さえきはじめ
冴木創

編集 履歴

登場作品 パワプロアプリ
登場シナリオ SG高校編 , 大筒高校編
所属 大筒高校
ポジション パワプロ:2B(メイン)、SS(△) / パワサカ:LMF(メイン)、RMF(◎)、OMF,CMF,DMF(○)、RWG,LWG(△)
利き手/足 右投左打/右足
誕生日 不明
目次

概要

 SG高校の宿敵、大筒高校の正二塁手を務める女性内野手。「ニクいイケメン」(彼女を男子と思い込んでいたとき)、「ボーイッシュな顔立ちがかわいいでやんすねぇ」(女子とわかった後)という矢部の評からもわかる通り、一見しただけでは女子とわからない中性的な容姿を持ち、男女問わず人気を集めるカリスマの持ち主である

 厳しい練習を通じて走攻守いずれにおいても高い技術を身に付けており、ミートB77、守備力B70、走力A82に大量の特殊能力と実力は折り紙付き。パワフェスでは蛇島桐人から二塁手のポジションを脅かす存在と認定され、危うく潰されそうになったこともある。
 礼儀正しくスポーツマンシップに溢れた高潔な人格と、滅多な逆風では挫けない不撓不屈の精神を持ち合わせた、あまねく他人を惹きつけるカリスマ性の持ち主であり、リーダーとしての資質も十分。戦術眼も優れており、SG高校編では冷静に戦況を見極めて的確な指示を出しチームを勝利へ導くなど、半ば監督のような役割を務めたりもしている。彼女のおかげで大筒はそれまでの大味な野球から脱却し、より洗練された野球をするようになったと囁かれてもおり、まさにチームの大黒柱としての活躍を見せた。
 その一方で、野球にのめり込むあまり、フィジカル面でどうしても男子に劣ってしまう自らの身体を疎ましく思っており、男の身体でプレイすることを夢にまで見たり、発育の進む自らの胸について邪魔で仕方がないと言い切ったりもしているほど。通常バージョンのSRイベントでは、こういった悩みと折り合いをつけていく姿が描かれている。

 2017年の七夕キャンペーンにて開催された投票企画でイベキャラ化希望1位となり、同年末に実装。第4回パワプロ人気投票では見事1位を獲得し、後日王子バージョンが実装された他、パズドラやパワサカにも出演を果たすなど、パワプロアプリを代表する女性選手キャラクターとなった。

SG高校編

通常ルート

名コーチ

 2年秋の大会、大筒高校戦の試合前挨拶にて初登場。挑発的な態度を取るチームメイトを諫め、非礼を詫びるなど紳士的な言動を見せる。この時はまだ女子の公式戦出場が認められていなかったため、コーチ兼記録員としてベンチ入り。彼女が女子であると全く気づいていない主人公と矢部から、明らかに同年代の人間がコーチを務めていることを不思議がられる。

 迎えた試合本番、堅守のSG相手に中々得点を挙げられず苦戦する大筒ナインであったが、冴木の冷静な状況判断に基づいた指示がきっかけで相手投手陣を完全攻略、大勝を収めるのであった。

鉄壁の守備と言っても必ず穴はある。どんな小さな穴でもそこを突破口にすればもろく崩れる。
相手投手の球をよく見ろ。変化球のコントロールが乱れてきている。
疲弊しているのは相手も同じ。ここからはもっと単調な投球になってくるだろう。
いいか?変化球は捨て、まっすぐだけを狙うんだ!思いきり振りぬいていけ!

名選手

 1月3週の交流試合で再びSG高校と相見えることに。公式戦でないため、1番セカンドとして先発出場した彼女は、守っては難しい打球を容易く処理して投手を盛り立て、打っては毎打席出塁の大活躍で、チームを完勝へ導く。
 試合後、彼女が女性であることが明らかとなり、SGナインに衝撃が走るのであった。

やあ、また会えたね。
今日はコーチとしてではなく選手としてキミたちと戦えるんだ。楽しみにしているよ。

立ちはだかる壁

 3月2週、大筒高校の署名活動が実を結び、女子選手の公式戦出場が認められることに。公式戦で冴木と対戦せねばならなくなり、一層気を引き締める主人公なのであった。

好敵手

 5月2週、偵察にやってきた冴木は、無人島での過酷なサバイバルから帰還したSGナインの姿から成長と自信の影を感じ取り、対戦を楽しみにしていると彼らを激励するのであった。

ずいぶんとレベルアップしたみたいだね。
なにをやっていたか知らないけど・・・みんな、自信に満ちた表情をしてる。

ふふ、こちらだって誰にも負けるつもりはないよ!
次、対戦するのを楽しみにしてるよ。それじゃ。

さらば、強敵よ

 7月3週、地方大会決勝の対戦相手として最後の登場。これまでの雪辱を晴らそうと意気込む主人公と桜ノ宮を前に、冴木は2度あることは3度あると勝利を断言。甲子園へ懸ける並々ならぬ思いを語り、試合へ臨む。

どんなに技をみがこうとも、女の身では踏み入れられないと何度もあきらめようとした甲子園・・・
その甲子園に、あと1勝で届く!だから負けられない・・・絶対に!

  • SG高校が勝利した場合、共に切磋琢磨してきたライバルだとして感謝の言葉を贈られた彼女は、甲子園優勝を果たすことで、大筒にも優勝を狙えるだけの実力があったことを証明してきてほしいと彼らに思いを託すのであった。

力およばず・・・か。無念だ・・・
自分たちの完敗だ。試合前の無礼の数々をおわびする。
・・・すまなかった。

大筒は甲子園で優勝できる力があった。いや、今でもあると自分は信じている。
だから・・・それを証明してきてくれ。
甲子園で優勝して、大筒ほどあのSG高校を苦しめたチームはいなかったと、そう自慢させてくれ!

  • SG高校が敗北した場合、「一歩間違えれば我々が負けていただろう」「キミたちと競い合い、打ち勝ったことで大筒高校はさらに強くなった」「必ず甲子園で優勝してみせる」とスポーツマンシップに溢れる模範的な言葉をかけ、夢の甲子園へと駒を進めるのであった。

限定ルート

 隕石の落下騒ぎで練習場所を失い、学校地下の洞窟に存在する旧グラウンドを使用することになったSG高校野球部が、周辺地域に伝わる埋蔵金伝説のために、お宝の匂いを嗅ぎつけた盗掘団からしつこくつきまとわれることになるルート。
 こちらでの冴木は、アクシデントに見舞われた彼らを気遣い、度々備品を提供するなど、通常ルートに輪をかけて高潔な面が強調されているのだが、それが仇となって盗掘団に狙われ、“思わぬ"被害を受けることとなってしまった。

名選手

 大筒との交流試合が11月1週に前倒し。概ねイベント内容は同じだが、冴木が女子であると判明しなくなった。この翌週、SG野球部は隕石騒ぎに見舞われ、地下の旧グラウンドを使用し始めることになる。

ターゲット

 2月1週、冴木は隕石騒ぎを心配してSG野球部をお見舞い。その際、地域に伝わる埋蔵金伝説に言及したことで、様子を盗み見ていた盗掘団から目を付けられることとなってしまう。

ちょっと見舞いにな。グラウンドにいん石が落ちたと聞いてずっと心配していたんだ。
だが、誰もケガがなかったようでなによりだ、安心したぞ。

女の子

いん石が落ちた時に備品が色々壊れたと聞いてな。
それで・・・もしよければこれを使ってくれ。
ああ、使い古しで申し訳ないが使ってくれるとうれしい。
なに、困ったときはお互い様だ。

 2月3週、隕石騒ぎで多くの備品を失ったSG野球部を気遣い、色々と備品をお裾分けしに来てくれた冴木であったが、その帰り、盗掘団から襲撃を受ける羽目に。ここで、彼女を投げ縄から庇おうとした主人公が(むにっ♡)してしまったために、実は女子であったと判明することになる。常に冷静さを欠かさぬ彼女も、このときばかりは「な、ななな、なにをするっ!」と動揺する姿を見せた。

まあ、この胸に関しては最近やたらと育ってきてしまってな。邪魔で仕方がない。

真・好敵手

この間はすまなかったな。よく盗掘団から守ってくれた。
これはその礼だ。ぜひ、受け取ってくれないか?

ああ、わが校の理事長が取り寄せた物だ。遠慮なく使ってくれ。
最初に来たときからこの洞窟の薄暗さが気になっていたんだ。この環境じゃ練習もやりにくいだろう。
頼む、受け取ってくれ。恩を無にしたくないんだ。

 3月1週、冴木は先日助けてもらったお礼として、洞窟の中でも練習しやすくなることを願って最新の照明器具一式をSG高校へプレゼント。その折、ちょうど女子の公式戦出場が認められたとの一報が入り、これからは「真のライバル」だと主人公へ向け宣言してみせる。そして2人は、夏の大会での再戦へ向け互いに闘志を燃やし合うのであった。

ああ、これで・・・これで堂々と戦えるんだな。
これからは、真のライバルとしてお互い甲子園を目指し戦おうではないか!

大筒高校編

 SG高校編の実装から8年以上が経った2023年夏、ついに大筒高校シナリオが実装。
 部内外に多数のファンを持つ学内随一のカリスマとして描かれ、そのカリスマ性に目を付けた大筒高校理事長の大鵬和正や北雪高校理事長の円城寺理香子らに女子アスリートの旗手としてプロデュースされることとなった。

メインシナリオ

プロローグ

初めまして 冴木 創(さえき はじめ)です。
若輩者ですがこの野球部に新しい風を吹き込もうと思っています!
よろしくお願いします。

 大筒高校野球部の新入部員が続々と自己紹介をしていく中、只者ではないオーラを放つ新入部員が1人。冴木創と名乗ったその部員を見初めた上級生は、新入生であるはずの彼女をキャプテンに任命し、戸惑う彼女には目もくれず祝賀の花火を何発も打ち上げる。
 その狂騒を一歩引いて見つめる主人公は、大筒高校の野球部員はいずれも劣らぬバカ揃いだというかつて小耳に挟んだ噂をふと思い出すのであった。

オープニング(2年8月1週)

 夏の大会で敗退し、秋に向けたチーム方針について部員の意見を求める冴木であったが、理事長の大鵬和正による横槍も入り、結局は従来通り攻撃一辺倒の方針を継続することになってしまう。
 軒並みおバカな大筒の野球部員ではスモールベースボールを叩き込むことも難しく、彼女も「まずは今ある戦力で最善を尽くす」との決意を表明するにとどまるのであった。

潜在的戦力の発掘を(2年8月2週)

 守備練のため主人公にノッカーを頼む(※他は力の加減ができないバカなのでノッカーができない)も、筋トレがあるからと断られた冴木。いつもノッカーを頼んでいるし、邪魔をするわけにもいかないと引き下がろうとすると部員ではない小柄な女子が引き受けようと申し出てくる。
 一目見てよく見学に来てくれていた子だと気づかれ、「覚えて・・・くれていたんですか!?」「か、感動です!憧れの冴木さんに覚えていただけているなんてー!!」と感激したその女子はゴルフ部所属で冴木の大ファンである宇佐崎詠子と自己紹介。実は中学まで野球をやっていたが、パワー偏重でいかつい筋肉バカばかりの野球部を敬遠していたと語る。

 ニューフェイスのおかげで充実した練習をすることができた冴木が、試しに宇佐崎自身の守備力をノックで試してみると、「今のスタメンよりも上手いかもしれない」出来。「尊敬する冴木さんに、認めてもらえるなんて感激です・・・中学の時にショートを守っていて良かった!」と感激しきりの彼女は、自分のように冴木のカリスマ性に惹かれて大筒に入ったはいいものの、他の野球部員が怖くて入部を断念した1年生は意外に多いと述べる。
 それを受けた主人公と冴木は、そうやってどこかに埋もれている潜在的な戦力たちを入部させれば、ちょうど自分たちに足りない小兵タイプを補うことができるのではないかとひらめき、部員スカウトに打って出ることを決意するのであった。

スカウトで強化(2年9月1週)

 野球部に見慣れぬ選手が増えていることを訝しむ大鵬理事長に、「彼らはチームに新風を吹き込み勝利をもたらす鍵となってくれます!」と部員引き抜きについて報告する冴木。"新入部員"たちの長打力不足を懸念する大鵬にホームランだけが得点を稼ぐ手段ではないと口答えし、「相手を圧倒的な力で倒すのが大筒の目指すべき野球なのネ!」と激昂されるも、どのみち試合に勝ちさえすれば良いと鷹揚に構える。

 グラウンドを去りつつ、冴木の態度を生意気だとして憤る大鵬であったが、いとも容易く他部活からの引き抜きを成功してみせる冴木のカリスマ性に利用価値を見出し、「コレ、活かさない手はないネ!」とほくそ笑むのであった。

ライバル撃破(2年10月2週)

 秋の地方大会では2回戦で不倶戴天のライバル・SG高校と激突。女子の試合出場は未だ認められておらず、冴木は記録員としてベンチ入りする。
 試合は相手が売りとする鉄壁の守りを前にゼロ行進が続く重苦しい展開に。しかし、相手投手の疲労を見抜いた冴木の指示により速球を狙い打ち、大筒の大勝で試合を終える。

鉄壁の守備と言っても必ず穴はある。どんなに小さい穴でもそこを突破口にすればもろく崩れる。
相手投手の球をよく見ろ。変化球のコントロールが乱れてきている。
疲弊しているのは相手も同じ。ここからはもっと単調な投球になってくるだろう。
いいか、変化球は捨ててまっすぐだけを狙うんだ!思い切り振りぬいていけ!

 しかし翌日、理事長室に呼び出された冴木は、「あのブザマな前半は、なんだったのネ?」「ノーパワーな選手を入れるからホームランが打てない。だから攻めあぐねてしまったのネ!」「・・・とはいえ終盤の攻めはよかったのネ」「この先は、今日の反省を活かしてもっと攻めまくる展開で頼むのネー!」と言いたい放題言われてしまうが、退室後、「だが、私は手応えを感じた。今の方針は間違っていない」「この調子で勝ち進んでいくぞ!」と従来通り戦っていくことを宣言するのであった。

強豪を前に爆散(2年10月4週)

 その後も大筒は順調に勝ち進み、ついに覇堂高校との決勝戦を迎える。意気軒昂で試合に臨むナインであったが、結果は惨敗。
 冴木は、攻撃面でも相手の方が一枚上手であったことを認めつつも、チーム全体の力は格段に向上したと手応えを口にする。

守備はもちろん、得意の攻撃でも攻め手の豊富さでは負けていた。完全に力負けだったな。
だが、我々の力も夏に比べて格段に上がっている!気持ちを切り替えてもう一度チームを鍛え直そう。

 一方、観戦席の大鵬は、「冴木クンは真面目だから、試合に勝てば良いって思ってるんだろうけどそうじゃないんだよネ〜」と攻撃力で圧倒するチーム作りに固執し、「まあ、そういう勘違いを正す事も含めて、生徒を幸せへと導くのが、ボクたち教育者の務めなんだよネ!」と何か企んでいることを匂わせるのであった。

冴木に個人指導?(2年11月1週)

 大鵬は「野球部を率いる上でもっともっと素晴らしい存在になってほしいのネ!」と北雪高校理事長の円城寺理香子を招聘し、冴木に対する個人指導の開始を宣言。「キャプテンは、チームの代表。チームがより強くなるためには私も成長しないといけないわけですね!」と彼女も納得した態度を示すのであった。

北雪高校と合同練習(2年12月1週)

 冬季は天候のせいで練習の効率が落ちるからとはるばるやって来た北雪高校の野球部と合同で練習をすることになり、初対面の女子の前で良い格好をしようと主力メンバーたちは浮かれっぱなし。
 現在は個人指導のため不在の冴木が、普段は彼らをうまいことまとめ上げて好き勝手しないようにしていたのだということを改めて思い知った主人公は、個人指導で実力を伸ばしているはずの彼女に置いていかれないよう頑張ろうと気を引き締め直すのであった。

署名活動開始(2年12月2週)

 約2週間の合同練習を終え、お別れの時、北雪高校の面々から女子の公式戦参加を呼びかける署名運動を進めていることを聞かされた大筒ナインは、冴木や宇佐崎といった女子部員の出場を叶えるため、署名活動への参加を決めるのであった。

カリスマ的演説(2年1月4週)

 突如グラウンドに報道陣が集まり、異様な雰囲気に包まれる大筒高校のグラウンド。大鵬と円城寺によれば、女子の公式戦参加に関して署名活動への協力を呼びかける冴木の演説をこれから生配信するとのこと。
 実際行われた彼女の演説はその場にいた大筒高校の面々全員が感動するほどの代物で、「す・・・素晴らし過ぎます!冴木さん、最高ー!!」「にしても、すごいスピーチだったな」「言葉ひとつひとつが胸を打ったでやんす!」と絶賛が寄せられる。

私はただひたすらに野球を愛しただ野球がしたいだけなのです!
そのために、皆様のお力添えを何卒よろしくお願いいたします!

 何か言いたげな冴木であったが、すぐさま各所から取材依頼が舞い込み、その対応に追われることになってしまうのであった。

署名活動、実を結ぶ(2年3月1週)

 冴木の演説や、各校の署名運動のほか、"国の偉い人"(※夢城姉妹の両親?)の後押しもあり、ついに女子の公式戦出場が認められる運びに。女子選手の代表として多忙を極める冴木は、練習への参加もままならないようになってしまう。
 個人指導も受けているししょうがないことだとして大半の部員は冴木の不在を受け入れるが、随一の冴木フリークである宇佐崎は最近の練習中は冴木の動きが悪いと指摘。普段の練習と個人指導とで疲れが溜まっているのではないかと主人公が推測するのに対し、「あれは・・・練習のし過ぎというよりはむしろ・・・」と別のとある可能性を想定するのであった。

精彩を欠くカリスマ(3年4月1週)

 冴木が全国区の存在となったことで、大筒高校野球部には入部希望者が殺到。しかし、注目を浴びる冴木の動きは明らかに精彩を欠いており、新入部員の間には白けたムードが広がる。
 チームメイトからは温かい言葉で励まされるが、「こんな状態では皆に迷惑をかけてしまう」「今の私が試合に出ても皆の足を引っ張るだけだ!」と落ち込んだ彼女はどこかへ去っていってしまう。

 何が起きているのか、確かめずにはいられない主人公と宇佐崎は事情を伺いに大鵬のもとへ。そこで冴木の受けている個人指導とは野球の指導ではなく、円城寺による演説や立ち振る舞いの指導であったと判明。
 女子アスリートの旗手として冴木のカリスマ性を活かさない手はなく、野球にばかりかかずらっているわけにもいかない、そしてそれこそが冴木自身も望んでいることなのだと大鵬に説かれるも納得のいかない2人は、冴木の意志を直接確かめることを計画するのであった。

いいや、ダメだネ。一年生でキャプテンに選ばれたほどのカリスマを持ってるんだヨ?
冴木クンの才能は、野球の試合よりも別の方面で使うのが、結局は本人のためになると思うんだよネ。
そして彼女の影響力は今が最高!女子アスリートの地位向上や認知拡大とやるべきことはいくらでもあるのネ!
そしてなにより、これは冴木クン自身も望んでいることなのヨ?

御輿から降りよう(3年4月2週)

 主人公ら大筒メンバーは冴木をゲストに迎えた生放送のトーク番組に乱入。「これって、本当に冴木さんが望んでやってることなのか!?」「いくらそれがいいことだって冴木さんが野球をできなきゃ意味ないじゃないか!」と直截に問いかけ、彼女の心を動かす。
 「アータは自分の夢だけが叶えばそれで良いのザマスか?」「女性アスリートを照らす灯台となりその地位向上を実現するという夢を捨ててしまうつもりザマスか?」という円城寺の問いに対し、冴木は例の演説で放った「ただひたすらに野球を愛しただ野球がしたいだけ」というフレーズを引用し、これからは野球に専念すると宣言してみせる。

・・・まさか。夢を投げ出したりはしません。
だからこそ!私は自分の気持ちに従ってこれからは野球に専念します!
『ただひたすらに野球を愛しただ野球がしたいだけ』。あのスピーチで言った言葉です。
その言葉と想いを裏切ることはできません!

 生放送を台無しにしてまで意志を貫かんとする彼女の姿勢に、自らの理想とする強引な攻撃的野球の精神を見出した大鵬は、冴木を擁護する側に回り、甲子園で優勝を果たすように発破をかける。
 また、一方の円城寺は円城寺で、冴木のカリスマ性に当てられてすっかり虜に。「アタクシの掌に収まらないほどの器になったザマスね・・・」「さっきの気迫には、アタクシもちょっと、ときめいたザマスよ!」と高笑い。事態は一件落着と相成るのであった。

VSあかつき大附属高校お(3年5月4週)

 野球に専念できるようになりすっかり元の実力を取り戻した冴木。例の生放送の動画がネットを介し世界中で拡散されたことが語られ、結果的に世界中で女性アスリートの地位向上に貢献できたのではないかと主人公に指摘される。

私のわがままを許してくれた人が多くて助かったよ。大勢の人に迷惑をかけたのに。

 夏の選手権大会を目前に控えた大事な練習試合、大鵬が連れてきたのは、高校球界にその名を轟かせる十傑を擁するあかつき大附属。部を日本一へ導くためサポートを惜しまない彼の姿勢を意気に感じ、チームの士気は否応なく高まるのであった。

  • 勝利時、冴木は「総合力がなければ勝てない相手だ。この勝利は大きいぞ!」と喜びつつも、夏の大会へ向けてさらに力を磨いていこうと兜の緒を締める。
  • 敗北時、冴木は緊張感のなさを懸念する主人公に「気にし過ぎてもしかたがない。練習試合はあくまで練習だ」「それより、見つけた課題点を徹底的に鍛え直していこう!」と声をかける。

夢の舞台へ駆け上がれ(3年7月1週)

 いよいよ目前に迫った夏の大会初戦を前に、憧れの舞台・甲子園を目指し戦える事実を噛み締め、感無量の思いに浸る冴木。「こんなに野球を愛しているのに甲子園に行けないなんてウソだよな!」と笑顔を浮かべる主人公と必ず甲子園出場を果たすと誓い合う。

・・・・・・
すまない。ちょっと感無量になっていただけだ。
どんなに技をみがこうとも立てないと思っていた舞台を目指せるんだからな。

 迎えた試合当日、「新生・大筒の力、きっと全国に轟かせるぞ!」と意気込む主人公に、「力みが見えるぞ」と冷静に指摘した冴木。「自分たちが今までやってきたことをバランスよく出していこう!」と号令をかけるのであった。

  • 勝利時、冴木は「勝ったこともうれしいが、なによりこの場に立てて感無量だ」と微笑む。
  • 敗北時、冴木は「出場できるだけでもと思ったが・・・やはり、もっと戦いたかったな」と肩を落とす。

夢の舞台はすぐそこに(3年7月3週)

 決勝の相手は覇堂高校ではなく、SG高校。以前とは見違えた相手を前に「だが、こちらも去年とは違うチームだ」「どっちの成長が上か、今日の試合ではっきりさせるぞ!」と号令をかける冴木なのであった。

  • 勝利時、感極まって涙をこぼしそうになる冴木であったが、SGの岩楯理事長と大鵬との小競り合いに気を取られて涙が引っ込んでしまう。
  • 敗北時、「力及ばず・・・か。無念だ・・・」と肩を落とした冴木は「・・・だが、次の世代のために道を開くことはできた。私たちの夢は、後輩たちに託そう」と前を向く。

甲子園って何て読む?(3年8月1週)

 甲子園と書いてコウシエンと読むことがわからなかったおバカな部員たちに主人公と矢部が呆れる一方、「いいじゃないか。おかげで緊張が解けたよ」と冴木は笑顔を向けるのであった。

甲子園(3年8月1週〜3週)

 結果ごとの冴木のセリフは以下の通り。

甲子園優勝

・・・・・・
あ、ああ・・・ううっ・・・
本当に・・・私は、幸せ者だな・・・!!

甲子園準優勝

確かに、負けたことは悔しい・・・
だが、みんなの力が甲子園への道を開き頂上へと押し上げてくれた!
それだけで・・・私は幸せ者だ。

甲子園敗退

大筒は甲子園で優勝できる力があった。いや、今でもあると自分は信じている。
最高のチームメイトと最高の舞台に来られたことに本当に感謝している。

エンディング(3年3月2週)

 力任せ・勢い任せで突き進んできた高校生活を振り返る大筒ナイン。これまで皆3年生と思って接していた井伊野が実は態度が大きいだけで1学年下であったことが判明、どんな壁をも強引に突き破っていく大筒野球部の精神はこれからも受け継いでいかれることとなる。
 そして冴木は、自分たち去る側も大筒野球部の精神を持って未来を突き進んでいこうと高校生活最後の号令をかけるのであった。

主人公:ともあれ引継ぎは問題なさそうだな。
冴木:ああ。仮に問題が起きたとしてもそれに立ち向かう力がある。仮に力が足りなかったとしてもそれを束ねて、より強い力にすることができる。
主人公:それこそが大筒の本当の強さなのかもしれないな。
冴木:それは卒業する我々も同じだ。どんな壁が待ち受けていようとも打ち破って、未来に向けて突き進もう!

ランダムイベント

一緒に昼食を

 弁当を忘れた主人公は学食を食べにチームメイトを誘うことにするが……。
 ここで「冴木を誘う」「宇佐崎を誘う」の選択肢を選ぶと、冴木と1学年下なのに昼休みも彼女にベッタリついて離れない宇佐崎のもとへ向かうことに。しかし、大筒の学食は量も材料も適当で栄養素やカロリーの計算が崩れてしまうから弁当を持ってくることにしているのだと冴木には断られてしまうのであった。

みんなでレクリエーション

 積極的なスカウトにより新入部員も増えたため交流を深めることを目的に、部内でレクリエーションをすることになるが……。
 ここで「バーベキュー」の選択肢を選ぶと、主人公と冴木は安全を保つため部員の動きをパトロールすることに。熾した炭火から目を離して食材の処理にかかろうとする宇佐崎、生焼けの肉を口にしようとするヤールゼンと井伊野、その辺で採取してきた種類不明のキノコを焼こうとする鹿莫をそれぞれ取り締まる。
 無事バーベキューが終わり胸を撫で下ろした2人は、仲良く片付けにあたるチームメイトたちを見て、交流を深めるという目的は果たすことができたと微笑むのであった。

冴木を尾行せよ

 最近練習終わりの冴木が忽然と姿を消してしまうため、後を尾けたいというヤールゼンと井伊野に対する主人公の反応は……。

  • 「確かに気になるな」を選んだ場合、一緒に尾行することに。しかし、街中で彼女を見失ってヤールゼンと井伊野が喧嘩を始めてしまい、目立ちに目立った結果、冴木の方から話しかけられることとなる。事情を正直に話すと、冴木の方もとある最新のトレーニングについて記された本を探して本屋巡りをしていただけと正直に事情を話してくれるのであった。
  • 「やめておこう」を選んだ場合、「後をこそこそつけるなんてまるでストーカーです!冴木さんにもプライバシーがあります!」と宇佐崎が飛んできて、最近の冴木はとある本を探していて本屋の閉店時間に間に合うように急いで学校を出ているのだという事情を知らされることに。どういう経緯でそれを知ったのか尋ねると、「自分の目で確かめたので確実です」「あっ、私もそろそろ失礼します。冴木さんが本屋さんから出てくる頃ですので、後を追わないと」と宇佐崎がボロを出し始め、主人公も色々と勘付いてしまうのであった。

その他

ブレインマッスル高校編

 地方大会決勝の対戦相手として登場。敗北すると尾根瑛人の胸の中で涙を流す。

冴木:女のみでは夢でしかなかった甲子園。もう少しで、手に届くと思ったがあと1勝が遠かったな・・・くっ、うぐっ・・・す、すまない、祝福の言葉をかけようと思ったのだが・・・
効果音:(ギュッ)
尾根:よしよし。創ちゃん、アナタはよくがんばったわ。女の子だって野球ができるってこと、アタシが甲子園で証明してあげる。だから、安心してちょうだい。
冴木:うっ、うん・・・ぐすっ。応援してるからな・・・

天空中央高校編

 合宿先でたまたま遭遇した虹谷誠東雲翔也神成尊の天空3馬鹿から是非エンジェルナインの一員にと勧誘され激怒。急遽練習試合を執り行い雌雄を決することとなる。しかし、大筒が敗れた場合であっても、展開の都合上エンジェルナイン入りは破談となってしまう。

フリート高校編

 地方大会決勝に登場。敗戦にショックを受けるあまり大きく取り乱してしまい、梶増人の胸の中で号泣する。

イベキャラ

通常バージョン

セカンドを守る女子選手。フィジカル面では男子に及ばないが身に付けた技術でカバーしている。
(パワプロアプリN~PNのプロフィールより)

攻走守バランスの取れた内野手。女子選手としては抜群の能力だが、本人はまだまだ納得していない。真面目すぎて自分を追い込みがち。
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:甲子園への憧れ

自己紹介

 際どいボールでも難なくさばいてヒット性の当たりにしてしまう冴木のテクニカルな打撃に刺激を受け、練習に一層身が入る主人公であったが、通りかかった彼女からスイングがブレているとの指摘が。「部活中に女も男も関係ない!いいから素振りに集中しろ!」と遠慮なく体を密着させてフォームをイジられ、「女の子に密着されて集中しろって言われてもなぁ」とモジモジしてしまうのであった。

全レアイベント『ハンデは無用』

 練習帰り、草野球の助っ人を頼まれた主人公と冴木。強豪という触れ込みの相手チームに女子だからと見くびられるも、冴木は一切動じず。そんな彼女から「実力には差があるのかもしれない。だが、私たちのほうが有利な面もある」「○○、どこか分かるな?」と問いかけられた主人公の答えは……。

  • 「相手が油断している」を選んだ場合、我が意を得たりと頷いた冴木は、味方側選手の勝ちたいという意志を確認し、「その気持ちがあれば大丈夫です」と微笑。試合前練習であえてエラーをして見せて更なる油断を誘った上で、試合本番では好守を連発、さらには自らのサヨナラ打で試合を締めくくるという大活躍を見せる。そして、「くそっ、まさかオレたちが女1人にかき回されるなんて・・・」と俯く相手選手に対し、「カン違いするな。私1人が導いた勝利ではない」「みんなが全力で頑張った結果だ。そうだろう?」とチームメイトを称える形で反論し、野球の技量のみならず人格の面でも大きな差を見せつけるのであった。
  • 「オレたちの存在」を選んだ場合、助っ人たる自分たちに決まっていると答えることに。冴木は「そう来たか。キミらしい答えだな」と苦笑しつつ、味方側選手の勝ちたいという意志を確認。試合へと臨むこととなる。
    • 成功パターンでは、見事勝利。2人のおかげだと称えられるも、冴木は「・・・いや、○○こそが今回の勝利の立役者だ」「ありがとう。キミの言葉がチームに勢いを勝利することができた」と謙虚に功を譲るのであった。
    • 失敗パターンでは、一歩及ばず敗北。冴木は、「必ず勝つ、という気負いがかえって失敗を招いてしまったか。勉強になったな」と失敗からも貪欲に学びを得ようとする意識の高さを見せるのであった。

Rイベント『技術は素質を凌駕する』

 冴木の体力測定の結果を見せてもらった主人公は、チーム屈指の好選手である彼女の数値が思ったほどには秀でていないことを意外に思う。

 その後、チームのベースラン最速記録を更新した彼女に対し、体力測定の結果上はこれまで1位だったチームメイトの方が俊足のはずだが、ことベースランとなるとなぜ冴木が上回ってしまうのだろうかと率直な疑問を口に。すると、返ってきたのは「自分で言うのも何だが・・・それは、技術の差だな」という答え。引き続いて、野球のあらゆるプレーにおいて技術は身体能力の差を埋め合わせ、さらには凌駕までしてしまうのだと教えられることとなり……。

  • 「その技術、教えてくれ!」を選んだ場合、その技術を伝授してくれるよう頼み込むことにするが、今冴木が身に付けている技術は、あくまで彼女自身の肉体に合わせて磨いたものなので、そのままを伝えることは出来ないと言われてしまうことに。が、落胆したのも束の間、フォアザチームの精神を決して忘れず、チームメイトに合った技術についても理解を深めていた彼女から、自らの肉体にフィットした技術をレクチャーしてもらうのであった。

この技術は私の身体に合わせて身につけたものだ。キミには、また別の技術が必要になる。

だから、キミに合わせた技術をレクチャーするが、それでいいか?
ああ、チームメイトの役に立つ技術も学んでいるからな。
野球は1人ではできない。そうだろう?

  • 「負けるもんか!」を選んだ場合、冴木の技術に対抗して自分はフィジカルを磨こうと筋トレに励むことに。それを見かけた彼女も一緒に付き合ってくれるのであった。
  • 「オレの技術を授けよう!」を選んだ場合、成否判定が発生。
    • 成功パターンでは自分の授けられる技術を見定め、うまく伝えることに成功。有意義な時間になったと感謝されるのであった。
    • 失敗パターンでは何となく見切り発車で進めた結果、レクチャーに失敗。他人に教えることの難しさについて学べたという意味ではいい経験じゃないかとフォローしてもらう羽目になってしまうのであった。

まあ、自分ができることでもそれを他人に教えるのは難しいものだ。
だが、そういう意味ではキミにとって学ぶ事があったはず。この経験を忘れないようにな。

SRイベント『冴木の夢』

1回目

 書店で見かけた海外発の最新野球理論についての本に食指が動いた主人公。そこへ冴木が現れ、「む・・・先を越されてしまったか」と呟く。奇しくもその本がお目当てだったという彼女から、「キミが興味を持ったようだし致し方ない」と譲られることとなったた彼の反応は……。

  • 「残念だったね」を選んだ場合、そのまま独り占めしてしまうことに。しかし、ほとんど英語で記された専門書を読み解くのに難儀し、かろうじてわかった基礎トレーニングについて書かれた内容しか実践できずじまい。結局は後日同じ本を購入した冴木が全訳したものを分けてもらうのであった。(イベント終了)
  • 「一緒に読もう」を選んだ場合、割り勘で購入して2人で読むことに。しかし結局は、英語がチンプンカンプンの主人公に代わり、冴木が読み解いた内容をもとに練習メニューが作成されることとなる。すると、女性がこなすにはあまりにハードなものが完成。男女のフィジカル差を考慮してメニューを見直すべきではと心配する主人公であったが、「調整?その必要はない」「同じ練習量でやるぞ。キミに後れを取るわけにはいかない」と冷徹に突っぱねられてしまうのであった。

2回目

 前回組んだハードな練習メニューをこなし続けてきた主人公が効果を実感する一方で、冴木はついていくので精一杯。体力の限界を迎え、ふらつきを見せた彼女は、体を気遣ってくる彼に対し「大きなお世話だっ!」と珍しく感情を昂らせてしまう。らしくない取り乱し方に自身さえも驚いたらしく、「少し頭を冷やしてくる」と去っていったのを受け、主人公が取った行動は……。

  • 「追いかける」を選んだ場合、冴木を追うことに。腕を掴んできた彼を払いのけることもできず、男女のフィジカル差を改めて痛感した彼女は、「頑張る以前の話だ。私には、スタートに立つ資格すらない」「キミの腕すら振りほどけない・・・思い知ったよ」とメンタルブレイク。例のメニューに関しては、すっかり諦めてしまうのであった。(イベント終了)
  • 「そっとしておく」を選んだ場合、無理に追いかけないことに。しっかり定められた練習メニューをこなしてから部室に戻ると、寝りこけている冴木を発見。目を覚ました彼女から主人公の身体になっている夢を見たことを語り、女の身であることを嘆く彼女を前に、ただ何も言えず立ち尽くすのであった。

ん・・・ああ、キミか。
キミの体になっている夢を見ていたよ。
ああ、鍛えたら鍛えたぶん素直に筋肉がつく、男の体だ。
バットが軽かった・・・ただ思いきり振るだけでボールが飛ぶんだ。
・・・なあ、どうして私は女なんだ?こんなに野球を愛しているのに・・・

3回目

 後日、例のメニューに基づいて練習を続ける主人公の許に冴木が姿を現わし、2人での特訓を再開することに。その合間、やはり体に堪えるのか、肩で息をする彼女の姿を見た彼は……。

  • 「練習メニューを変えよう」を選んだ場合、選択肢の通りメニューを変えるよう説得することに。男に負けまいと躍起になってしまっていたと反省した彼女は、自分に合ったメニューを組み直し、何事にも惑わされない不動の精神を体得。練習試合で鮮やかな逆転タイムリーを放って見せるのであった。
  • 「手加減はしないぞ!」を選んだ場合、冴木の意思を尊重してハードなメニューのままで行くことに。揺るぎない自信を身に付けた彼女は、鍛え上げたパワーで力強いホームランを放ってみせるのであった。

望むところだ!
女である事は言い訳にしない!できるかどうか、それだけだ!

エピローグ

 プロ入りを果たした主人公を祝う冴木は、甲子園で活躍したおかげで女子プロ野球からのオファーが舞い込んだこと、自分と同じ野球を愛する女性たちの集う世界を盛り上げるため、女性の活躍できる場を広げるため、女子プロの世界へ進むことを決意したことを語り、「同じ野球をする者どうしまた道が交わる日があるだろう。それまで、さよならだ」と笑顔でお別れを済ませるのであった。

王子バージョン

女子選手、冴木創が王子姿で登場。第4回パワプロ人気投票で優勝した事を記念した特別バージョン。似合いすぎて女子のファンが急増中。
(パワプロアプリR~PRのプロフィールより)

冴木創が王子姿で登場!第4回パワプロ人気投票で1位に輝いた記念の特別バージョン。演劇部に着せられたのだが、本人もこの姿が気に入っている様子だ。
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)

女子選手、冴木創が王子姿で登場。まるで映画の中から出てきたかのような凛々しさと華やかさから、女子のファンが急増しているらしい。
(実況パワフルプロ野球サクセススペシャルR~PRのプロフィールより)

冴木創が王子姿で登場!演劇部に着せられたのだが、本人もこの姿が気に入っている様子。さすがにその格好で野球はしないよね・・・?
(実況パワフルプロ野球サクセススペシャルSR~PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:プリンスへの憧れ

別Verイベント『誰かが王子に』

 公演を間近に控えているにもかかわらず、主演俳優を筆頭に部員のほとんどが風邪でダウンする危機的状況に陥った演劇部。台本の読み合わせを手伝っていた縁で彼らから泣きつかれた冴木は、性別にとらわれない主人公の提案により、主役たる王子を代役として演じることとなる。
 そして、一方の主人公もまた、人員不足を埋め合わせるため何か仕事を引き受けることになるが……。

  • 「場内整理」を引き受けた場合、迎えた公演には本来主演を務めるはずだった俳優のファンが大挙して押しかけ冴木に冷たい視線を送る、完全アウェイの状態で開幕。しかし、彼女の堂々たる演技により「やだ、かっこいい♡」「待って、尊い・・・」と観客たちは次々掌を返していき、最終的にはスタンディングオベーションが巻き起こるほどの大成功を収めることに。その結果、見物に集まった大勢のファンから、王子という呼び名でキャーキャー黄色い声援を浴びせられるようになるなど冴木フィーバーが巻き起こってしまい、渦中の本人はほとほと困り果ててしまうのであった。
  • 「その他大勢の役」を引き受けた場合、セリフが1つしかない脇役中の脇役を割り振られることに。しかし、緊張のあまりそのたった1つのセリフを飛ばしてしまい大ピンチ。冴木が機転の利いたフォローをしてくれたおかげで、何とか事なきを得るのであった。

SRイベント『冴木の夢』

1回目

 選択肢までは通常バージョンと同様。
 「一緒に読もう」を選んだ場合、割り勘で購入し、共同で読み進めることに。理想の自分を明確にイメージするのが大事だという一節に感化された2人は、各々どんな自分になりたいかを決めた上で、それを実践へと移すことにするのであった。

2回目

 どんな自分になりたいかを中々定められない主人公は、冴木の許へ相談に向かうことに。すると、豪勢な王子の衣装を見にまとった彼女が登場。子供の頃見た映画に出てきた、苦難を厭わず戦い続ける王子の姿に憧れを抱いているらしく、そのことについて演劇部の友人に相談したところ、まずは形から入ってみるべきだとその衣装を与えられたのだという。以上のエピソードに刺激を受けた彼は、とある理想の自分像へ辿り着くこととなるが……。

いや、男じゃなくて王子になりたかったんだ。
子供の頃に見た、映画の登場人物。連れ去られた姫を救うためどんな苦難も乗り越え闘う王子・・・
ふつうの女の子は王子様に救われる姫に憧れるだろうに、変だろう?

  • 「プロ選手だ!」を選んだ場合、子供の頃に憧れたプロ野球選手の姿こそが理想だと定めることに。どんな自分になりたいかについて、日が暮れるまで冴木と語り合うのであった。
  • 「お姫様だ!」の選んだ場合、お姫様が理想像だと冗談のつもりで言ってみると、それを真に受けた冴木から「私はキミの危機を救えるような王子様を目指して努力するとしよう」と約束されることに。翌日の紅白戦、最終回に迎えたピンチの場面でファインプレイを見せた彼女に感謝すると、「いえ。ご無事でなによりです、姫」(キラーン☆)とすっかり王子になりきった返答が。そのあまりのイケメンっぷりにお姫様扱いも悪くないなとニヤけてしまうのであった。(イベント終了)

3回目

 迎えた練習試合では、初回から大量失点を喫した上にこちらは無得点と敗色濃厚。ベンチに諦めムードが漂う中「どんな苦難にも闘志を失わず突き進む王子・・・それが私の理想だ」とただ1人士気を高く保つ冴木は、次の打席で1点を取って反撃の糸口を作ると宣言し、その通りホームランを放ってみせる。

どんな苦難にもくじけない!それが私の描く理想の自分だ!

 ベンチが活気を取り戻し始めた中、続いて打席に立った主人公は、裏をかいたセーフティバントを試みるが……。

  • 成功パターンでは、目論見通りセーフに。勢いに乗ったチームはまさかの逆転勝利を収め、「お互い理想の自分に一歩近づけた気がするな」と誇らしげな冴木と笑い合うのであった。
  • 失敗パターンでは、アッサリ読まれてしまいアウトに。チームの勢いを削ぐ結果となってしまうが、周囲には最後まで諦めずに食らいついていたことを評価され、冴木からも「結果は出なかったが目指している道は間違っていなかったようだな」と励まされるのであった。

大筒バージョン

右投げ左打ちの二塁手。9人兄弟の末っ子で上は全員男。父親は野球好きで、自分の子供だけで野球チームを作るのが夢だった。
(パワプロアプリR~PRのプロフィールより)

攻走守バランスの取れた内野手。現在、一人暮らしをしている。「創」という名は、父親が彼女の事を最初の子のように愛しているという意味でつけた。
(パワプロアプリSR~PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:大筒の星

別Verイベント『図解、難解、何度もトライ』

 最新の野球技術理論について成書を当たりながら図解を書いている冴木と出くわした主人公。チラリと見た彼が「わかりそうでわからないな・・・」と言う通り、彼女も「図解にしてもまだ少しわかりにくい」と思ってはいるものの、どう改善すれば良いか悩んでいるらしく……。

  • 「先生に聞いてみる」を選んだ場合、選択肢の通り提案。「キミは私が考えつかないようなひらめきをするな!」と感心した冴木は、"先生"の教えを仰ぐことになる。しばらくの後、どうなったか彼女に尋ねると、細かい解説をしてもらい、今度議論を交わすことにもなったと聞かされる。話を詳しく聞くと、"先生"は"先生"でも著者本人に直接コンタクトを取ったと判明、冴木の行動力に脱帽することとなるのであった。
  • 「図を動くようにする」を選んだ場合、工作を加えて図を動くようにすることに。せっかくなら現実に即した形にしたい、筋肉の動きも見せられるようにしたいとこだわりにこだわる冴木に対し、それならばもう人間が実演した方が早いとツッコむ主人公なのであった。
  • 「一緒に考える」を選んだ場合、いざ詳細に確認してみると主人公にはわからないことだらけ。「素晴らしいな!わからない部分がこんなに出てくるとは!」「キミのおかげで改善作業がとてもはかどりそうだ!」と感謝されるも、プライドは確実に傷付いてしまうのであった。

SRイベント『冴木の夢』

1回目

 選択肢までは通常バージョンと同様。
 「一緒に読もう」を選んだ場合、割り勘で購入し、共同で読み進めることに。しかし結局は、英語がチンプンカンプンの主人公に代わり、冴木が読み解いた内容をもとに彼の練習メニューが作成されることとなる。せっかくだからと他の部員の分までメニューを組むことにした彼女に助力を申し出るも、「ありがたいがキミはその練習メニューをこなして強くなってくれ」「メニューは家に帰ってからこちらで組んでおくよ」と断られてしまうのであった。

2回目

 冴木の組んだメニューがキツすぎると嘆く控え部員と出会った主人公はそのことを早速彼女に報告。チームの力を底上げするつもりでやっていたことが負担になっていたとはとショックを受けた彼女は、画一的にフィジカル強化を図るメニューを抜本的に見直し、各々の実力・個性に合わせたものに修正することを決断、主人公の助力を仰ぎつつ新メニューを作成する。
 そして、個々人に合ったメニューに変わったことに気づいたチームメイトたちに対し、独りよがりなメニューを押し付けていたことを謝罪、今後も一丸となって努力を重ねていくことを誓い合い、チームの団結は一層強まることとなるのであった。

3回目

 練習試合、冴木が組んだ練習メニューのおかげもあって強豪校相手にもがっぷり四つで喰らいつくナイン。満塁のチャンスで回ってきた主人公の打席結果は果たして……。

  • 成功パターンでは、走者一掃のヒットを放ち、チームも勝利を収める。こうして一段階上のチームになれたのは彼のアドバイスがあったからだと冴木から感謝されることとなるが、メニューを作った冴木もそうだし、チーム全員の力が合わさってこそだと返答。これからもチーム一丸で突き進んでいくことを誓い合うのであった。
  • 失敗パターンでは、浅いフライを打ち上げてしまうが、冴木のタッチアップで勝ち越し点をもぎ取り勝利を収める。以降は成功パターンと同様。

大筒高校でのエピローグ

 主人公のプロ入りを祝った冴木は自分も女子プロ野球の道へ進むことを明かし、次また巡り合うときまで元気でと別れの挨拶を済ませるのであった。

冴木:○○、プロ入りおめでとう。皆と同じように公式戦に出られて一緒にプレイできたことは一生の思い出だ。
主人公:ああ、オレもだ!大筒高校野球部でのこと忘れないよ。
冴木:お互い、プロで切磋琢磨する上での励みになるだろうな。
主人公:お互い・・・?もしかして、それって・・・
冴木:実は女子プロ野球に行くことにしたんだ。
主人公:そうだったのか!おめでとう、冴木さん!
冴木:ありがとう。プロとなれば強い選手揃いだろう。どこまで通用するかわからないが精一杯やるつもりだ。
主人公:お互いこれからだな!
冴木:ああ、野球を愛する者同士またいつか会えるだろう。そのときまで、元気で!

コンボイベント

『ちょっとくらいはね』

 宮田良哉とのコンボイベント。
 一目につかない場所で居眠りをして練習をサボろうとする宮田を見つけた主人公と冴木。実力は十分なものの態度がすこぶる悪い彼を嘆く冴木に同調した主人公は……。

  • 「冴木に説教してもらう」を選んだ場合、選択肢の通り冴木が説教することとなり、彼女は人生の目標をしっかり定めれば自ずとそれ向かって頑張ることができるだろうといった内容を説く。しかし、「オレの人生の目標はだらだら暮らすことっしょ」と宮田は説教を逆手に取ってサボりの口実に使い、真面目な冴木も「それがお前の決めたことなら私からどうこういう問題ではないな」と納得してしまうのであった。
  • 「宮田を褒める」を選んだ場合、もしかしたらやる気を出すかもしれないと宮田を褒めちぎることに。「冴木さんも宮田ってすごいって思わないか?」と冴木に水を向けるも、「言葉を選んでいるんだ」「心からの言葉でないと相手に失礼だろう?」と彼女はしばらくの間黙りこくってしまう。「ふーん、そんなもん?適当に褒めてくれればいいんだけど」と自分が褒められることにさえ関心の薄いテキトー男・宮田と、「なるほど。相手を待たせるのも失礼ということだな?」とどこまでも真面目な冴木に挟まれ、ツッコミの追いつかない主人公なのであった。

『冴木とクッキング』

 宇佐崎詠子とのコンボイベント。
 栄養管理について学ぶため料理を教えて欲しいと宇佐崎に迫られるも及び腰の冴木。彼女の熱量に押し切られ、「あまり見栄えの良い料理は期待しないでくれと」と渋々応じる。
 その様子を見ていた主人公は冴木のことを案じ、自分も参加すると申し出て、2人に受け容れられる。

 実際、鍋料理を作るという冴木の手際を見てみると、明らかに手慣れておらず具材の切り方も芯まで火が通るとは思えない大雑把なもの。「さすがです!これなら練習後で疲れていても手早く簡単にできますね!」と盲目的に冴木を賛美する宇佐崎に同意を求められた彼の取った行動は……。

  • 「アドバイスする」を選んだ場合、見かねてもっと小さく切るべきだとアドバイスすることに。しかし冴木は加減がわからないのか今度は細かく切り刻み始めてしまい、再び注意する羽目となる。すると宇佐崎が「もう!さっきから教えていただいているのに冴木さんに失礼ですよ!」と怒り出してしまい、「あたしは冴木さんが作ったものならなんでもおいしくいただけますよ!愛があるので!」「失敗してその鍋が炭になろうがお腹を壊すほどマズかろうがちゃんと食べられます!」と宣言。そっちの方が失礼じゃないかとツッコむ主人公なのであった。
  • 「宇佐崎に合わせる」を選んだ場合、宇佐崎に同調してそのまま見守ることに。調味料の入れ方も大雑把で行く末を懸念する主人公であったが、出来上がりは意外にも美味で一安心。おかわりをしようとすると、「ダメです!」「冴木さんの作ったものは全部あたしが食べるんです!」と宇佐崎に制されるも、冴木に食べ過ぎを心配された彼女は「わかりました!あたしは腹八分にしておきます」「○○さん、お腹が破裂してでも全部食べきってくださいね!」と極端な主張から極端な主張へとスイッチし、「・・・少しはオレの心配もしてくれ」とツッコまれるのであった。

パワサカ

巧みなボールキープと鋭い戦術眼で敵サイドを攻め上がるMF。本分は野球で、走攻守に優れた内野手。女子であるがりりしい口調で話し、ひたすらストイックに自分を追い込む。
(パワサカイベキャラ図鑑のプロフィールより引用)

ユニークボーナス:りりしき球道者

新規作成日: 2020/10/22 07:03
最終更新日: 2024/05/29 00:18
最終更新者: エチレン @etilen_pawa
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