概要
青春=恋と甲子園と思っている、天真爛漫な女子高生。マネージャーとしての能力は高く運動神経も抜群。弟には、かなり甘い。(パワプロ2018公式サイトより)
パワプロ2018に登場する彼女候補の1人。緑髪をピンクのリボンでポニーテールにまとめた、快活な印象を受ける女性。入学早々男子の間で可愛いと噂になった上、主人公、矢部、女友達にも可愛いと評されるなど美貌はピカイチ。
しかし、プレイヤーからすると身勝手かつ理解しがたく映る言動が多く、かつその言動に対するフォローも大してなされなかったため(恐らくは意図的に問題人物として描かれている面も大いにあると思われる)、2018の中でも特に批判を集めるキャラクターとなってしまった。
CVは田中あいみ。
人物
以下、パワフル第二、南国リゾート学園、五竜郭各シナリオで語られた設定を総合して記述する。どの設定がどのシナリオで語られたかは下のシナリオ別項目を参照。
中学時代にバレー部で全国ベスト8まで勝ち進んだらしく、運動神経は抜群。様々な競技で主人公を凌ぐキレキレの動きを見せ、デート時には無尽蔵のスタミナで彼がヘトヘトになっても連れ回す。
共働きで帰りの遅い両親の代わりに家事をこなしつつ小学生になる弟翔太の面倒を見ている上、さらにハンバーガーショップでアルバイトもしており、多忙な学生生活を送っている。そして、その生活に音を上げることもなく高校3年間を無事終えるバイタリティの塊である。
昔読んだ野球マンガに多大な影響を受け、青春とは恋と甲子園であるという題目を掲げて野球部の彼氏を作ることに血道を上げている肉食系女子(パワフル第二では「恋とスポーツと家事手伝いが青春の三大要件」というのが親の教えであると語る)。初めのうちはまさに恋に恋し、野球部の彼女と言うステータスを欲するがあまり主人公のことはあまり尊重していないといった感じで、それが原因で彼を傷付けることも。もちろん、交際を続けるうちに愛情が芽生えてはくる。
普段は働き者で気配りの利く申し分のないマネージャーなのだが、いざ恋愛沙汰となるとマンガへの憧れが強すぎるせいか、相手の気持ちや状況を慮ることが出来ない独り善がりな振る舞いが目立つようになる。
また、どの高校においても甲子園で優勝しなければハッピーエンドを迎えることができず、そこまでに至る感情の動きが結末ありきの強引なものとなっているため、プレーヤーの理解を得られることもなく、2018サクセス最大の問題児として扱われるようになってしまった。
加えて、マイライフでは行動の極端さにさらに磨きがかかってしまい、多くのプレイヤーを困惑と恐怖の渦に陥れた。
パワフル第二高校編
概要
子供の頃から高校野球のマネージャーに憧れていたが、記憶喪失前の主人公が鬼の形相で部員に罵声を浴びせるのを見て入部を断念していた。その後、記憶喪失により彼が別人に生まれ変わったのを見て再度決意し、野球部の扉を叩く。マネージャーとしては甲斐甲斐しい働きぶりを見せ、部員の評価も高い。
主人公とはバイト先のハンバーガーショップで数度会ったのをきっかけに急接近し、交際をスタートさせる。ただし、告白イベント時点では、特段彼のことが好きなわけではなく、青春には恋愛が必須だという何ともな理由で付き合い始める。初回のデートで彼に体力がない(当社比)ことに気付いた彼女はこのままでは甲子園が危ういと彼を鍛えることにし、様々な練習に付き合わせる。
そんなある日、大一万の投げたボールが直撃し束の間かつての横暴な性格に戻った主人公を見かけて恐怖心が蘇り、彼との関係について再考するようになるが……。
イベント
エピローグ『信じよう』
甲子園優勝を果たした後、綺麗な夜景を見つめる2人。最近昔の横暴な主人公がよく夢に出てくるから起きたとき安心できるよう隣で寝てほしいと初美は遠回しに告白、急展開に戸惑いつつも主人公は流れに押されて彼女にプロポーズをし、大団円(?)。
ワタシ・・・○○君のこと、よく夢に見るんです。
最近、特にひどくって。
出てくるのは、昔の、意地の悪い○○君です。
ワタシ、よっぽど嫌いなんだと思います。あの頃の○○君が。
・・・・・・
だから、起きた時にワタシが怖くないよう、ワタシのとなりで、寝てください。
うふふ♡
・・・最後のセリフは、○○君が言ってくださいね。男なんですから。
エピローグ『信じられない』
ボール直撃で記憶を取り戻した主人公を見て以来、かつての鬼の形相が毎晩フラッシュバックしてくると初美は言い、いずれこれが原因で別れることになりそうなので、今のうちに別れたいと告げる。「絶対にあの時のオレには戻らないって言っても、信じられない?」と尋ねるも甲斐なし。交際は破局を迎え、「ま・・・前のオレの・・・アホー!!!」と主人公は地団駄を踏むのであった。
南国リゾート学園編
概要
小さい頃から野球部のマネージャーになるのが夢だったが、1年の時は家庭の事情で野球部に入れなかったため、2年から入部することに。仕事ぶりはやはり見事であり、主人公を大いに感心させる。
バイト先のハンバーガーショップでたまたま主人公と千香の入れ替わりの秘密を知り、その立場を利用して野球部の彼女という地位を得ることを画策。彼を脅して彼女の座に収まる。
デートを数度重ねた後、昔読んだマンガに憧れて野球部の彼氏をゲットして甲子園に連れて行ってもらうことを目標にしていたため、野球さえ上手ければ誰でも良かったということを明かし、ショックを受けた主人公は話の続きを聞かず帰ってしまう。それがきっかけで2人の関係はギクシャクし始め、既に本気で彼に惚れ始めていた初美はすれ違いに苦しむ。たまたま事情を知った千香がうまく気を回して一芝居打ったおかげで、夏の地区決勝戦前に仲直りのきっかけを掴み、試合後話をしようと2人は約束するが……。
イベント
『地区決勝』
『地区決勝 勝利』
南国リゾート学園は海月学院を破って甲子園出場を決め、「・・・すっごくうれしいです!青春です!!」と初美は大興奮。仲直りしようと彼女は例のケンカについて話そうとするが……。
- 「もう忘れた」の選択肢では、「こんな小さいこと、いつまでも気にしてても仕方ないだろ?」「まぁ、過ぎたことだし、もういいだろ!」と主人公は水に流そうとし、彼の優しさに初美は感じ入る。あの時の話の続きは聞きたくないのかと彼女は確認するが、それよりもっと大事なことがあると主人公は言い、「・・・若菜ちゃんのこと、ず~っと好きだってこと!」とデレデレで愛を叫ぶ。
- 「ごめんなさい」では、自分が悪いとはつゆほども思っていないものの、主人公の方から謝ることにする。すると、初美の方も「いえ・・・悪いのはワタシです」と素直に謝り、2人は笑い合う。そして彼女はあの時の話の続きを語り始めて彼に対するありったけの想いを伝え、2人の間には甘々な空気が流れる。
ホントに、付き合いだした頃は全然まったく、これっぽっちも、○○君には興味がなかったんです。
でも、○○君と何度もデートして、段々この人がいいなって思えてきました。
ワタシのこと想ってくれてるなぁ、楽しいなぁ、お腹すいたなぁって、何度も思いましたよ。
今は、○○君のこと、すっごく、大好きなので!
そして・・・きっと、これからもっと好きになります!
- 「てっきり別れ話かと・・・」では、てっきり別れ話をするのかと思ったと主人公は言い、もちろんそれも考えたと初美は乗っかる。焦る彼の様子を見た彼女は満足げに「ウソです!」と笑い、先程の千香の一芝居を念頭に「でも、つぎ浮気したら別れます!」「ワタシ以外の女子と話すなんて、ファンでもダメです!」「お母さんもおばあちゃんもダメです!」とやたら厳しい要求を重ねてくるが、「ウソですよ!キミがやましいと思わない相手なら、別にいいです」とあっさり撤回。今度こそホントのことを言うと前置きして「この先ずっと・・・ずっとずっと、ワタシのことだけを見ててほしい」とアツアツのラブコールを送り。あまりの可愛さに主人公はデレデレで頷く。
『地区決勝 敗北』
敗戦のショックに打ちひしがれる主人公を初美は「しかたないですよね。どちらかのチームは負けるんですから」と励まし、「これ、ワタシからのプレゼントです。・・・最後の」と青特本を彼に贈る。
もちろん破局。
エピローグ『もっともっと』
2人で過ごした1年半を振り返り、一番の思い出は甲子園優勝だと語る主人公。「・・・ワタシとのことは?」と膨れる初美に気を遣って「若菜ちゃんとこうやって付き合ってることが1番だよ!」と歯の浮くようなお世辞を言うが、「そんなこと言ってません!」と彼女はご立腹。
一呼吸置き、付き合うきっかけこそ自分の気まぐれだったが、今は主人公のことが大好きだと初美は改めて愛を囁き、彼も「オ、オレも!」と応じる。今は野球が一番でいいが、これからもっと主人公のことを大好きになるからいつか自分を一番にしてくれ、と情熱的に訴えてくる彼女に、「か、かわいい・・・♡」と主人公はデレデレ。
・・・ワタシたちって、付き合うきっかけは、ワタシの気まぐれでしたよね。
今は、○○君のこと、大好きですよ!
でも、これから先は・・・
もっともっと、○○君のこと、大好きになります!
だから、ワタシをいつか、キミの1番にしてくださいね!
エピローグ『ほっぺた』
プロ入りは果たしたものの甲子園で途中敗退してしまった主人公に、初美は「ワタシ、千香君のことが気になってて・・・こんな気持ちのまま、○○君と付き合っていくなんて、できません」と別れを切り出す。顔が同じなら裕福な方がいいってことかという卑屈な彼の言葉を否定し、千香が思ったより優しいことに気付いたことと、千香の方がほっぺたが可愛いことが理由だと説明。
そして彼女は足早に去って行き、「ほっぺたに負けた・・・」と茫然自失する主人公が独り残されるのであった……。
主人公にはずっと自分のことだけ見ていて欲しいと言いながらも自分は千香に目移りしているというダブルスタンダードっぷりや、甲子園優勝を逃した途端あっさり見捨ててくる薄情さゆえ、度し難い悪女初美の代名詞としてたびたび引き合いに出されるエピローグとなっている。
千香君の方が、ほっぺたがかわいいから、です!
五竜郭高校編
概要(通常ルート)
交際パターン
他2校とは異なる、主人公が攻略するのではなく、主人公が攻略されるような展開が特徴的。
やはり、「すっごく入りたかった」と野球部に入部。例によってマネージャーとして素晴らしい働きを披露。
弟の翔太と河川敷で野球の練習をしている所に主人公がたまたま通りかかったことがきっかけで遊びに行く機会を得、早速彼との交際に色気を見せて自分のことをどう思っているか尋ねてくる。「なんとも思ってない」とあっさり突き放されてしまうものの、ただでは転ばない彼女は友達として2人で遊ぶという名目で彼とデートを重ねることに成功。ついにはお家デートを何度も行うまでになり、主人公も彼女を異性として意識し始めるが、いずれの回も翔太が主人公を独占してしまい、ついに彼女は大爆発。「○○君の彼女は、ワタシですか!?それとも、翔太ですか!?」と責められた主人公の「まだオレたち、付き合ってないよ!」という言葉に自分への好意を目ざとく察知し、そういうつもりならもっと気にかけろとキレてしまう。その後、初美に無視されるようになった主人公の恋の悩みは深まるばかり……。
破局パターン
なお、初めに彼女のことをどう思っているか聞かれた際に突き放さず「好きだ」と答えると、その場では恋人として付き合うことになり、遊園地デートの約束までするものの、その後初美から「あんまりワタシのこと好きじゃないと思います。そう感じます」「女の子に告白されて即OKっていうのも、それってとりあえず付き合いたいだけで、ワタシじゃなくたって、いいんじゃないの?って思ってしまいますし」と一方的な言い分を突き付けられ、デートに行くこともなくフラれてしまう。最後には「本当にワタシのことを好きになったら、その時は、○○君から告白してください」と告げられるが、実際にはこの時点でフラグが折れてしまうため攻略は不可能になる。
他シナリオの初美は"高校球児との恋愛"を実現するために好きでもない相手と付き合っているため、「とりあえず付き合いたいだけで、ワタシじゃなくたって、いいんじゃないの?」という主人公への批判は完全に自らへのブーメランとなっており、「どの口が言っているんだ」と問題行動として槍玉に上げられることが多いポイントである。
イベント(通常ルート)
『伝説の樹の下で 初美』
甲子園優勝を果たした主人公を伝説の樹の下で初美は待ち受ける。ずっと無視を決め込んでいたことを詫びた上で、弟への嫉妬で怒ってしまったのが気まずくて連絡を取りづらかったのだと事情を説明し、改めて謝罪。彼はケンカ両成敗と水に流す。
そして彼女は、「伝説の樹の下で告白して結ばれた2人は、永遠に幸せになれる」という伝説を彼に教え、最初の告白イベントと同様自分のことをどう思っているか尋ねる。
- 「好き」では、主人公の方から「す、好きです!オレと、つきあってください!」と告白し、2人は正式に結ばれる。
- 「なんとも思ってない」では、主人公はまたしてもなんとも思ってないと答えるが、「素直じゃないですね。この期に及んで」と初美は全てお見通し。彼女の方から「ワタシ、○○君のこと、大好きです!つきあってください!」と告白し、2人は正式に恋人同士になる。
やっと両想いになれたと喜ぶ初美に、地区大会の頃には好きだったと明かす主人公。そんなのはわかっていたが、しばらく没交渉だったので今日来るには相当の勇気と全国優勝の勢いが要ったと彼女は言い、優勝の瞬間を2人述懐する。そして、小さい頃から「彼氏に、甲子園に連れてってもらう」のが夢だったという彼女の話を聞いて、主人公は喧嘩で恋人になるのが遅れたのを後悔するも、将来子供にはお父さんに甲子園に連れて行ってもらったと話すからもういいと初美はデレデレ。2人の間にはキスせんばかりのムードが流れるが、樹から落ちてきた金特本に邪魔される。
『彼氏に、甲子園に連れてってもらう』が夢だったんですよね・・・半分達成できなかったので。
・・・でも、いいんです。
ワタシを甲子園に連れてってくれた人は・・・
キミのお父さんなんだよって、将来、子どもに話しますから!
エピローグ『息子と翔太』
主人公の背中を追って五竜郭の野球部に入った翔太と愛息子のキャッチボールを微笑ましく眺める主人公-初美夫妻。「ちょっと若者たちをシゴいてくるか!」と主人公もキャッチボールに混ざり始め、幸せいっぱいの初美は夕飯を作りに家に戻る。
小3の翔太が高1になっているので、本編からおよそ6~7年後の話だろう。キャッチボールをまともにこなしているので息子は少なくとも5~6歳。一刀ルート同様、高校在学中~高校卒業直後に妊娠・出産した可能性が高く、勿論、初美が卒業後進学したのか就職したのか、はたまた専業主婦となったのかは不明。
2人ともー!
しっかりパパに教えてもらうのよー!
あ、そろそろ夕飯作らなきゃ!
エピローグ『スーパー家政婦』
バグにより発生しない幻のエピローグ。その内容はKONAMI社員のみぞ知る。何らかの媒体で公開して欲しいものである。
概要(一刀ルート)
2年目の夏大会終了後、条件を満たせず一刀将がキャプテンのまま、なおかつ一刀のスランプについて初美に相談した場合に派生するルート。
適任者が現れなかったという理由で3年目も一刀がキャプテンとなったが、サボり魔のままでスランプを抜ける気配さえない。心配した主人公と矢部から相談を持ちかけられた初美は、自分が一刀の彼女になってモチベーションを上げる作戦を自ら提案し、実行に移す。
それまで彼女は責任感に欠け、大した努力もせずにチャンピオンを自称する一刀を「口だけなんですね」と蔑み、しつこく言い寄ってくる彼を鬱陶しがっていたため、当初は一刀本人ですら突然の豹変を信じようとしなかったが、見事な演技に撃沈。チョコ、メアド(捨てメアド)、頭をナデナデ等々のご褒美に釣られて練習に精を出すようになる。
そんな中、自分は彼のスランプを治すというミッションを甲子園出場のため仕方なくこなしているだけだという初美のホンネを一刀にたまたま聞かれてしまい、全てが演技だったことが露見してしまう。それでも何も聞かなかったフリをして愛する彼女のためと頑張り続け、自力でスランプを脱した彼の男らしさに初美は心惹かれていく……。
……とは書いたものの、実は初美の好感度をある程度稼いでいたり攻略を進めていたりするとあっさり主人公を選ぶ。そもそも五竜郭編の主人公はかなりイベントを進行させるまで初美と距離を置こうとしているので、エピローグ『一刀と若菜と・・・』が発生する条件ではNTRと言えるほど主人公と初美は深い関係にならず、ここでの彼女は、猛アプローチしたものの相手にされなかったため他の男に靡いたくらいのことしかしていない。
目的達成のためなら他者を踏みにじることも厭わない自己中心的な初美の行動は、同じ甲子園出場という目標を共有する主人公や矢部からさえも疑問の目で見られており、展開によってはお世辞にもプレイヤーから好感を抱かれやすいキャラとは言えない一刀と結ばれることもあって、これまたバッシングの対象となりやすい部分となっている。ただし、NTRという安直なカテゴライズばかりがまとめサイト等を介して流布した結果、上述した実情を正確に捉えた上での評価が十分なされないままになっていることには留意する必要があると言えよう。
なお、初デートイベントでの破局パターンを通った後にこのルートに入った場合は、一応は初美が主人公をフりつつも期待も残したままという状態で一刀を好きなフリを始めて最終的に本気で惚れるということになる。しかし、本格的に交際を始めた2人と鉢合わせした主人公は心から彼らを祝福しているので、どうやらこちらでは「本当に初美のことを好きになる」ことはなかったようである。
イベント(一刀ルート)
『ミッション』
ニセ彼女作戦はなんとか成功し、一刀は練習に励むようになった。
しかし、自分で提案したこととは言え好きでもない相手の彼女を演じてダマすのは心労であり、「これは五竜郭を甲子園に連れていくためのミッションで、事が終われば別れるつもり」だと主人公と矢部に愚痴をこぼしていた。
だましていること自体は自覚してもそれが相手を傷つけるとは思ってもいないようであり、矢部に一刀がかわいそうだと言われるものの、ワタシの気持ちは無視するのかと取り合わず、初美は愚痴を止めない。
しかし、たまたま部室に入ってきた一刀に愚痴が聞かれてしまっており、彼は激しくうろたえてその場を逃げ出してしまう。
ここで三択が表示されるが、「追いかける」で主人公が追った場合は一刀を見失ってしまう。その間に初美は「バレてしまったものはしょうがない」とあっさり割り切り、矢部も「そんなことよりお腹空いた」と同意して一緒に食事に出てしまう。
「若菜にまかせる」で初美に追わせた場合は追い付くものの、見たこともないような悲しそうな顔に何も声をかけられなかったと言って引き返してくる。
「あわてるな」で一旦落ち着いた場合、初美の提案により三人でティータイムをしてから追いかけるものの当然見つからない。
初美に追わせなかった場合、バレたことをしょうがないで済ませようとする初美の態度もさることながら、矢部も矢部で探し回る主人公を置いて食事に行き、主人公も「一旦落ち着く」と言いながら初美に言われてお茶を飲んでしまう。
『スルー』~『別れ?』
愚痴を聞かれてしまった一件により、今更ながら一刀を傷つけていたことを自覚する主人公たちは、いつものようにグラウンドで練習している一刀を見て相当気まずくなる。
しかし当の一刀は、先の一件などなかったことのように振るまい、初美に対しても何のわだかまりなく接する。
どういうことなのかと困惑する主人公をよそに、初美には今の今まで口だけチャンピオンでしかなかった一刀がにわかに魅力的に見えてくるのだった。
ここでなぜ一刀が知らないフリを決め込んだのか選択肢が表示されるが、
「男だから」と答えると一刀の潔さに触発された主人公が一緒に練習を始める。
「初美ちゃんなら分かるのでは」と答えると、初美は「今までは一刀くんに興味がなかったから分からない」と返答、「今まで」という言葉に引っ掛かった主人公がモヤモヤする一方、一刀のことを思い出して初美は頬が熱くなる。
「わからない」と答えると初美から「だからキャプテンになれなかったんですよ」と途端に冷たい一言を言われてしまう。
もっとも、一刀が3年目もキャプテンをやるのは適任者が他にいないという消極的な理由であったのだが。
そして一刀は完全にスランプを克服、甲子園も夢ではないというようにチームの雰囲気も断然良くなった。
そのため、彼女のフリもここでおしまいだと思われた。しかし初美の本命が主人公なのは一応変わらないものの、一刀が魅力的に見えたのもまた事実であった。
ここで選択肢が表示される。
「別れるの?」と聞いてなおかつデートしたことがあれば別れると答え主人公は安心する。
「どっちを選ぶの?」と聞いてなおかつ初美の好感度がかなり高い場合は主人公を選ぶ。
しかし条件が合わなかったり「どうして知らないフリを?」と聞いたりした場合初美は一刀を選ぶことになる。
なお、これは初美の告白になんとも思っていないと答えたパターンであり、好きと答えてフラれるパターンではどのみち一刀を選ぶ上に「どっちを選ぶの?」が表示されない。
エピローグ『一刀と若菜と・・・』
プロ入りを果たし、期待のルーキーとして甲子園で打席に立つ一刀を主人公と矢部は現地で見守る。
所変わって、一刀との子を身籠った初美は、病院からテレビ中継を見ながらいつかお腹の子と彼が親子2人でグラウンドに立つ日が来ることを夢見る。
そして一刀も「今日も若菜と我が子のために、かっ飛ばすぞ!ドハハハ!」と意気揚々と打席に立つ。
初美の入院が出産のためとするならば、彼女は高校在学中に一刀と子を成した可能性が高く、3人以上子供を持つことを望んでいるとはいっても、やはり手の早さが際立っている。
うう、お腹の子が・・・
お父さんがテレビに映ってると、暴れるのよね~。
早くお外に出て野球をしたいでちゅ~ってことなのかしら?
うふふ♡
マイライフ
出会い
野球部のマネージャーとして献身的に仕事をこなしていたが、高校卒業後無気力状態に陥り、引き籠りに。たまたま翔太に連れ出されたプロ野球の試合で主人公の活躍を目の当たりにして大ファンになるという設定で登場。初登場から早速色紙を買いにひとっ走りし、試合後疲れている主人公を待たせるという自己中心的な振る舞いを見せる。
~告白
- 試合後の主人公に間違えて商売繁盛のお守りを贈る。これはまあただのおマヌケエピソードである。
- 年間シートを買って球場に通い詰めるようになり、主人公に相合傘の刺繡が入ったタオルを贈る。イベント3回目にして既にきな臭い。
告白???
主人公のデータを分析した資料を彼に手渡し、本職並みと褒められたのをきっかけに、彼の所属球団へ就職。驚く主人公を前に色々とまくし立て、いきなり彼女を自称し始める。
- 彼女だと肯定してしまうと、ゆくゆくは主人公をサポートする専属スコアラーを目指すと宣言。ここで初めて連絡先を交換する。
彼女じゃなかったのアナタ?
- 彼女じゃないでしょと否定すると、「あ、あれ?おかしいな・・・私の勘違い?また先走った?」と何か意味深な呟きをし、早とちりだったと謝罪。
無事フラグが折れる。この後刺されたりしないかと不安に思うかもしれないが、流石にマイライフは淡白なので、初美は一切出て来なくなる。
な同様に強制的に彼女化する選択肢が存在する榎下舞那美や市枝いちごは、拒絶する選択肢によってフラグを折った場合、主人公と破局した扱いとなり、奥居とくっついたりする。しかし、ここで初美をフった場合は、奥居と結ばれることもなく本当にそのままフェードアウトする。
驚きましたか?
アタシ、ここの職員に採用されました。
大好きな○○君をできるだけ近くで見たい・・・じゃなかった、お手伝いをしたくて。
あのー、いつまでそんな顔してるんですか?
あ、ごめんなさい。ついうっかり君付けで呼んでしまいました。
でも、いいですね?彼女なんですから、君付けで。
交際~結婚~出産
- 付き合い始めた後は急に活発になって釣りやゴルフにハマり始め、主人公の釣り竿やゴルフクラブを借りてくるようになる。
- 釣り大会でもゴルフ大会でも優勝したと言い、今度はテニスにも挑戦したいと意気込む。最近は主人公のおかげで毎日が充実していて、主人公のいない生活など考えられないし、そろそろ結婚を考えてもよくないか、とせがみ、結婚資金1000万円を主人公に要求する。マイライフの仕様上仕方ないが、彼女はびた一文払うつもりがない模様。
- 1000万円貯めると今度は実家が借家で苦労したからとマイホームを要求してくる。これもマイライフの仕様上仕方ないが、彼女はびた一文払うつもりがない様子。
- マイホームを手に入れるとその年のオフシーズンに強制挙式。主人公からプロポーズする必要はない。ガツガツし過ぎていて怖い。
- 子供を産んでしばらくすると、テニスに本格的にハマり始め、ついにはプロで頑張る主人公のようにプロテニス選手を目指すと言い始める。主人公専属のスコアラーを目指すとは何だったのか?
エピローグ
主人公の引退後は、見事プロテニスプレーヤーになる夢を叶え、彼をマネージャーとして遠征に連れまわしていることが語られる。
引退してゆっくりするはずの彼を働かせることを申し訳なく思いつつも、受けた大恩を返すためにも賞金を稼ぎまくると意気込む初美。そこで彼が何かを落としたのに気付いて拾い上げると、それはかつて彼女が贈った商売繫盛のお守りで、主人公がずっと肌身離さず持ち歩いてくれていたことを知った初美は感動。実際両人ともプロスポーツで活躍することになったため御利益は確かなものだと2人は言い合い、そのお守りを終生大事にしようと誓う。
本作のマイライフを最長まで続ければ初美もエピローグの時点で50歳近くになっているのだが、その年齢でもプロテニスプレーヤーとしてバリバリ世界中を飛び回っていると考えると中々化け物じみている。
なんてったって、パパにはいくら返しても返しきれない恩がありますから。
これからは、アタシがパパに恩返しする番です。いっぱい稼ぎますよ~!
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