それならば、風薙のやり方自体を身に付けるのではなく、そのやり方で身に付けたプロのテクニックを真似したいと粘る主人公であったが、何となくでやっていることなので理論的に教えることはできないという返事に、モノが違うと流石に観念。地道な努力を通じてプロのワザを身に付けると決心するのであった。

3回目

 しっかりプロのワザが身に付いているか試すため、主人公は風薙のフォームと自分にフォームを見比べることになるが……。

  • 成功パターンでは、風薙のものと寸分違わぬフォームを見せ、改造大成功とほくそ笑むのであった。
  • 失敗パターンでは、少し余計な動きが入ってしまい、完全マスターとはいかないのであった。

Nイベント『超変則サッカー』

1回目

 河原でランニングをしていた主人公は河原で子供たちと遊んでいる風薙を発見。彼1人対子供11人でサッカーをしており、しかも彼が勝ち続けているらしい。そこで、モブ子供から助っ人になってくれないかと頼まれ……。

  • 「よし、やるか!」を選んだ場合、選択肢の通り助っ人になることにし、モブ子供を大喜びさせるが、それならそろそろ本気を出すかという風薙に、「まだ本気を出してなかったのか・・・」と驚くのであった。
  • 「風薙にはかなわないよ」を選んだ場合、風薙には敵わないと断り、「頼りになんねー兄ちゃんだなぁ」となじられつつもランニングに戻るのであった。
  • 「助っ人を呼ぶ」を選んだ場合、更なる助っ人として矢部に電話をかけて召喚しようとすると、「○○くんの行くところ、オイラの影ありでやんす!」と食い気味に参上。どこからか話を聞いていたらしく、自分が来たからには風薙の好きにはさせないと意気込んでみせる。
    • 成功パターンでは主人公のシュートで何とか勝利。しかし風薙は悔しがる様子もなく、油断し過ぎたみたいなので次はもう少し本気を出すと笑顔を浮かべ、あれで本気じゃなかったのかと2人を戦慄させるのであった。
    • 失敗パターンでは、2人ともギブアップし、主人公は風薙のタフさに脱帽。「ちょっと本気を出しすぎちゃいましたかね?」と彼は余裕の笑顔を浮かべるのであった。

2回目以降

 ほぼ1回目の短縮版と言って良い内容なので割愛。

コンボイベント『惚れ込む逸材』

 丸亀照とのコンボイベント。大学生とIT企業の社長という二足の草鞋を履く丸亀は、営業職の才能があると風薙を熱烈スカウト。イマイチ乗り気でない彼に超有名アプリを見せてこれも自分の会社の製品だと猛アピールする。ここで現れる「風薙、チャンスだぞ!」「社長、あきらめも大事」の選択肢どちらを選んでも結局展開は変わらず、突如かかってきた電話により、例のアプリに致命的なバグが存在することが判明。再現にはかなりの試行回数を要するとわかり、これではデバッグが難しいと頭を抱えていると、風薙が一目見ただけで完璧に動きをコピーする能力のおかげで簡単にバグを再現してくれ、ますます惚れ込むこととなる。

 彼が対処のためオフィスへ去った後、あの様子ではまだまだアプローチされるぞと主人公に笑われた風薙は、「オレみたいなやつのどこがいいんでしょう」と苦笑しつつも、「・・・でも、悪い気はしませんね。不思議なものです」と静かに喜ぶのであった。

コンボイベント『腹が減ってはなんとやら』

 猪狩進友沢亮とのコンボ。腹を空かせた風薙は親睦を深めるためにもともっともらしい理由を添えてその場にいたメンツを次々ご飯に誘う。最年少である彼がタダ飯を当て込んでいるのは誰の目にも明らかで、友沢は金が無い、進はタカられるとわかっていては行けないとそれぞれ拒絶。ならばと主人公に狙いを定め、「じゃあこの際○○さんでもいいです!」と失礼な言い回しでタカってくるが……。

  • 「ファミレスくらいなら」を選んだ場合、ファミレスなら連れて行ってやると応じることに。「さっすが○○さん!太っ腹ですね!」「そうと決まったらさっさと行きましょう!」とどこまでも調子が良い風薙に、「あいつはつくづく大物だな。・・・いろんな意味で」「この中で最年少とは思えませんよね・・・」と主人公と進は苦笑いし、友沢は呆れ返る。場面はファミレスに移り、友沢の料理を一口おねだりするも断られた風薙は、進から分けてもらい、「進さんは優しいなー。惚れちゃいますよー?」とまたしても調子の良い一言。そもそも奢ってくれる主人公への感謝はないのかと進に窘められて「またよろしくお願いします」とおねだりし、「それは、礼じゃなくて次回の催促だろ」とツッコまれるのであった。
  • 「小料理屋のクーポンがあったっけ」を選んだ場合、友達に貰った小料理屋のオープン記念半額クーポンがあるからそこに連れて行くと応じることに。瓢箪から駒の展開に風薙も進も喜び、さらに友沢は「半額・・・逃すワケにはいかないだろう」と気合をみなぎらせる。場面は小料理屋に移り、あまりにもリーズナブルな価格に一同は驚き、特に友沢は笑いが止まらない。そして、料理が続々と到着。肉ばかり食べていないで野菜も食べろと友沢に注意された て風薙が「肉がオレを呼んでるんですよ」と答えるなど微笑ましいやり取りが繰り広げられる中、まだ食事も終盤というわけでもないのに進が特製デラックスパフェを食べ始め、3人はドン引き。食後にも食べるが、食事中のこれは別腹だと満面の笑みを浮かべる彼に苦笑するのであった。
  • 「オレも余裕はない」を選んだ場合、そんな余裕はないと断り、気を回した進の提案により鍋パーティーをすることとなる。買い出しに行ったスーパーでは三者三様の個性的な一面が見られ、風薙が「全部ウマいんだし、問題ないですよ!」と鍋との相性も考えず目の前の肉を片っ端からカゴに入れる一方、友沢は「なるほど、品数が多くて使い勝手がよさそうだ・・・」とスーパーの値踏みを始め、靴下5足100円のタイムセールに釣られてそちらの売り場へフラフラ向かってしまう。そして進は、新鮮な野菜の見分け方について熱心にレクチャーし始め、まるで熟年主婦みたいだと評されるのであった。

パワプロアプリ/サクスペ

通常バージョン

才能豊かな遊撃手。何でもそつなくこなすが、迫力不足。もともとは投手だったらしい。
(パワプロアプリN~PRのプロフィールより)

万能型の内野手。色んな技術をすぐに会得してしまう天才肌の野手だが、自分の限界を決めてそれ以上努力しない悪い癖がある。
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:諦めの天才

自己紹介

 長距離走に出ているはずにも関わらずグラウンドにいるのをモブに見咎められた風薙は、1年でレギュラーを掴んだとはいえいい気になってサボるなよと嫉妬全開で説教されるが、もう走り終えたと涼しい笑顔で答える。
 すると、ちょうど帰ってきた他の1年生の証言により、しっかり走っていたことが確かめられ、具合が悪くなったモブは次の練習に移るよう言い付けてそそくさと退散してしまう。

 一部始終を見守っていた主人公はあんな喧嘩腰の相手にも冷静に応対するなんて人間が出来ていると感心する一方で、件のモブを酷評しながら腹が立たない理由を説明する彼の冷徹な物言いにただただ戦慄するのであった。

まぁ、彼の実力の尺度でいえば勘違いも仕方ないと思いますから。
彼がオレとの実力差をちゃんと認識できればいいんですけどそれができる人でもなさそうです。
だからって、そんな相手の間違いに付け込むのも嫌ですし。
それに、同じように高圧的になるのもオレの信条ではないんですよね。

全レアイベント『投手経験アリ』

 バッティングピッチャーを務めた風薙をコントロール抜群で一通りの球種を投げられるなんてと絶賛した主人公は、彼が入部してすぐに投手から遊撃手に転向したことを思い出し……。

  • 「投手もできそうだけど」を選んだ場合、マウンドを誰にも譲らないといった投手特有の執着が自分には持てないしマウンド上の孤独に耐えることもできないという風薙が投手を辞めた理由を聞くことに。バックの野手が付いてるんだから孤独じゃないとフォローし、「・・・はは、そうかもしれませんね。ちょっとシャクですけど」と笑顔で返されるのであった。
  • 「ショートが合ってると思う」を選んだ場合、最も野球センスが求められるポジションであるショートにこそ風薙はお似合いだと笑いつつも、それはそれでポジション争いが大変ではないかと心配することに。内野は4か所もあるのだからどうってことはないと言うので、しかし内野でもポジションごとに重視される技能が変わってくるのではと尋ねると、意識したことが無いとの返事。内野を全て手堅くこなせる彼のユーティリティ性を思い出した主人公は、その凄まじい才能におののくのであった。

Rイベント『天才と努力家』

 2014の同名イベントと選択肢に入るまではほぼ共通。

  • 「オレもできるようになりたい」を選んだ場合、主人公は自分もその能力を身に付けたいと思い、何かコツでもないのかと尋ねると、やる前にイメトレを通じて脳内で動きをトレースすることで完全に自分のものにするのだとの答え。それが出来れば誰も苦労しないと思いつつも取りあえずやってみることにする。
    • 成功パターンの場合。パフォーマンス向上の兆しが見られ始め、イメージ通りの出力をできるほどの基礎体力を持ち合わせていたのかと意外に思う風薙。これからもどんどん技術を吸収してやると主人公に宣言され、少しムキになった姿を見せるのであった。
    • 失敗パターンの場合。うまくいかず落ち込む主人公は、フォームは良いセンだが筋力不足だと風薙から指摘され、基礎練習に力を入れることにするのであった。
  • 「オレにはできないな」を選んだ場合、主人公は、恐らく風薙だからこそうまくいく方法だろうから自分の練習法を貫くと宣言。いい練習法があったら教えて欲しいと言われ、「・・・ちゃっかりしてるなぁ」と何とも言えない表情を浮かべるのであった。

SRイベント『無理はしたくない』

 2014では暮羽を痛めつけてしまったがために不発気味に終わった、「多少無茶でも挑戦する勇気」を風薙が学ぶ展開の高校編リメイク。熱く爽やかなストーリーに手堅くまとまっている。

1回目

 練習を上がろうとする風薙はバッティングピッチャーをしてくれないかと頼んできた主人公に、早朝から夜遅くまで練習を重ねているが、本気で今のチームで甲子園に行けると思っているのかと問う。
 自分を信じなければ行けるものも行けないという狼狽混じりの答えに、冷静な状況分析に基づく自分の見立てでは不可能だと彼は断言。実力が足りないからこそ練習で伸ばそうとしているんだとの反論には、観察眼には自信があって一目見ただけで相手の実力も伸びしろも看破できるとだけ答える。
 そこでふと自分の伸びしろがどんなものか気になった主人公の取った行動は……。

  • 「聞かない」を選んだ場合、「自分の可能性は自分で決めたいから」と尋ねないことにするが、「ホントにいいんですか?」と再三誘惑された結果、「せっかくカッコよく決めたのに先輩をもてあそぶんじゃなーい!」と怒鳴る羽目に。「すいませーん」とヘラヘラ笑いつつも、「そういうところ、人間らしくっていいと思いますよ」と内心思う風薙なのであった。
  • 「聞いてみる」を選んだ場合、尋ねてみることに。自分の限界を知ることになるがいいのかと言われて「もちろんだ!その限界を超えることを目標にするからな!」と啖呵を切るが、気になる答えは未知数というもので、拍子抜け。一方風薙は、限界を超えるという自分にはない発想に感銘を受け、「・・・やっぱり○○さんは面白いな」と内心笑うのであった。

2回目

 迎えた練習試合、相手チームの試合前練習を見て彼我の実力差は歴然だと風薙が諦めムードを漂わせる一方、「それがどうした!だからこそ、勝つことができれば甲子園へ向けて勢いがつくさ!」と主人公は自らを鼓舞する。
 負けるとわかりきっている試合など正直かったるいと歩み寄る気ゼロの風薙は、野球は筋書きのないドラマだとの反論に対し、優れたドラマは結末がしっかり決まっているからこそ安心して楽しめるのだとまだ減らず口を叩く。しかし、「・・・風薙は勝てないことに安心したいのか?」といういきなりの鋭い指摘を受け、返答に窮してしまう。

 いざ始まった練習試合では、気迫の走塁で風薙が「てっきり間に合わないかと思った」プレイをセーフにしてみせるなど主人公は大活躍。その背中から、彼の本気を汲み取った風薙にやがて心境の変化が訪れる……。

 場面が切り替わり守備の時間。飛んできた打球の速さに捕球を諦めようとする風薙であったが、思い直して見事な横っ飛びを見せ、そこからの正確な送球でアウトをもぎ取ってみせる。

くっ、いい当たりだ!これは無理か?
いや・・・間に合う!

 ベンチに戻り、素晴らしいプレイに感動したという主人公からの称賛に、彼は「ははは、ユニフォームが泥だらけだ。バカだな、オレは」「でも・・・ケガしなくて良かったですよ」とはにかんでみせるが、その後身体が身に覚えのない興奮を感じていることに気付く。

・・・体が熱い。まだプレーの余韻が残っているのか?

 そして試合後、ガムシャラにプレイするのを初めて見たと改めて褒められ、「たかが練習試合に本気になってカッコ悪かったですよね」「実力差から考えて、勝負を落としても良かったはずなんですよ?」と照れ隠しを言うのだが……。

  • 「まったく、素直じゃないな」を選んだ場合、主人公は「体のほうが勝利への欲求に正直だったってことだよ」と笑い、「あのプレーは伸びしろってやつの想定の範囲内だったのか?」と尋ねる。その質問に関しては「・・・さあ、どうでしょう?」とはぐらかしつつも、主人公とやる野球は面白いと改めて思ったと笑う風薙なのであった。
  • 「いいや、カッコイイ!」を選んだ場合、主人公は、本気のプレイはカッコイイからこそみんなのやる気を引き出すのだと主張し、確かに彼の本気のプレイに心を動かされたのは否定できないと風薙も内心頷く。さらに、自分は相手とか状況に応じて手を抜いたりできるほど器用じゃないのだと続けると、「本当に、読めない人ですね。○○さんは」と言われることとなり「えーっ、そうかあ?わかりやすいと思うんだけどなあ」と不満げな表情を浮かべるのであった。

コンボイベント

『一緒にお仕事』

 暮羽鋭次とのコンボ。喧嘩の絶えない2人を見かねた主人公は共同作業の中で親交を深めて欲しいと部の雑用をすることを命じるが……。

  • 「買い出しに行かせる」を選んだ場合、選択肢の通り補食の材料を買いに行かせることに。暮羽は近隣店舗の特売事情をくまなくリサーチする意外な買い物スキルを発揮し、風薙は持ち前のルックスと愛想の良さで店員の歓心を惹きオマケしてもらうなどお互いの活躍もあって主人公が感心するほどの成果を見せるが、肝心の2人は「球児というよりオバチャン」「タラシ」と互いを罵り合い、打ち解けてはくれないのであった。
  • 「部室を掃除させる」を選んだ場合、選択肢の通り掃除をさせることに。すると、暮羽が特集されている雑誌を風薙が見つけたことをきっかけに口論が勃発。風薙が野球に本気を出さないことへの苛立ちを吐露した暮羽に対し、暮羽が自分を本気にさせてくれないかと期待していたものの、現状熱さとか熱くなる理由を持つには至っていないのだと挑発する風薙。結局見事に部室を掃除しきってみせる2人だったが、わだかまりは解消されないままなのであった。
  • 「裁縫させる」を選んだ場合、選択肢の通りゼッケン作りを命じることに。指先が商売道具の投手に針仕事をさせるとは何事だと文句を垂れつつもやりきった暮羽は、針仕事でケガをして野球ができなくなるのはイヤだからと手芸部の女子をタラし込んで仕事をさせた風薙に激怒。2人の溝はかえって深まってしまうのであった。

『ペットにするなら』

 雷轟遥登とのコンボ。話の流れでペットで飼うなら何がいいか風薙に尋ねられた主人公と雷轟の答えは……。

  • 「犬かな」を選んだ場合、主人公は可愛いし忠実そうなところがいいからと犬を選ぶ。忠実そうなところが重く感じると風薙が敬遠する一方で、雷轟はつぶらな瞳とモフモフっぷりが素晴らしいとトイプードルについて熱弁し、可愛い系好きなのはギャップ狙いかという風薙の軽口には「可愛いものを可愛いと言っただけだが?」と憤慨。意外と天然なんだなと主人公を苦笑させるのであった。
  • 「猫かな」を選んだ場合、気まぐれなところもそそると主人公は猫を選ぶ。しかし、風薙は祖母の飼っていたインコが野良猫に襲われたことがあるらしく、雷轟も通っていた小学校のウサギ小屋が野良猫に壊されかけたとのことで2人とも微妙な反応。飼うならちゃんと責任を持って面倒を見てくれと風薙から責められ、なぜまだ飼ってもない猫のことで責められねばならないのかとゲンナリする彼であったが、きっと大事に育ててくれるだろうという雷轟の珍フォローには、飼うなんて言っていないだろとしっかりツッコミを入れるのであった。
  • 「小鳥かな」を選んだ場合、可愛いし声がキレイで癒されると主人公は小鳥を選ぶ。すると、昼休みによくスズメにパンくずを与えているという風薙が大いに食い付いてき、小鳥は人に馴れると手の中でぐっすり眠ったりするのだが、そのときのお腹のフワフワした感触がたまらないのだと熱弁。さらに、自分の手が小鳥の生殺与奪の権を握っているのかと思うと不安になると語るも、「そんなことを考えるお前の方が不安だよ」と主人公から内心ツッコまれてしまうのであった。
  • 「ウサギかな」を選んだ場合、主人公はウサギを選ぶ。すると、雷轟が「オレもウサギちゃんが好きだ」と大いに食い付き、威厳溢れる彼の「ウサギちゃん」に風薙は動揺。さらにウサギのモフモフ度について熱弁する彼に激しくうろたえた反応を見せる。それを眺める主人公は、普段見られない意外な光景にニヤニヤするのであった。
新規作成日: 2021/05/31 17:56
最終更新日: 2024/05/24 15:49
最終更新者: エチレン @etilen_pawa
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