交通事故で亡くなった旧友、賀茂義（かもよし）のために五竜郭での甲子園優勝を目指している。だが極度の運動オンチで投球も打撃も何ら光るものがなかったが、やる気と根性だけは満ち満ちていることから、主人公は特訓の面倒を見ることとなる。

　しかし賀茂義は生きており、事故に遭った後引っ越しただけであった。賀茂義に甲子園を目指していることを打ち明けた九条だが「お前に出来るわけがない。頼んだ覚えもない」と突き放されてしまう。だがこれで火がついた九条は「ああまで言われて引き下がることはできない」と自分のために甲子園を目指すよう決心した。

　そして公園近くの洞穴で、岩を持ち上げたり天井から落ちてくる雫を掴んだりという格闘マンガのごとき特訓に明け暮れた（主人公とは無関係で自主的に行ったもの。またこの特訓のせいで、近所の子供にネギ頭の怪人と誤解された）彼は、3年目の春に速球派左腕として五竜郭に入学した。

関連人物

一刀将

九条からすれば五竜郭での2年先輩。当初はチャンピオンの素質もない凡人だと完全に見下していたが、五竜郭に入学した九条の前に1打席勝負10本で10-0と完敗を喫し、根拠のない自信を粉砕された。

賀茂義

九条の旧友。交通事故に遭って以来音信不通で死んだと誤解されていた。九条が甲子園を目指していると聞いて辛く当たったが、妹いわく事故のせいで野球ができなかったことが一因になっているとのこと。ケガ自体は完治しているが本人の勇気次第らしい。
甲子園決勝まで進むと九条と和解するものの、今度は妹にベッタリになってしまう。

賀茂鈴

賀茂義の妹。九条とは再会して以来交際関係。九条のことは本当に好きなようで結婚を視野に入れているが、若干尻に敷き気味で九条の髪型は嫌いである。
甲子園優勝のためわざわざアフリカまで願掛けに行くという凄まじい行動力を持つが、誰にも言わずに行ったせいで兄をシスコンにしてしまった。