さわたりしおり
佐渡至皇理

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登場作品 パワプロアプリ
登場シナリオ 恵比留高校パワーアップシナリオ
所属 討総学園高校
ポジション 通常:SS(メイン)、1B,3B,OF(◎) / 恵比留強化:P(メイン)、1B,3B,SS,OF(○) / マネージャー兼トレーナー
利き手/足 右投左打
誕生日 不明

概要

見た目は上品なお嬢様だが、勝負事には本当に強い。摩智の永遠のライバルにして最大のトラウマ、最愛の家族。

摩智とは違って上品な雰囲気だがスポーツ・武芸・ギャンブルに稀有な才能を持っている。

パワーと器用さと知略で摩智を圧倒する強者。ちなみに妹の摩智が大好き。

スポーツ万能かつ武術の達人だが上品な立ち振る舞いをする。

(佐渡摩智のイベキャライベント・討総学園高校編の緑文字テキストより)

 佐渡摩智の双子の姉。男勝りな妹と打って変わって笑顔を絶やさず、深窓の令嬢然とした上品な雰囲気を身にまとっている。彼女のことは溺愛しており、顔を合わせただけでも相好を崩すほど。
 成績優秀かつスポーツ万能とあって様々な部活動に助っ人として引っ張りだこな人気者であり、助っ人でありながら対戦相手を圧倒するのが常であるがゆえ、再戦の順番が回ってくるのを待つ他部活の人間で周囲は溢れかえっている。
 そうでありながら、野球部においてはマネージャー兼トレーナーとしての活動が主。あらゆる仕事を完璧にこなし、特に打撃投手とノッカーは随一の評判を誇る。選手としての実力も十分備えているにもかかわらず、なぜ本格的に試合へ出場しようとしないのかと周囲からは不思議がられている。






※※※以下ネタバレ※※※




本性

 あまり試合に出たがらずマネージャー業をメインとしているのは、「主人公よりも、印象的な脇役というものになりたい」という独特のポリシーによるもの。お嬢様然とした振舞いもあくまで「印象的な脇役」になるための演技に過ぎず、人目を気にしないところでは「たまりませんわぁ~♡」「もえもえですわぁ~♡」などと不気味に身悶えする変態チックな一面をさらけ出しており、「・・・本当のお嬢様だと良かったのになぁ・・・」と主人公に嘆かれている。

 実は他人が才能の差に打ちのめされ絶望に震える様を見ることに快感を覚えている真性のサディストで、そのシチュエーションを演出するために人目を忍んでとんでもない負荷の特訓を重ねている(実は努力の差なのに才能の差だと勝手に勘違いされることが滑稽でたまらないらしい)。特に、妹・摩智へはクレイジーサイコレズと呼んでも差し支えないほどの異常な執着を向けており、勝負を挑まれる度に叩きのめしては、落ち込む彼女を眺め恍惚の表情を浮かべている。
 ただ、むやみやたらに他人を負かして倒錯した欲望を満たしているというわけではなく、真剣に努力していると認めた相手には的確なアドバイスを贈り、成長の手助けをするなど、なんだかんだで面倒見のいい部分もある。

 ギャンブルにしろ卓上ゲームにしろ、勝負事において様々な駆け引きから果てはイカサマ技までも駆使して勝利を手繰り寄せる天性の勝負師である一方、サクセスキャラ中屈指の戦闘能力を有する文字通りの強者でもあり、ツボ拳法なる必殺拳(※大空美代子も勉強中の拳法)を用い、相手を気絶させるどころか、記憶を消したり、体調を操ったりすることさえも可能。
 ここまでの完璧超人になったことに関しては、生まれ持った天賦の才(後述)に加え、妹から向けられる尊敬に応えようと努力を続けてきたことが背景にあるのだが、当の彼女からは越えるべき存在として尊敬・ライバル視されてはいるものの、普段の眼差しや接し方に関しては「マジでキモい」とドン引かれてしまっている。ちなみに主人公からも、妹への想いは本物であるが、愛し方が色々と歪んでいると評されてしまっている。

選手能力

 弾道4パワーヒッター、さらには読心術(並外れた勝負勘・洞察力の反映か)を有しているとはいえ、ミートC67にパワーC69というパラメータは強者感溢れる設定や佇まいからするとやや物足りない印象を与えるかもしれないが、これは恐らく、超特殊能力・勝負師(得点圏にランナーがいるとミート+20パワー+15)を有していることを念頭に置いた調整。勝負師発動時のミートA87パワーA84は、キリル・フォスターシュバリエといった討総学園の主軸に勝るとも劣らぬ数値であり、女性野手最強クラスである。
 また、それだけの打力を持ちながら、内外野をそつなく守れる(守備職人持ち)ユーティリティー性を有するのも大きな魅力。ただし、二塁手の守備適性だけはなぜか持っておらず、妹と二遊間を組みたいがためにわざと空けているのではないかとプレイヤーの間では噂されている。

 投手適性を持たないものの一応投手能力も設定されており、最速134km/hの直球に、それぞれ変化量2のスローカーブとナックルを投じることができる。これだけ聞くと弱そうに思えるかもしれないが、対ピンチ◎、打たれ強さ○、ノビ○、クイック○、球持ち○と優秀な特殊能力を揃えており、こちらも数値の見栄え以上の活躍を見せる。
 さらに、恵比留高校パワーアップシナリオにおいてキリル・フォスターが再起不能となった際には、球速138km/h、スローカーブやナックルの変化量は3、特殊能力は強心臓、打たれ強さ◎、ノビ◎、クイック◎、球持ち○とそれぞれの能力を1ランクパワーアップさせて投手適性を獲得。討総学園の急造エースとしてチームを地方大会決勝まで導く活躍を見せた。

恵比留高校パワーアップシナリオ

 地方大会決勝戦において試合前の掛け合いに登場。妹により度々言及されてはいたが、立ち絵が登場したのはこれが初めてのことであった。

デッキに摩智も至皇理もセットしていない場合

摩智の魂を吸っていた場合

 選手層の厚いチームだと討総学園を警戒する主人公らの前に登場し、体調を崩した妹に代わりマネージャーの自分が出場することになったと自己紹介。調子を崩したのは主人公らの偵察があってからだと指摘しつつ、「ちょっと魂を吸われた程度で調子を崩してしまうのは妹が未熟なだけですわ」と恵比留高校の所業を見抜いているかのような素振りを見せ、只者ではない雰囲気を漂わせる。

私、本来はマネージャーなのですがこの大会、選手として出るんですの。
実は妹の摩智が調子を崩したので代わりに私が出ることになったのですわ。
そう、調子を崩したのは・・・ちょうど、あなた方が私の学校に偵察にいらしたときからですの。

ああ、お気になさらず。ちょっと魂を吸われた程度で調子を崩してしまうのは妹が未熟なだけですわ。

・・・あらあら、私ったらおかしな事を言いましたかしら。ごめんなさいねぇ。
うふふ・・・今日は、正々堂々と楽しく試合をしましょうね。

討総学園を偵察したが摩智の魂を吸っていない場合

 選手層の厚いチームだと討総学園を警戒する主人公らの前に登場し、マネージャーの自分が出場することになるくらい選手層は薄く、特に今年は調子を崩す選手が多いと説明。唐突に恵比留高校の偵察について言及を始め、カメラについて言及するなど、やはり恵比留高校の所業を見抜いているかのような素振りを見せ、只者ではない雰囲気を漂わせる。

私、本来はマネージャーなのですがこの大会、選手として出るんですの。
ですから、選手層は薄いのですわ。特に今年は、急に調子を崩す選手が多くて、本当に困っています。
・・・ところで、最近はよその学校への偵察はやってないようですのね。

まあ、それは残念ですわ。あなた方の『カメラ』をお借りして撮ってやろうと思ってましたのに。

討総学園を偵察していない場合

 選手層の厚いチームだと討総学園を警戒する主人公らの前に登場し、マネージャーの自分が出場することになるくらいだから選手層が厚いということはないと説明。普段は打撃投手やノッカーを務めていたと語り、矢部が驚くほど足早に去って行く。

私、本来はマネージャーなのですがこの大会、選手として出るんですの。
ですから、選手層が厚いだなんてそんなことはないのですわ。

まあ、お優しい方ですのね。でも、バッティングピッチャーやノッカーをやっていましたから基本的なことはできますの。
それでは、今日は正々堂々と野球の試合をいたしましょう。これで失礼いたします。

デッキに摩智か至皇理をセットしている場合

摩智のみの場合

 選手層の厚いチームだと討総学園を警戒する主人公らの前に登場し、これで久しぶりに摩智と遊べるとニヤニヤ。

私、本来はマネージャーなのですがこの大会、選手として出るんですの。
うふふふ・・・これで久しぶりに摩智ちゃんと遊ぶことができますわぁ。

 そこへ現れた妹の姉貴呼ばわりを「お下品」だとたしなめて、「お姉様」と呼ぶよう言いつけるも、「ホントに相変わらずだな」と呆れられてしまう。

まあ、姉貴だなんてなんてお下品な・・・私は素敵なお姉様でしょう?

 そして、今日こそは決着をつけてやると挑みかかられ、「摩智ちゃんとの勝負なら何回でも大歓迎ですわぁ」とこれまた不気味にニヤける。

決着なら何度もつけたような気がいたしますけれど、摩智ちゃんとの勝負なら何回でも大歓迎ですわぁ。

至皇理のみの場合

 選手層の厚いチームだと討総学園を警戒する主人公らに、「お行儀がちょっと悪いけれど、単純で素直で頑丈な、とても可愛い妹」と摩智について語りつつ、彼女との対戦を楽しみに浮かれる姿を見せる(もちろん主人公は「頑丈な」の文言に違和感を覚える)。

ねえ、聞いてくださらない?
討総学園には私の妹がいるんですよ。
妹の成長を確認するのは姉にとってなによりの義務。本当に楽しみですわぁ。

佐渡 摩智(さわたり まち)。
お行儀がちょっと悪いけれど、単純で素直で頑丈な、とても可愛い妹ですよ。

摩智と至皇理両方の場合

 選手層の厚いチームだと討総学園を警戒する主人公らに、勝ち進む上で邪魔になるものはただ排除するのみだと発破(?)をかける。

試合前にそんな無駄な話をしても仕方がないのではございません?
相手がどんな強敵であれ、甲子園への障害ならば排除するだけのことですわ。

イベキャラ

通常バージョン

野球部のマネージャー兼トレーナー。まれに試合に出ることも。上品な雰囲気を身にまとい、あらゆる勝負事の助っ人として活躍する。佐渡摩智の双子の姉。
(パワプロアプリN〜PRのプロフィールより)

野球部のトレーナー。選手としても優秀だが、あまり試合に出ない。上品な外見と所作とはうらはらに対戦相手を叩きのめす事が大好きなようだ。
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:無敵の姉

自己紹介

 打撃投手を務める至皇理を眺めつつ、茶道部の似合うような上品なお嬢様である彼女が、野球に限らずあらゆる分野で優れたパフォーマンスを見せる彼女が、どうして野球部のマネージャーとして一歩引いた人生を送っているのだろうかとモブ達が噂しているのを耳にした主人公は、「誰も至皇理さんの本当の姿に気づいてない。・・・オレ以外は」と一人モノローグに耽る。

  • 「回想しない」を選んだ場合、場面は部室へと転換。ご機嫌な様子の至皇理に話しかけると、彼女は妹の摩智に圧勝したこと(摩智セット時)/体育の時間に陸上部をぶっちぎったこと(摩智非セット時)を語り、当時の快感を反芻して身悶えし始める。「・・・変態だ」とドン引きする主人公に対しては、自分にこういう側面があることが知られるとガッカリされてしまうので、くれぐれも他人に告げないようにと念を押し、秘密を守ってくれるならば困った時に力になると約束。「貴方(あなた)と私。ウインウインの関係ですわね?」と笑い、「・・・本当のお嬢様だと良かったのになぁ・・・」と嘆かれるのであった。

(摩智セット時)
妹が勝負を挑んできたのでボッコボコにしてやりましたわ。
ああん、負けて落ち込んでる摩智ちゃんの表情って、もう最高!
お姉ちゃんメロメロですわ〜♡

(摩智非セット時)
今日は体育の時間に陸上部の連中をぶっちぎってやりましたわ。
あの人たちの絶望と諦めの視線!
ああっ、これだから天才のふりはやめられませんわぁ〜♡

  • 「回想する」を選んだ場合、そのまま回想へと場面は転換。数日前、道に迷っていた折、偶然至皇理を見かけ、後をつける主人公。彼女が向かった先はスポーツジムで、凄まじい重量のバーベルを上げて筋トレに励んでいる姿を目の当たりにする。が、そこで尾行に気づかれてしまい、ツボ拳法で気絶させられる羽目に。目を覚ますやいなや、天才を演じて他人を絶望させることに愉悦を覚えているというとんでもない性癖カミングアウトと共に、先程見た内容を口外しないよう(ツボ拳法がもたらし得る具体的な効果説明を交えて)脅されることとなり、「最低の変態だ・・・」「完全に脅迫だ」とすっかり青ざめてしまうのであった。

そのこと、秘密にしていただけません?
私、努力は知られたくありませんので。

私、まるで努力をしていないのに何でも上手にできる天才という評判を維持したいのですわ。
だって、努力している人たちが才能の差に絶望する表情って美しいと思いません?

才能の差じゃなくて努力の差なのに勝手に勘違いしてショックを受ける人って、面白いですよね?
ああん、天才って本当にたまりませんわぁ~♡

全レアイベント『たった一人の・・・』

 至皇理のノックを受け、その技量に舌を巻く主人公。練習も一段落ついて、マネージャーの仕事を手伝ってもらえないかと頼まれた折、これだけの実力を持ちながら裏方のままでいるのはもったいないと率直な感想を述べる。すると、印象的な脇役でありたいという独特のポリシーについて教えられ、だから控えめなお嬢様を演じているのかと納得したのも束の間、週末にはテニス部の助っ人としてひと暴れしてくると告げられることとなり……。

恐らくは好みの問題でしょうね。私は主人公よりも、印象的な脇役というものになりたいのです。
悪いことではないでしょう?皆が気持ちよく毎日を過ごすのにウソは潤滑油というものですよ。

  • 「また凡人をいじめてくるの?」を選んだ場合、選択肢の通り尋ね、冷ややかな視線を送ることに。「いじめるだなんて、ひどいですわ」とお淑やかに言いつつも、何よりも雄弁なサディスティックな笑みを浮かべる彼女を見つめ、本性が誰にも見抜かれていないことへの疑問を口にすると、見抜いた相手の記憶はツボ拳法で消して回っているとの返答。世界で一人だけ真実に気づいている男というシチュエーションを演出するため主人公だけあえて泳がせていると明かすとともに、興奮してクネクネ身悶えし始めた目の前のエセお嬢様について、「せめて身もだえがなければなぁ」「ダメな方のギャップだ・・・」と頭を抱える主人公なのであった。

もちろん、見逃しているのですよ。
真実に気づいているたった一人の男。それが貴方なのですわ。
ああん、このシチュエーションすっごく良くありません?もえもえですわぁ〜♡

  • 「無駄話もなんだし・・・」を選んだ場合、さっさとマネージャーの仕事に移ることに。凄まじい量の補食を1人で用意したり、ネットで見かけたレシピを改良して選手用ドリンクを美味に仕上げたりしてみせる至皇理の仕事ぶりを見て、「内面はともかく、やってることはめちゃくちゃ有能で控えめな野球部の裏方なんだよな・・・」などとしみじみ考えていると、「そう思っていただけるのなら少しくらいテニスで発散してきても許してもらえますよね?」と表情からアッサリ思考を読み取られてしまうのであった。
  • 「その試合、オレも見ていい?」を選んだ場合、そのテニスの試合を観に行くことに。至皇理が数々の部活を荒らしてきた名うての強者であると気づき、「テニスで私に勝てるとは思わないことね!」「経験の差を思い知らせてあげる!」と威勢よく試合に臨む対戦相手(のモブ女子)であったが、完膚なきまでに叩きのめされてしまう。今まで練習に明け暮れていた自分の人生は何だったのかと絶望に沈む中、「いえいえ。中々の強敵でしたわよ」「あなたとの再戦が楽しみですわ〜」と不気味に笑いかけられ恐怖する彼女の姿を見た主人公から、やりすぎではないかとたしなめられた至皇理は、そこそこの実力はあったのですぐに立ち直るはず、むしろボロ負けした方が早く気持ちを切り替えられるのだ、と鷹揚に微笑むのであった。

Rイベント『勝負のメリット』

1回目

 2ヶ月前に敗れたゴルフ部の旗沢と名乗る他校の女子生徒から再戦を申し込まれた至皇理は、見事な話術で一週間野球部の雑用を手伝うことを承諾させる。なんと同部は、雑用をさせられながら彼女との再戦を待つ他校からの刺客で溢れかえっており、常に3人待ちの状態だとのこと。
 そろそろ雑用の方が不足してきたと伝えた主人公は、「それでは、新しい練習器材でも作っていただきましょうか」と至皇理が即座に仕事を作り出すのを受け、順番待ちガールズに同情を禁じ得ないのであった。

2回目

 主人公が街中で至皇理で歩いていると、例の旗沢と偶然遭遇。すっかり至皇理に心酔しきった様子の彼女は、勝負を経て一段とパワーアップすることができたと感謝を述べ去っていく。
 「何があったのかな」と不思議がる彼は、一戦交えた後、スイングの欠点について少しばかりアドバイスしたという話を聞き納得、「至皇理さんって、親切なんだね」と微笑む。謙遜しているのか、偽りない本音なのか、「そういうつもりはなかったのです。結果として、そういうことになってしまっただけのことですわ」と返され、そうは言っても現に今も順番待ちガールズと仲良くしているではないかと指摘。「まあ、マジメに努力している子は応援したくなりますからね」とはにかむ彼女に何かお願いをすることにするが……。

  • 「オレも応援して欲しい」を選んだ場合、「がんばれー。がんばれー」と棒読みの応援をされた末、練習機材の製作をさせられる羽目になってしまうのであった。
  • 「オレの欠点も指摘して欲しい」を選んだ場合、「それは構いませんけど・・・」「大丈夫かしら。ちゃんと野球を続けられます?」「うふふ・・・ああ、なにから指摘しようかしら。いっぱいあって、迷いますわぁ」と不穏な言葉が続き、「やめとけばよかったかな?」と青ざめるのであった。

SRイベント『偶然を必然に』

1回目

 チャンスの場面で読みがことごとく外れ、呆気なく凡退してしまった主人公を空き教室へ呼び出した至皇理は、今のままでは不器用すぎるので特訓を課す、まずは思い通りにサイコロの目を出せるようになってもらうと宣告。野球を上達させるためにギャンブルの特訓を積む意義がイマイチ理解できない彼に、野球はただの力比べではなく駆け引きのスポーツ、ギャンブルに相通じるところがあるのだと説き、出目をある程度操ることのできる回しザイというテクニックを実演してみせる。
 それを受けた主人公は……。

一流のギャンブラーは決して勝負の最中に幸運を祈ったりはしません。
むしろ運の要素を極限まで減らすべくありとあらゆる手を尽くして勝負前に準備をするものなのです。

  • 「オレにできるかな。」を選んだ場合、手始めにサイコロ1個で試してみると、意外に簡単なことに気づくが、これをサイコロ3個で相手にバレないようしなければならないことに思い至り愕然。「がんばりましょうね!」と励まされるのであった。
  • 「至皇理さんは好きな目が出せる?」を選んだ場合、選択肢の通り尋ねることに。「6ゾロ」の宣言通りサイコロ3個ともで6の目を出してみせた彼女に、どうしてこのような技術を身につけるに至ったのか重ねて尋ねると、勝負、特に妹との勝負に勝って尊敬されるためとの答え。「すごい人なのかダメな人なのか、どっちなんだろう・・・」と判断に困ってしまうのであった。

もちろん、勝負に勝つためですよ。特に、妹には圧勝して尊敬されたいですしぃ〜。

  • 「でも、これができるようになったら」を選んだ場合、一度イカサマ技を身につけると二度とサイコロを扱うゲームを楽しめなくなる気がすると指摘。よくぞ気づいたと感心したらしい彼女が、実際その通りであり、あらゆるイカサマ技を会得した自分はもう手遅れなのだとしんみり呟きつつも、「まあ、それはそれとしてイカサマを使う相手にやり返すのはすっごく楽しいんですのよ」「代わりにサイコロを振っていただける便利なアプリもありますから身につけて損はありませんわね!」などとあっけらかんとしているのを受け、「一瞬でも至皇理さんに同情した自分がバカみたいだよ」と呆れてしまうのであった。

・・・そのとおりです。技を使わないこともできますが、それは本気を出していないことになりますから。
何かを得ようとすれば、別の何かを失わねばならないというこの世の定めなのでしょうか・・・
まあ、ありとあらゆるイカサマ技を身につけた私は、もう手遅れということなのでしょうけども。

2回目

 1回目以降もトランプ、じゃんけん、コイントスなど様々なジャンルのイカサマ技を仕込まれ、「自慢の弟子」と呼ばれるにまで至った主人公であったが、本当にこれが野球で活きるのかには懐疑的。野球部の次の試合には久々に出場するので、是非自分のプレイを参考にして欲しいと言われ……。

 迎えたその試合で、至皇理は4打数4安打の大活躍。巧みに心理戦の主導権を握り、相手バッテリーをいいように弄んでいたことを見抜いた彼に感心してみせた彼女は、サラリと特製スポーツドリンクのことに話題を転換してしまう。一通り話し終わり相手が離れてからやっと、イカサマ技特訓の意図を尋ねようとしていたのにもかかわらず、いつの間にかスポーツドリンクの話をさせられていたことに気づき、その手練手管に舌を巻く主人公なのであった。

一見、データ不足の女子選手に油断した相手チームの自滅だけど・・・それだけじゃない。
プレイ中に巧みに投手を挑発したり視線を誘って見せたいものに気づかせて思考を誘導していた。

3回目

 イカサマ技を習得させられた理由について、自分なりの答えを見出した主人公は、至皇理顔負けの心理戦を仕掛けるまでに成長。「試合を決める終盤のプレイ実にお見事ですわ」と褒めてくれた彼女に指導の賜物だと返すと、「はて。私が何か教えましたっけ」ととぼけられ……。

あれからずっと考えた。イカサマ技を覚えさせられたその理由は、たぶん・・・

イカサマ技は単純にずるいだけの技術じゃない。
果てしない長時間の鍛錬の末に偶然にしか見えない必然を生み出す対人戦のみ有効な技術!

  • 「勝負の勝ち方だよ」を選んだ場合、選択肢の通り答えることに。「貴方が自分で見つけたのですよ。私は手伝っただけですわ」とどこか喜ばしげに微笑まれるのであった。
  • 「運の要素の減らし方かな」を選んだ場合、選択肢の通り答えることに。「・・・本当に、野球選手にするのはもったいないですわ」「今からでもギャンブラーに・・・」と惜しまれるのであった。
  • 「いろいろなイカサ・・・」を選んだ場合、選択肢の通り答えようとするが、人目のある所でイカサマの話をしようとしたためツボ拳法で気絶させられ、最後まで言えずじまい。「まったく、こんなところで」「こういうウカツなところが貴方の欠点ですわね」と呆れられてしまうのであった。

エピローグ

トゥルーエンド

 主人公のプロ入りを祝った至皇理は、「至皇理さんって、本当に天才だよね?演技じゃなくって」と尋ねられ、自分の才能はあくまで一目見た他人の動きをイメージすればその通りに体が動かせるというだけのものであり、真の天才とは言えないこと、ここまでの実力を付けるに至ったのは、妹・摩智から向けられる尊敬の眼差しに応えようと努力を重ねてきたからだということを説明し、現に野球の実力は主人公の方が上だと指摘。野球で勝てるイメージが湧かないと首を捻る弱気な彼のプロ生活を心配し、「なにかお手伝いしましょうか?」「何かあれば連絡してくださいね。大抵のことはなんでもできますから」と申し出るも、「すごく頼もしいけど何だか怖いよ・・・」と怯えられてしまうのであった。

いいえ、私は偽の天才ですよ。説明すると長くなるのですが・・・
実は私、自分の体が頭の中のイメージ通りに動かせますの。ですから良い手本さえあれば、ろくに練習しなくとも、熟練者みたいな動きができてしまうのですわ。
子供の頃から物覚えが早いとほめられていましたが、それに満足していたらつまらない人生だったでしょうね。
そうならなかったのは妹のおかげです。あの子の要求する『すごい姉』の水準がとても高かったのですよ。
ほとんどのことが初見でできる私を、絶対無敵の超人だとでも思ったのでしょうかね。
でも、妹からの尊敬の眼差しがとても心地よくって・・・それに応えたいと努力してきました。
でも、私は妹が望んでいるほどには『天才』ではないのですよ。そして、それは私の認識でもあります。
現に、今の貴方の方が野球の実力は上ではありませんか。

ビターエンド

 屋上へ主人公を呼び出し、ツボ拳法で自分にまつわる一切の記憶を忘却させる至皇理。そうして”お別れ”を済ませ、大学にて待ち受ける強者との戦いに胸を膨らませるのであった。

・・・仕方がありません。
プロの選手になられる方に、私のような変な女の記憶はお邪魔でしょうからね。
心から・・・貴方のプロ野球での活躍をお祈りしますわ。

さてと・・・気分を切り替えて・・・
大学で出会う強敵たちに備えて私も鍛錬をするとしますか。
うふふ、今から大学生活が楽しみですわぁ〜♡

ビター&スイートバージョン

野球部の影の実力者である佐渡至皇理が私服バージョンで登場。かわいい女子をめでる事と勝負事にしか興味を持たないのかと思いきや意外と恋にも興味が?
(パワプロアプリR〜PRのプロフィールより)

野球部の悪役令嬢こと佐渡至皇理の私服バージョンが登場!まだ自分の恋愛よりも、恋人たちを生暖かく見守る方が好きなようだ。
(パワプロアプリSR〜PSRのプロフィールより)

ユニークボーナス:私服の姉

バレンタインイベント『バレンタインデーの勝敗』

  • 「別の勝負をするから?」を選んだ場合、
  • 「勝てないから?」を選んだ場合、

SRイベント『偶然を必然に』

2回目

  • 「直感で選ぶ」を選んだ場合、
  • 「もっと考える」を選んだ場合、

3回目

コンボイベント

『無敵姉妹』

 妹・佐渡摩智とのコンボ。
 練習試合が始まる直前、「姉貴に恥をかかさない程度には結果を残してくるぜ!」と持って回った言い回しで頑張ることを誓ってきた妹に「そういう素直じゃない摩智ちゃんも可愛くて素敵ですわぁ」と相好を崩し、気色悪がられる至皇理を見た主人公は……。

  • 「至皇理と話す」を選んだ場合、摩智について彼女に聞いてみることに。すると、命を危険に晒すようなあの手この手を使って、かつては体が弱かった妹を鍛え上げてきたこと、その結果、既に一部能力では自分を上回るほどになってきているにもかかわらず、そのことを信じてもらえず、喜ぶ顔を見られないという嘆かわしい事態になってしまっていることを聞かされ、「いろいろとゆがんでる」と評しつつも、そこには深い摩智への愛があることを認めるのであった。

昔、あの子は体が弱くて健康な体になるまでお世話がとても大変でしたのよ。
まずは戦うことの楽しさを知ってもらうために、死ぬ直前まで追い込んだものです。
摩智ちゃんの成長のためにギリギリ勝てる程度の相手を用意するのは大変でしたわ〜。
強すぎた相手の場合は、あらかじめ、私が弱らせておいたこともありましたっけ。

でも、そのせいで相手の力量を読み取る力が育ってないのですよね。
もう足の速さなどは私よりも上なのに私に勝っても喜んでくれないのです。手を抜いたって決めつけて・・・
妹の喜ぶ顔が見られないなんてハァア・・・お姉ちゃん、切ないですわ。

  • 「摩智と話す」を選んだ場合、至皇理に対しては当たりがキツいと彼女に指摘することに。すると、「しょうがないだろ。姉貴はマジでキモいんだから」との返事。でも嫌いではないのだろうと重ねて尋ねると、幼い頃体が弱かった自分を方々へ引きずり回したり、凄まじい鍛錬を課してきたりして何度も死にそうな目にあったが、そのおかげで健康な体を得て勝利の喜びを知ることができたとの回想を聞かされる。以下テキスト分岐。
    • パターンAでは、最近至皇理と勝負すると彼女が露骨に手を抜いてくるという話題に。負けてもヘラヘラ笑っていて本気を出していないのは明らか、いつか全力の姉を負かして悔しがらせるくらい強くなってやるとヒートアップする摩智をよそに、「なんとなく、勘違いのような気がするんだけどなぁ」との疑念を抱く主人公なのであった。
    • パターンBでは、摩智だけが知る至皇理の素顔の話題に。普段の言動は「悪そうに振る舞うのが好き」だという露悪趣味によるものであること、マジギレすると無表情になること、その時の様子はもう2度と見たいとは思えないものであることなどを聞かされた上で、「まあ、そんな姉貴に気に入られたんだ。よろしく頼むぜ!」と2人の関係を公認するかのように言われ、困惑する主人公なのであった。

・・・お前も苦労すると思うぜ。姉貴は、分かりにくいところがあるからな。

姉貴は露悪趣味っていうか悪そうに振る舞うのが好きなんだ。
あと、本気で怒ったときは完全に無表情になるぜ。
あたいでさえ、2回しか見たことはないけど・・・また見たいとは思わないな。
まあ、そんな姉貴に気に入られたんだ。よろしく頼むぜ!

  • 「なんとなく試合を見ている」を選んだ場合、2ストライクに追い込まれて焦る摩智の姿を楽しみにする至皇理であったが、結果はデッドボール。すると、彼女は怒りのあまり勝手に代打として出場し、報復として相手投手の股間に強烈なライナーをお見舞いしてみせる。試合後、あれは打ち損じただけだと白を切る姉に呆れつつも、「あたいは絶対に姉貴を越えてみせるからな!」といつも通り宣言する摩智と、「うふふふ・・・それでこそ摩智ちゃん!私の自慢の妹ですわ〜」と喜ぶ至皇理を眺め、なるべく関わらない方が色々な意味で安全な姉妹だと嘆息する主人公なのであった。

・・・潰しますわ。
うふふふ。摩智ちゃんは私だけのものなのに。
傷をつけるなど許せませんわぁ。

『仲が良いほどケンカする』

 同じくツボ拳法の使い手である大空美代子とのコンボ。

 「あ〜ら、ぶりっ子番長さん。今日は一段と眉間のシワが深いみたいですわぁ」「あらら、エセお嬢様の方はいつも通りですねー。下品なオーラが見えてますよー」とのっけから売り言葉に買い言葉の応酬を交わす2人。お互い笑い合っていたかと思いきや、即座に目付きが鋭くなり、辺りには緊張感が漲る。「そろそろ決着をつけましょうかメスゴリラさん?」「ぬかせっ!血の海に沈むのはてめえだっ!」とまさに戦いが始まろうとしたその時、空気を読まず主人公が彼女らを呼びに登場したことで話はややこしいことに。
 あんなところにボールが、空にクジラが、などと彼の気を逸らしている間にお互い数発ずつ殴り合い、今日は引き分けということにしようと切り上げにかかった美代子であったが、5対4で自分の勝ちだと至皇理に挑発され、戦いは第3ラウンドへ。2人同時に「あっ、空にUFOが!」と指差すのを受け、「この2人、仲が良いよな。どういうわけか、本人たちは気がついていない気がするけど」と内心ツッコむ主人公なのであった。

その他

SRイベント(太刀川)『リスタート』

 [リスタート]太刀川広巳と同時にセットしていると本イベントに登場。

 左肩の故障により野手転向を余儀なくされてもなお右腕としての再起に懸ける彼女を物陰に潜んで見守るなど、かなりご執心な様子を見せるが、性癖どストライクの"曇らせ"展開をただ愉しんでいるというわけではなく、時機を見て姿を現しヒントやアドバイスを与えるつもりだったとのことで、ここでも真剣に努力する者たちへの面倒見の良さをのぞかせる。

ああ、真面目な子が曇って絶望してそれでも立ち上がろうとする姿ってどうしてこんなに美しいのでしょう。

ああん、さすがは私のヒロちゃんですわ〜♡

新規作成日: 2021/10/28 16:23
最終更新日: 2024/05/17 18:02
最終更新者: エチレン @etilen_pawa
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