おがわめぐる
織河めぐる

編集 履歴

登場作品 eBASEBALLパワフルプロ野球2020
登場シナリオ パワフル農業大学編
所属 パワフル農業大学
ポジション 監督、投手
利き手/足
誕生日 不明

概要

いつもぽーっとして何も考えてなさそうなパワ農野球部の監督。楽しい野球がモットーで、部員たちの行動にあまり口出ししない。
(ebaseballパワフルプロ野球2020公式サイトより)

 母校であるパワフル農業大学の野球部で監督を務める女性。普段はおっとりとしていてマイペース、一見何も考えていなさそうですらあるが、優れた観察眼で部員の性格や得手不得手を熟知し、行動を巧みに操ったり、弱点を突いた的確な采配をしたりするなどしたたかな一面を持つ。また、いたずら好きであり、嘘泣きしてみせて相手の動揺する様を見るのが大好き。もう少なくとも三十路近いはずなのだが……。

 パワ農の伝統である楽しくのびのびをモットーに放任主義を貫いており、チームは長らく弱小のままであったのだが、主人公が表明した強くなりたいという熱い思いに衝き動かされ、パワ農の特色を活かした独特な練習法で部員たちを鍛え上げていくことになる。
 ただし、決して押し付けるようなことはせず、そういった練習法を思いつくように誘導したり、勧めたりするだけで、基本的には練習でも試合でも部員が自分で考えて行動するに任せている。パターナリスティックなスパルタ指導を嫌い、個性や自主性を重視する彼女らしいやり方と言えよう。
 そののびのび育つのを手助けするという信念は、部員たちのことを「タネ」などと植物に喩えるところにも表れており、慈愛に満ちた眼差しで彼らの成長を見守っている。

 人間に限らずハーブを育てるにしても丹念に思いを込めて世話をするような愛情深い性格をしており、主人公曰く甘やかし上手。料理の腕も確かで、作中では豚汁やハーブ料理を振舞い彼を唸らせる。また、野球一筋でお洒落な服装とは無縁の人生を送って来たにもかかわらず、大学生の主人公とカップルに間違えられるほどの若々しいルックス、美貌を維持している。
 CVは榎吉麻弥。






※※※以下ネタバレ※※※




獅乃木との関係

 彼女の方針が誤っていることを示すため、弱小のパワ農野球部に並々ならぬ対抗心を燃やすなど、メガロポリス学院大のエース獅乃木琢磨から異常なほどの執着を受けている。
 実は、中学野球部時代、監督として指導に当たっていた織河の反スパルタ的な姿勢に反発して部室立て籠もり事件を起こした獅乃木を庇って彼女が辞任してしまったという過去があり、彼の心には大きなわだかまりが残っている。
 また、織河も獅乃木が取り上げられたニュースをチェックするなど、度々彼のことを気にかけており、特別な教え子と思っているようである。
 『秋季全国大会 決勝 試合後』のセリフによると、どうやら彼がチームワークや野球を楽しむことの大切さを理解していないことが心残りだったようで、彼女にとって獅乃木はいわばひねくれているがゆえに気がかりな「タネ」だったのだと思われる。

 自分にとって不要な物はゴミ呼ばわりやカス呼ばわりして容赦なく切り捨てる獅乃木が、野球部分裂などの手段に訴えず、言うことを聞かせるためにわざわざ部室立て籠もり事件を起こすほどの執着を見せた以上、(サクスペのイベントで強く否定してはいるものの)中学時代の彼にとって織河は淡い好意の対象であった可能性が高い。
 もちろん強くなりたかった、というのが第一の動機ではあろうが、嘘泣きなどでからかって彼の純情とプライドを傷付けてしまったことも反抗の一因になったのではないか、と考えられる。

主人公との関係

 主人公ははじめこそ彼女のやり方や熱意に対して懐疑的であったが、「楽しみながら強くなる」ことを目指して共にチーム強化を果たしていくうちに熱烈な信奉者となって獅乃木との対決姿勢を深めていく。
 物語序盤のうちから織河のことを異性として意識する描写はあったが、好意を持たれているのではないかと期待したり、お見合い話の噂にやきもきして矢部の早とちりだったとわかると安堵したり、あるいは慈愛の眼差しで見守られる獅乃木に嫉妬するような素振りを見せたりと主人公が彼女に対して恋愛感情を持っているように取れる描写が中盤以降増えていき、展開によっては織河と両想いになることさえある。サクセス史上、彼女候補以外の特定の女性キャラクターに対して主人公がスケベ心以上の露骨な恋愛感情を能動的に、しかも頻繁に示すのは非常に珍しいことであり、特筆すべきと言えるだろう。

 織河の方も、死闘となった紅白戦と「一緒にプロを目指しましょう!」という主人公の冗談をきっかけに、彼は自分が教え導く「タネ」以上の存在であり、漫然とのびのび野球に甘んじていた自分に影響を与えて変わるチャンスをくれた一人の特別な男性であると認識し、恋心を自覚するようになる。

まとめ

 獅乃木の「(楽しむことなどムダで)ただ強くなりたい」という立場と織河の「(強くならなくていいから)楽しんで野球をしたい」という立場はどちらも極端な物として描写されており、パワ農シナリオにおいては主人公の情熱と織河の創意工夫、そして自然の中育んだ強固なチームワークによってパワ農野球部が「楽しみながら強く」なったことで、それらの相容れない理想が止揚されて1つの解決に至ったと解釈することが出来る。

 パワ農のシナリオを織河の物語として総括するならば、愛情深い性格と少年野球時代に受けたスパルタ指導への反発から誰も落ちこぼれないのびのび野球を推し進め、勝ちにこだわるとか強くなりたいという意味での野球への真剣さ(※主人公は獅乃木のことを野球に対して真面目と評している)は失い気味であったが、主人公と二人三脚で「楽しみながら強くなる」野球を模索してチーム強化に励むうちに真剣さを取り戻していき、勝利への執念を見せるまでになる。そして彼への恋心を自覚し、秋の神宮大会で優勝した場合には別れを惜しみ想いを伝える、となるだろう。






※※※以下オマケのイベント解説※※※




パワフル農業大学編

メインストーリー

『のんびりとした日常』

 パワ農野球部のダラけた空気に焦りを感じる主人公は、強くなるために練習量を増やすべきだと監督の織河に直訴するも、野球は楽しいのが一番だという彼女から得意の嘘泣きであしらわれそうになる。それでも食い下がろうとすると、「厳しい練習をしたからって、絶対にプロになれるわけじゃないのよ?」「○○くんが望むような練習に、他のみんなはついて来れるかな?」との核心をついた指摘を受けてしまい返答に窮することとなるが、苦し紛れに発した「みんなが楽しみながら強くなる練習があればいいんじゃないですか!?」「オレが、絶対見つけ出してみせます!」という言葉により心を動かすことに成功。自分も何か考えてみると約束してもらうのであった。

ふふっ、じゃあ、私もなにか考えてみようかなぁ。監督だもんね。

『実習練習 春』

 「楽しみながら強くなる」方法がさっぱり思いつかない主人公が気分転換のために深呼吸をしていると、そこへ織河が登場。一緒になって深呼吸をしてみせた後、パワ農には都会では感じられない四季折々のいろんな個性があると語りかけてくる。
 その言葉にインスピレーションを得た彼は実習授業と練習を組み合わせた実習練習の導入を発案。手始めに森林調査を練習に取り入れようとするのであった。

『大学日本代表』

 大学日本代表に参加する獅乃木琢磨のニュースをいつになく真剣な表情で見つめる織河。そこへ主人公がやって来たため、慌ててテレビの電源を消して応対。自分も日本代表みたいな大舞台で活躍したいと語る彼を、夢が叶うといいねと励ますのであった。

『実習練習 夏』

 織河の勧めで土作りと整地をすることになった野球部。このままのペースでは日が暮れるまでに終わらないと効率的に作業を進める方法を相談し合う部員たちを眺める彼女は、「ふふっ、考えてる考えてる」と満足げに微笑むのであった。

『実習練習 秋』

 織河が地元の農家に話をつけ、野球部一同は果物の収穫をすることに。よく許可がもらえましたね、と訊く主人公であったが「ん~・・・私が可愛いから・・・かな?」とふざけた返事であしらわれてしまう。やって来た農家のおじさんからめぐるちゃんと呼ばれているため、どうやら個人的なコネで話を付けたのだと思われる。
 その後、収穫した果物を少し分けてもらい、おじさんから「負けたら承知しねぇぞ!」と発破をかけられた彼は、ますます負けられないと勝利への思いを強くするのであった。

『秋季リーグ 1回戦』

 迎えた秋季リーグ初戦、強豪メガロポリス学院にコールド負けの惨敗を喫し、悔しがるパワ農ナイン。そこへ獅乃木が姿を現し、相変わらずのヌルい指導でこの体たらくなんだから二度とリーグ戦に出てくるなと織河を詰り倒した上、それに憤慨したパワ農ナインに対しても負け犬のゴミ呼ばわり。「くやしかったら勝ってみやがれ!」と挑発してくる。
 怒り心頭のナインを他所に、かつての教え子獅乃木の成長した姿に目を細める織河を見ているうちに(獅乃木への嫉妬か)怒りが込み上げて来た主人公は、メガロポリス学院大へのリベンジを誓うのであった。

『新キャプテン』

 4年生が引退し、織河はパワ農野球部の雰囲気にふさわしいと和良比を新キャプテンに指名する。

『廃部決定』

 メガロポリス学院への敗北を引きずってか部の雰囲気はピリピリしており、新キャプテンに就任した和良比はイマイチ頼りない。
 そんな中、野球部の廃部が決定したとの一報が入る。織河の語る所によると、彼女が上層部に掛け合っても「結果が残せない部に価値などない!!」と聞く耳を持たれなかったらしい。悄然とする一同に、嘘泣きを披露しつつ楽観的な言葉をかける彼女だったが、彼らにはやる気がないように映ってしまい、部内には険悪な雰囲気が漂うことになってしまうのであった。

でも・・・やっぱり私の力不足なのよね。
みんな、ごめんね~・・・
あはは、ビックリした?
暗くなっててもしょうがないわよ。
きっと・・・なんとかなるでしょ。

『再始動』

 主力メンバーである和良比や玉根らすらもグラウンドに姿を見せなくなり、ついにこの部も崩壊かと落ち込む主人公に、織河は「絶対戻ってくるわよ」と予言。
 ちょうどその言葉の通り姿を現した彼らは、野球部存続のための署名活動を始めたことを打ち明け、部室のPCに偶然表示されていた署名フォームのページがヒントになったことを語る。
 すると織河はその行動力に感心してみせ、実習練習を通じて署名活動を支えてくれる地域の人脈と自分たちとを繋いでくれたことに関して、主人公を称賛するのであった。

『実習練習 冬』

 今度は牛の世話をすることに。実習練習を通じて部員たちに自主性が芽生えてきたことを感じた彼女は次なる手を打たねばと考えを巡らせるのであった。

『春季リーグ戦 最終戦』

 春季リーグ戦を終え、主人公と矢部は全国大会出場を逃したメガロポリス学院について談義。チームの連係は悪かったらしいが、やはり個々の力は素晴らしい、獅乃木が海外遠征でいなかったとはいえ、健闘を見せたメガロポリス学院は油断ならない、見返すくらいの気持ちで練習してやろう、と意気込む主人公の姿に、「・・・・・・放っておいても勝手に気づきそうね。ふふっ、いい感じだわ~」と織河は微笑むのであった。

『新入生』

 廃部が決まっても諦めずに戦う姿に感銘を受け大勢の新入部員が入部してくれたことに感動する主人公たち。みんながチームのために頑張ったからだと織河から称賛され、自分たちの強みは実習練習や署名活動を通じて培ったチームワークだということに気付く。
 彼女はそれを「ワンチーム」というスローガンにまとめ、ナインは「ワンチーム」のもとメガロポリス学院に勝つことを誓うのであった。

アナタたち全員の力よ。みんながひとりひとり、チームのことを考えたから。みんなが・・・ね。

『獅乃木現る』

 単身パワ農の練習グラウンドに乗り込んできた獅乃木は、楽しい野球なんておめでたいお題目では強いチームは作れない、とまたしても織河を挑発するも、動じず嘘泣きでからかってくる彼女にイライラ。中学時代の恨みつらみを吐き出し、「その様子じゃ、今もきっとあのときと同じ過ちを繰り返してんだろうな!」と嘲笑ってみせる彼に我慢ならなくなった主人公は、織河と作り上げたやり方でメガロポリス学院に勝つと啖呵を切る。
 獅乃木が去った後、彼が自分に反発して立て籠り事件を起こしたために、勤めていた中学の野球部が廃部の危機に陥った過去を織河は告白。一同が全国優勝を成し遂げて彼女のやり方が間違っていなかったことを証明すると誓う中、とりわけ「オレ自身、アイツには負けたくない!」と闘志を燃やす主人公なのであった。

だって~、私は厳しくするの、きらいなんだもん。
楽しい野球が好きなんだもん。

『2人の想い』

 都会の高級店で秋のリーグ戦に向けた決起会を行った帰り、皆とはぐれてしまった主人公はランニング中の獅乃木と出くわすが、彼からは名前すら覚えてもらえておらず、勝つために全力を尽くしている自分に比べていかにパワ農野球部が甘っちょろいかを熱弁されてしまう。その勝利への執念に感心しつつも、織河との確執について一言物申そうとした彼は……。

  • 「お前にも一理ある」を選んだ場合、獅乃木の言い分にも一理あることを認めつつもチーム全員が力を合わせて勝つことが重要だと指摘することに。こちらの選択肢を選ぶと、織河エピローグのフラグが折れてしまうので以下割愛。
  • 「お前は間違ってる」を選んだ場合、中学時代に彼が取った強引なやり口を非難するも、「ひょっとしてアイツに惚れてんのか?」とからかわれてしまう羽目に。「ま、まあ、確かに優しいし、素敵だな、って思うことはあるけど・・・」と満更でもない様子を見せるが、この期に及んで色恋に気を取られているなど馬鹿らしいと獅乃木からは呆れられ、置いていかれてしまう。それでも織河のことを思い浮かべてニヤニヤしていたところに、彼を探しに当の本人が現れたことで大きく動揺。「獅乃木のヤツが変なこと言うから、意識しちゃうじゃないか・・・」とポツリ呟くのであった。

『秋季全国大会 決勝』

 ついに迎えた全国決勝、「せいぜい悪あがきするんだな」と獅乃木から挑発されるも織河は意に介さず、教え子対決の実現に無邪気に喜んでみせ、ライバルが出来たおかげで彼もいい目をするようになった、これまでの集大成を見せてこいと主人公を激励。
 それを受けた彼は、両チームの全員で野球を楽しんでくると朗らかに応じるのであった。

秋季全国大会 決勝 試合後

『秋季全国大会 決勝 試合後(勝利)』

 パワ農ナインが勝利の喜びを分かち合う一方、メガロポリス学院ベンチでは怒り狂った獅乃木がチームメイトに当たり散らしっぱなし。近付いてきた織河から、勝ち負けばかりにこだわっても仕方がないといい加減気付いただろ、と諭され、キツい口調で言い返すと、またしても嘘泣きでからかわれてしまう。
 再び中学時代の恨みつらみが蘇ってきて、自分を庇った彼女が中学野球部の監督を辞任してしまったことを明かした彼は、「テメェが、監督を辞めるなんて・・・そんなことになるなんて思ってなかったんだ!オレはただ・・・勝ちたかっただけなのに・・・!」と複雑な心境を吐露。あの頃と違い、今日はイキイキしていたと褒められて驚きつつも、更なる進化を果たすと宣言して去っていくのであった。

・・・さっきの試合中、とっても楽しそうだったわよ、獅乃木くん。
あの頃のアナタと違って、イキイキしてたわ。
これからが楽しみね。

『秋季全国大会 決勝 試合後(敗北)』

 試合には敗北。敗戦を悔しがりつつも皆で頑張ったことを誇りに思い笑顔を絶やさないパワ農ナインを眺め、意味がわからないと気味悪がる獅乃木に、そのうちわかるようになると語りかけた織河は、彼がいずれ本当に大切なことに気付いてくれることを願うのであった。

アナタにも、そのうちわかるわよ。
あ、もしかして今もわからないフリしてるだけだったりして~・・・

なにも思わないなんてこと、ないよね。

『世界大会1回戦』

 主人公が大学日本代表に選ばれ、嬉しさのあまり号泣する織河。嘘泣きじゃないですよねと訊ねる彼であったが、彼女が本当に喜んで泣いてくれていることを悟り、もらい泣きしそうになるのであった。

うう・・・
そんな余裕ないぐらい、うれしいんだから~。

『世界大会決勝』

 パワ農ナインと一緒に現地で観戦した織河から、よく頑張ったと主人公と共に褒め称えられる獅乃木。
 世界大会での共闘を通してだんだんと絆されてきた彼は、「ケッ。ちょっと一緒に戦っただけで仲間気取りか。甘っちょろいな。だが・・・まぁ、そういうのも悪くねぇかもな」とデレの片鱗をのぞかせるのであった。

エピローグ

『エピローグA』

 野球部の存続も決まり、織河は明るい未来に胸を膨らませる主人公たちを応援するのであった。

あなたたちの花が、これからどんな実をつけるのか・・・
楽しみにしてるわよ~。

『エピローグB』

 廃部は免れたものの規模は縮小することになり、落ち込む主人公たち。「次こそ花を咲かせる」と織河はもう弱小に甘んじ続けるつもりはない様子を見せるのであった。

次こそ花を咲かせるために、また種まきからやり直し、ってとこかな~。

その他イベント

『隣町のショッピングモール』

 主人公、稲穂、織河の3人は隣町に出来た大型ショッピングモールへ向かうことに。選択肢によっては主人公と織河が2人でモールを回ることになる。
 アパレルショップにて「ちょっと若すぎるかな~・・・」「こういうかわいい服、着たことがほとんどないのよね。興味はあるんだけど・・・」とフリルのついたワンピースを物欲しそうに見つめる彼女は、店員に試着を勧められことになるのだが、この時、主人公とカップルであると勘違いされてしまい、「か、彼氏じゃないです」と動揺。結局店員と主人公のコンビに押し切られて着てみることになり、「思った通り、似合ってましたよ!」とおだてられ、満更でもなさげに笑うのであった。

『季節の味わい』

 近所の農家からもらった食材をみんなで料理するという話になり、リーダーを誰が務めるか主人公が選ぶことに。選択肢によっては織河に頼むことができ、彼女お手製の豚汁を振る舞ってもらえる。

織河の好感度が十分高い時

 「すごく優しい味がします!」と舌鼓を打つ主人公は、「○○くんの好みの味だった?」と尋ねられ、「はい!とても!」と即答。「ふふっ、じゃあ覚えとかなきゃね」と微笑みかけられるのであった。結婚でもするつもりか?

織河の好感度があまり高くない時

 「おいしいです!」と舌鼓を打つ主人公は、「プロを目指してるんだから、いっぱい食べて体を大きくしないとね」と微笑みかけられ、早速おかわりを頼むのであった。

個別シナリオ

『のんびり仲良く』

 球拾いすらテキパキ終わらせられないたるんだチームメイトとそれをニコニコ見守っている織河を見て「基本的にほったらかしなんだよな、この人」と危機感を覚えた主人公は……。

  • 「注意した方がいいのでは?」を選んだ場合、選択肢の通り彼女に直談判するも、そのままペースに呑まれてしまいロクに練習できない。
  • 「オレが注意してきます!」を選んだ場合、主人公が音頭を取ってしっかり練習をこなすことに。

 どちらにせよ、帰り際に昔からみんなで和気あいあい、のんびり楽しくがパワ農の校風なんだと織河に諭されることとなり、このとき同時に彼女がパワ農OGであることが判明するのであった。

『チームワーク』

 生憎の雨天でグラウンドを使えない野球部。それでも練習に励みたいという主人公に練習方法を考えるよう織河は言いつけるが……。

  • 「普通の室内練習」を選んだ場合、主人公の答えに従い普通に練習することに。つまらなさそうな部員たちを巧みにモチベートし、楽しみながらでも何かしら野球に活かせるような練習をできるよう計らう織河を見て彼女は本来すごい人なのではと思う主人公であったが、矢部を無邪気にからかう姿を見て、考え過ぎかなと思い直すのであった。
  • 「楽しく出来る練習」を選んだ場合、主人公の答えに従い楽しく練習することに。織河が決めたその内容は部員全員参加のジェスチャーゲームで、ふと顔を近付けられてお題を告げてもらった際、彼は「監督の顔が近くてドキッとしちゃったよ・・・」とついつい意識してしまう。いざやってみると、意外と意思疎通の練習になっていることに気付いた彼は、巧みに部員をモチベートするなんて彼女は意外にすごい人物なのではないかとの思いを抱くが、矢部を無邪気にからかう姿を見て、考え過ぎかなと思い直すのであった。

成長できる環境

『成長できる環境1』

 作物を育てつつ練習する部員たちに触発されてハーブを育て始めたという織河は、どんな音楽を聴かせながら育てるのが良いか主人公の意見を求めてくるが……。

  • 「クラシックを聞かせる」を選んだ場合、選択肢の通りクラシックを聞かせて育てることに。ハーブは主人公曰くおどろおどろしい、織河曰く人の手に見える形に育つ。
  • 「ヘビィメタルを聞かせる」を選んだ場合、選択肢の通りヘビィメタルを聞かせて育てることに。ハーブはとげとげしいヤンチャな感じに育つ。
  • 「水やりの度にほめる」を選んだ場合、選択肢の通り褒めちぎって育てることに。ハーブは織河曰く素直で賢い感じに育つ。香りが良いので料理に使ってもよさそうだとコメントする主人公であったが、彼女から「食べちゃうの?」と嘘泣きでからかわれてしまう。

ええ?これ、食べちゃうの・・・?
私の子供みたいなものなのに・・・
うう・・・

へへ、ダマされた?

 いずれの選択肢を選んでも、しっかりと愛情を注いで育てたと語る彼女の温かな表情を見た主人公は「優しい笑顔だなぁ。こういう愛情が、オレたちにもかけられてるのかもしれないな・・・」としみじみ感じるのであった。

でも、ちゃんと言われた通りに育てたのよ?
丹念に、丁寧に・・・
毎日毎日、この子たちが喜ぶように、ね。

『成長できる環境2』

 先日のハーブを使って料理を作りたいが、部員全員分くらいの量を作れそうなので手伝って欲しいと織河から頼まれた主人公の答えは……。

  • 「手伝う」を選んだ場合、2人で全員分の料理を作ることに。見事作り上げ迎えた部を上げての食事会で、口元に付いていたご飯粒を彼女に取ってもらった主人公は、「監督って、甘やかし上手なのかな・・・」とにやけるのであった。
  • 「手伝わない」を選んだ場合、手伝うのは断ることに。すると、織河が2人前だけ作ってくれ、料理の味にいたく感動した主人公は、「どんどん食べてね。○○くんのために作ったんだから」との言葉に、「オレのため、に・・・?ま、まさかそういう意味じゃない・・・よなぁ」と妄想を捗らせてにやけるのであった。

 この辺りから主人公→織河の好意がやたらと強調され始める……。

『お見合い』

 矢部からもたらされた織河がお見合いをするとの一報に、モヤモヤした思いを抱く主人公は、現れた彼女に何か言葉をかけようとするが……。

  • 「引き止める」を選んだ場合、自分の気持ちに従い、結婚して欲しくないと織河を引き止める。
  • 「祝福する」を選んだ場合、自分の気持ちを押し殺し、笑顔で彼女を祝福する。

 いずれにせよ、自分はタイプだったのに相手にフラれてお見合いは破談になった、と涙を滲ませる彼女の姿に、ショックなのか嫉妬なのか判然としない動揺の表情を一瞬浮かべる主人公であったが、それが嘘泣きであるとすぐさま看破。
 バレたかといたずらっぽく笑い、お見合いをしたのは自分ではなく農家のおじさんの娘さんだと真相を明かした彼女は、今縁談を持ちかけられても、「植えたタネ」の面倒をもう少し見てあげないといけないから断るつもりだと語る。それを受け、先日収穫したハーブ以外に何か育てているのかと訊ねるも、「ふふっ、おしえない~」と再びのいたずらっぽい笑顔ではぐらかされ、「な、なんか可愛い・・・」と思わずにやけが止まらなくなった主人公。稲穂からやけにニヤニヤしているけどそんなにホッとしたのかとに問われ、「そ、そりゃまあ、監督が辞めずに済んだんだから、ね・・・」と取って付けたような方便でごまかすのであった。

今、私にお見合いの話なんて来ても、きっと断っちゃうと思うな。
ここに植えたタネを、もうちょっと面倒みてあげないといけないからね~。

もう迷わない

『もう迷わない1』

 4年生になってから発生。突然上級生チームと新入生チームで紅白戦をすると言い出した織河。新入生に実力を見せてやると余裕綽々の主人公らであったが、彼女の的確な采配により新入生チームに敗れてしまい大慌て。まだまだ至らぬ所が多いと痛感した彼らはさらなる成長を遂げるためどのような方針を取るべきか思案するが……。

  • 「チームワークを強化する」を選んだ場合、お互いの弱点をみんなで補い合おうと遅くまで残って連携の練習をする。
  • 「弱点を克服する」を選んだ場合、それぞれの課題を克服しようと遅くまで残って練習を重ねる。

 練習の成果に手応えを感じた主人公は、次は負けないと意気込みつつも、これほどの優れた戦術眼を持ち合わせている彼女が今まで采配を部員任せにしていたことを不思議に思うのであった。

『もう迷わない2』

 夜間特訓を終えて織河と談笑しているうちに、実習練習や署名活動を行うに至った経緯について思い返した主人公は、要所要所で彼女が巧みに自分たちをモチベートするよう計らっていることに気付き、それを実際にぶつけて確かめようとするが……。

練習量が増えても、誰も文句を言わない・・・
そのつらさや苦しみすら、楽しんでるように見える。
・・・ふふっ、ちょっと前までは、のんびりやりたいでやんす~って言ってたのにね、みんな。

  • 「ハッキリ聞いてみる」を選んだ場合、自分たちがのんびり野球を脱却できるよう遠回しに指導していたのではないか、と単刀直入に尋ねる。
  • 「さりげなく聞いてみる」を選んだ場合、彼女の本音を引き出そうと誘導尋問を試みるが、上手くいかず結局単刀直入に尋ねることになる。

 いずれにせよ、織河は「私のエゴなんだけどね~」と注釈しつつ、自分にとっては楽しい野球こそが理想で、決して練習を部員に押し付けたくはなかった、「強くなりたい」と言ってくれなかったら今ものんびり野球に甘んじていたままだっただろうと語り、キャプテン選びについても、本当は和良比にするか主人公にするか随分悩んだことを明かす。
 そして、紅白戦のリベンジマッチ開催を直訴され、他の部員たちも続々同じことを頼んできたのだと微笑みつつ快諾。彼が去ってから、「いいチームになってきた・・・かな」と呟くのであった。

『もう迷わない3』

 ついに迎えたリベンジマッチ。主人公ら上級生チームは猛練習の成果を見せ付け、5点差と試合を優位に進める。彼らの押せ押せムードに気圧される新入生チームであったが、リリーフとして織河が登板したことで空気は一変。長年のブランクがあると言いつつも、打席に立った玉根が腰を抜かすほどの剛速球を投げ込んだ彼女に、その場の全員が唖然となり、流れも一気に新入生チームへ。試合は同点で最終回を迎えることになる。

 しかし、なんとか持ちこたえた上級生チームが、主人公の必死の走塁によりサヨナラ勝ちを収め、熱戦はついに決着。織河とお互いを称え合い、今回の登板も例によって「点差のついた試合でも気を抜くなよ」というヒントだったのかと尋ねると、そんなつもりはなかった、主人公の影響で負けたくないという気持ちが湧いてきたのだとの答え。ならばと軽い冗談のつもりで「じゃあ、オレと一緒に、監督もプロを目指しましょう!」と言ってみると、いつもの余裕はどこへやら、彼女は顔を赤らめ、うまく返事ができなくなってしまう。

・・・ううん、今日はヒントのつもりはなかったわ。なんだか負けたくなくって。
やっぱり私、○○くんに、影響されちゃってるのね。

 主人公の去った後も胸の高鳴りが収まらない織河は、「影響されてるだけじゃ、すまないかもね・・・」とここで初めて自らの恋心を自覚するのであった。

一緒に、か・・・。影響されてるだけじゃ、すまないかもね・・・。

エピローグ『私が変われたのは』

 パワフル農業大学は秋の神宮大会でメガロポリス学院を破り優勝。織河は、無事プロ入りも決まった主人公と卒業前最後の挨拶を交わす。どこで投手をやっていたのか尋ねられ、いつものようにはぐらかそうとする彼女であったが、ちょうどやって来た農家のおじさんに、全国大会クラスの少年野球チームでエースを張っていたことをバラされてしまう。

 普段と違ってやけに饒舌になった彼女は、少年野球時代のスパルタ指導がイヤでしょうがなかったのが、楽しい野球へのこだわりの原点だと述懐。獅乃木の件のように失敗することもあるし、パワ農は主人公たちのおかげで強くなれたが……と自らの歩んできた道を振り返る。
 彼への恋心を自覚した後も監督と選手として一定の距離感を保って接していた織河も、別れが迫っていることを実感したことでついにその想いを抑えきることができなくなり、涙ぐんでしまう。「こんな時にウソ泣きしないでくださいよ」とのツッコミにも、「違うよ、これは・・・ウソじゃないよ、ぐすっ・・・」と決して泣き止むことはなく、ついには「・・・だって、○○くんとは・・・あなたとは、もう会えなくなるんでしょう・・・?」と募る想いを告白するが……。

  • 「そうですね」を選んだ場合、自分はこの春からプロになるからテレビで毎日見れると主人公は華麗にスルー。涙を引っ込めた織河は彼のプロ街道を応援するのであった。彼女と付き合っている状態でこのエピローグを迎えるとこちらの選択肢しか表示されないので注意。

・・・・・・
そっか・・・
そうだったね。
私、アナタが出る試合は絶対見るから。
応援してるよ、○○くん。

  • 「そんなことないです!」を選んだ場合、「いつでも会いに来ます!」「オレ、監督に会いたいから・・・」と彼女の想いに応えた彼は、嬉しさで再び泣き出す織河を「いつものウソ泣きの方が似合いますね。監督は」とキザにからかい、(ギュッ!)と彼女に抱き締められつつ、必ず会いに戻ることを約束。「・・・姉さん女房か。それもいいかもな・・・」とにやけながら高球必打のコツをゲットするのであった。ん?

待ってるから・・・必ず会いに来てね。
絶対よ。

コンプ記念アルバム

 トウィンクルひかりこと越垣玲にチームの中で特に影響の大きかった選手は?と訊かれ、顔を赤らめる織河。

・・・・・・
やっぱり、あの子かな。

 顔が赤いと指摘され、必死にごまかそうとするが、かえって墓穴を掘ってしまうのであった。

えっ!
そ、そんなことないでしょ?全然、普通よ?

新規作成日: 2020/10/20 20:41
最終更新日: 2022/07/23 01:41
最終更新者: 匿名ユーザ
戻る